いちごあんこ

コーダ あいのうたのいちごあんこのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

■ストーリー
4人家族で1人だけ耳が聞こえるルビーは、幼い頃からろう者の家族のサポートをしてきた。
父と兄は漁師の仕事をしていて、ルビーは大学に通いながら手伝っていた。
ルビーは歌が好きだった。
合唱部に入り、ルビーの才能を感じたV先生が音大に入るための指導をしてくれていた。
ルビーは家族に音大に入りたいと打ち明けるが、耳の聞こえない家族はルビーの歌を信じることができず反対した。
ルビーはいつも船に乗って通訳の役目をしていたが、歌の練習で船に乗らなかったとき、父と兄が無線に応答できなかったことで免許を剥奪されてしまう。
いつも家族に頼られっぱなしであることに息苦しさを感じながらも
ルビーは音大への道を諦めるという苦渋の決断をして家族の漁をサポートしようと決心した。
ある日の合唱コンサートを終えたとき、音楽のV先生は両親に「ルビーは音大を受けないなんて大きな過ちだ。明日は音大の受験だから。」と言ったが、漁師の道を決めたルビーはそれを通訳しなかった。
合唱コンサートの夜、父はルビーにどんな歌を歌っていたのかと尋ね、「人はお互いに誰かを必要としている歌」だと答えると、自分のために歌ってほしいと言った。
父は声の振動でその歌を必死に感じ取ろうとしていた。
翌朝、ルビーは受験するつもりはなかったが、父に手を引かれて会場に向かった。
受験会場にこっそり入り込んだ家族を見て、ルビーは手話をしながら歌った。
音大に受かったルビーは、別れを惜しみながら家族の元を離れた。

■感想
感動した。
自分の夢を追うことと家族を守りたい気持ちに挟まれたルビーが心苦しかった。
コンサートで無音の演出が良かった。
耳の聞こえない人がどう見えているのか、リアルに感じられた。
ルビーの歌声が本当に美しく心に沁みた。

ストーリー :★★★★★
演   出 :★★★☆☆
関 心 度 :★★★★★
メッセージ性:★★★☆☆