みんと

ドント・クライ プリティ・ガールズ!のみんとのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「泣くな 少女たち 泣くな 少年たち 人生は美しい」

ロック、ヒッピー文化、男性優位主義、社会主義という当時の時代背景がうかがえるが、刹那的な若さ、瑞々しさ、閉塞感や葛藤などは普遍的で全く古臭くない。
そんな彼らを代弁するかのような、作中に流れるビート・ミュージックが最高。ドキュメンタリーのような、ミュージックビデオのような映画。

童顔、黒い瞳、重たい前髪…どことなくアンナ・カリーナを想起させる主人公ユリの、言葉少ないながら強い抵抗を見せる眼差しが印象的。
結末は、ユリの意思が見えるようで見えない。いい意味で腑に落ちず、後味が悪いように感じた。それでも「人生は美しい」と言いたい。
みんと

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