イチロヲ

新・団地妻 ブルーフィルムの女のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
ブルーフィルム出演歴を夫に気づかれた夫人(珠瑠美)が、裏取引された8ミリフィルムの持ち主を捜し出そうとする。過去の失態により人生を破綻させられた女性の葛藤劇を描いている、日活ロマンポルノ。

ブルーフィルムとは、家庭用アダルトビデオの普及以前に隆盛していた、非合法ポルノビデオ(本番行為あり)のこと。本作では、昔の男の過失により誤って出演してしまったことが、冒頭で早々と開示される。そして、残された4本のフィルム探しが始まる。

1本目のフィルム探しでは、当時のアダルト・ショップの店内が登場。電動ディルドの値段が大体3000円であり、今とそんなに変わらないことが分かる。店長役の島村謙次が、オモチャを駆使しながら、ねちっこく絡んでくるところが面白い。

ヒロインの夫を追い込むために「離婚歴があると課長に昇進できない」というハチャメチャ設定が作られており、夫がどうでもいいことで騒ぎ立てるところがウザいけれども、「脱出不能状態」をテーマに取ったポルノとしては、無難な出来栄えといえる。
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