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愛なのにのamuのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
3.5
その感情わかります、と全くわからんが交錯する今泉力哉監督らしさと、さすがその道のプロフェッショナル、仕事の流儀ですね?と思わせる城定秀夫監督らしさが完璧なバランスでコラボレーションした作品。

面白いとか、観てよかったとかなんかそんな感情に全くならない、嫌ではないけどとりあえずエロシーンが多すぎるなという感想。

河合優実さん凄い…!すでに凄いけど、これからもっと日本を代表する大女優になっていくと思う。演技力はもちろん、人としての存在感と色気が凄まじいと思う。セックスシーンだらけの作中においてエロとは無縁の立ち位置にありながら一番色気があった。

また、安定感のある演技力を持ち合わせた瀬戸康史さん。この役も見事に演じられていた。瀬戸さんの演技すごく好きなんですよねぇ。演じてると思えないナチュラルすぎる演技力。声のトーンも良いし、「間」が最高に巧いと思う。なので瀬戸さんと河合さんの会話とか纏う空気とかとても良くて、心地良かった。中島歩さんの声のトーンと「間」も好きですけど。

ひとつ難点を言うならば、個人的にですけど、さとうほなみさんはちょっと苦手です。彼女が演者に名を連ねているだけで濡場要員か…と想像に易く、ちょっとげんなりする。まぁ、監督が監督でもあるし、その通り要員ですといえば要員以外のなにものでもないわけなのですが。

他作品もそうなのですが、何度も観たい気持ちにはならない今泉節をもってして、でも今作の細眼鏡×髭×パーマの古書店経営瀬戸さんは、若葉さんの古着屋さんと同じくらい最高得点のビジュアルでした。お花屋さんの田中圭さんも髭×パーマが良かったなぁ〜
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