このレビューはネタバレを含みます
意地悪なことをしてきたら…？
韓国映画以外でクリップしていた数少ない作品。
やっと観ることができて満足。
終始どんよりとした空気が漂うサイキック・スリラー系で、グロいながらも淡々と物語が進み、時に急にホラー描写をぶっ込んでくる何とも言い難い不道徳な映画。
でも、1本の作品としては尻上がりに盛り上がってきて、非常に楽しめた。
猫ちゃんのシーンだけは許せないけど！
主人公の少女に対しても、最初は悪ガキだな〜と思わせておいて、いつの間にかめっちゃ応援したくなるような作りだったのが上手い。
物語は主人公の女の子一家が引っ越してくるところから始まる。
女の子のお姉ちゃんは知的障害を患っており、言葉を話すことができない。
それで親がお姉ちゃんばかりに付きっきりなのに嫉妬し、隠れてお姉ちゃんの足をつねったり、靴にガラス片を入れたりして嫌がらせを繰り返す日々。
ある日、近所の男の子と出会い、意気投合した女の子だったが、その男の子はなかなかに悪ガキで2人で悪戯の限りを尽くす…
…みたいな物語かと思ってたら、それは始めだけで、まさかの子どもたちに超能力が覚醒。
そこから始まる壮絶なドラマと、生き残りをかけた殺し合いがメインストーリーだった。
話だけでもおもしろいんだけど、やっぱり描き方が印象に残る。
主人公の周りの子どもたちだけしか能力のくだりがないので、ずっと家の近所だけで物語が展開される。
最初は、善悪の区別がつかない幼い子どもがとてつもない能力をどう使っていくのか？という軽い感じで始まったのに、いつの間にか命のやりとりまで。
その辺りのぶっ飛んだ緩急の付け方も、とてもよかったと思う。
そして、やっぱりお前が最強なのか！の部分は予想通りでもおもしろい。
