このレビューはネタバレを含みます
普通の話だけど、面白く作られている。祖父母が良い。
ケネス・ブラナーの自伝的作品というだけあって、テレビで映画を見たり、映画館に行くシーンが多くて良かった。カラーになるのも良い演出。
主人公バディ目線なので、なんで大人が争ってるのか両親が喧嘩しているのかイマイチわからないのが良い。わかるけど、わからない。
母親がベルファストから離れるのを嫌がる気持ちがわかる。ここしか知らない。知り合いもいない言葉も違う。不安なことだらけ。それでも、暴動でこんなところにいられないと考えが変わる。バディのほうもよくわからないまま反対してるのに、結局移住していく。
祖母のセリフが良いな。去っていくものに対してのエール。
お話としては連れてってあげてよ、なんだけど。落ち着いたら呼び寄せて欲しい。
正しいものが一つなら争わない、という祖父の言葉が良かった。