この非物語のようで物語的な映画は
「反映画」のようである。
伊藤監督の中には詳細な設定があるということから、全てを出さない伝えないという反発が見て取れる。
ナチュラルに現行の映画文法を疑っているのだ…
このレビューはネタバレを含みます
映画を撮る女の子と手首を埋めようとする女と覗き魔の爺さんのお話。音響がレベルダウンし過ぎでは…?
それぞれが交わることはなく、三者三様のようす。延々と続く死体のイメージですが、そもそもマネキンの手…
ショック映像や記号化されたサウンドによって観客を興奮させ続けるには不可能な長さであるため、モンタージュはおろか早回しすら禁欲的に排されており、脈絡が吹き飛んだホラー映画になってしまう。
三種類の挿…
この映画の主要人物である女性は人間の物理的な解体を映像に記録し、男性は女性のエロティシズムを絵画や写真に記録する。
冒頭がドキュメンタリで始まることからも記録に関する映画であることは確かだと思うが、…
遅ればせながら、世代的なズレで’70年代半ばから、ニュー·アメリカン·シネマには惹きつけられていったが、日本の実験映画に関しては、原将人以外には殆ど知らなかった。それが’80年代序盤に偶然、奥山順…
>>続きを読む「死」をテーマにした世にも奇妙な前衛舞踏ホラードキュメントフィクション
実験短編映画を作り続けてきた伊藤高志の初長編作品。
「死」を撮ろうとする女子大生、「死体」を捨てに行く中年女性、「死の影」…
『ビーナス』までの初期作品から最新作(初長編)に一気に飛んでしまったが、これめちゃくちゃ良かった。「現実と虚構の境目、その境界の危うさというのは、自分のなかにテーマとして強くあります。(略)少し物語…
>>続きを読む個人的な話ですが、子供の頃に感じた恐怖のイメージがところどころに感じられたような気がします。
『呪怨』のようなツーバイフォーな家に対してはホラーと呼ぶのが適当なのでしょうが、古来の日本家屋のような…