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夜明けの夫婦のdarumaのレビュー・感想・評価

夜明けの夫婦(2021年製作の映画)
4.1
「At the terrace テラスにて」の山内ケンジ監督に惹かれて。面白かった…!ちなみに本作はどちらかというと「友だちのパパが好き」に近い感じかな…?と思います。

子どもが居ない夫婦(特に妻)が、義理の母親にプレッシャーをかけられるところから始まります。うわーこういう人居るよね…(イメージで。)ぶっちゃけ、このお母さんがガン(悪の原因)なんじゃ!?と思いますが、同性でしかも登場人物の中で自分に一番近い人だと思うので(年齢含めて)、なんかめっちゃ胸が痛かった。アイタタタ…って感じ。

役者さんはほとんど知っている方が居なかったんですが、お父さん役の岩谷健司さんはちょこちょこお見掛けするような気がします。こういう癖強い系によく出られてるような…?山内作品の常連さんかな?

山内ケンジさんの作品は演劇ぽくて面白いんですが(実際に劇作家さんです)、真面目な事を言うと、わりと女性のキャラがいかにもいわゆる女性女性してるというか、まあそういう風に女性を見てるんだろうね…(御本人が)というのはちょっと思いました。男は面白可笑しく描かれるが、完全に悪ではないというか。逆に女が微妙だったり、表面上は凄く良い人で環境が不遇に見えても、その実は周囲のせいではなく彼女自身の問題だったり。
実際、それが事実だと思うので、その点については特に何も言う事は無いですが…
電通系の方なんですよね。(昔の)
でも、作品は面白いし、非常に興味深いです。

この作品の特筆すべき点は、配給がスターサンズ(新聞記者、MOTHER マザー、あゝ荒野、最近ですとヴィレッジ)ということです。リアリティがあるというか、社会派がウリみたいな会社だと思うんですが、いかにも…!本作は大々的に公開されてないからそんなに知られていないと思いますが、めっちゃリアルです。

大きなテーマで言うと少子化なんでしょうが、なんていうか、それを身の丈まで落としているというか、めっちゃミニマムにした感じ?何故子どもが欲しくないのか、親は欲しがるのか、結局みんな自分勝手…という訳ではないが、こんなに楽しくて魅力溢れるものが増えてしまった現代、そうなるのが当たり前だよね…と個人的には思います。
誰の為の子どもなのか。

公開当時、たまたま東京に行く機会があって、もうちょっと時間がずれていたら観れたのに…!と思った作品だったんですが、確かその時、ポレポレ東中野だったんですよね。一度行ってみたいと思っている劇場なんですが、本作をレンタルDVDで観たら、ポレポレ東中野バージョンの予告が入ってました。こんなところなのか…!見れてラッキー。

あと、まったくの余談ですが、レンタル屋で探しても、どこにあるのかわからなかった(場所が)。
ゲオアプリを使っているので、ジャンルであたりをつけて探すのですが、本作は「セクシー」…ってどこよ。歩いても歩いても見つからない…もしや18禁!?と思って勇気を振り絞り(笑)、生まれて初めて暖簾をくぐってみたら、先客が…。。いやどうしよう!!チラッチラッと見て、いや無いわ!!と諦めて出てきた。。でもどうしても借りたかったので、店員さん(女性)に聞いてみた。「18禁じゃないですよね??」あっさり暖簾をくぐって持ってきてくれた。「どこにあったんですか…?」と聞いたら、入口入ってすぐ振り返った所だった。そこは見てなかった!

(でも、18禁ですが、観てみたらそんなに18禁18禁はしていないと思います…出てくるシーンはまあそうなんだけど、比率で行ったら城定監督のほうがそうなんじゃない?って感じ。ただ、奥さんがほんともうエロボディ(爆!)であることは間違いない…女性から見てもめっちゃ魅力的!!)

色々と恥ずかしかった。。けど、観れてよかった。大満足!!
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