ももんがさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

君だけが知らない(2021年製作の映画)

3.6

無償の愛や自己犠牲、こんな愛もあるんだ。どこまでも大きく深い想い。事故後遺症の記憶喪失か予知夢か幻覚か。過去現在未来を含め二転三転する物語。翻弄された主人公が辿り着く真実とは。

ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男(2013年製作の映画)

4.3

ここにもユダヤ人を救った英雄が。命懸けで敵になりすまし奔走した。どれほどの人々が救われ殺害されたのか。失敗時はトラウマになったと思う。収容所ガス室の煙突黒煙など、予想外に悲惨なシーンが多い。戦争は止め>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

駆逐艦数隻を従えた潜水艦良い。これは映画館で観るべきだった。水面下では領海どころか、一発即発で大惨事にも繋がりかねない。戦争勃発を回避すべく米原潜艦長は苦渋の選択を迫られる。地上の精鋭部隊も頑張った。>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

3.8

父と暮らす孤独な少年チャーリー。美味しい食事と学校は望めず、愛欲しさに頑張るのが切ない。彼は競走馬リーンオンピート’ピートに頼る’に出会い夢中に。馬と少年は危機回避の旅に出る。種を超えた心の繋がりが尊>>続きを読む

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.3

胸がいっぱいになった。自己表現する手段がないとは。話せないため感情が爆発し暴れてしまう。絵を描いたり文字盤利用で伝達出来る人は救われる。可哀想なのは悪魔扱いされる人々。学ばせてもらった貴重な映画。

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

ロマンチックで素敵なお話を見事に再現。ベルの舞踏会シーンとドレス可愛かった。夢のある映画で心の充電がたっぷり出来た。こういうの好き。同じくさすがディズニー。

アラジン(2019年製作の映画)

4.0

久々のディズニーしかも実写版。カメラワークやCGでアニメ以上にリアル。カップル含む登場人物はみな魅力的で、特にランプの魔人は最高。オリジナル曲もパレードみたいなシーンも良かった。楽しいは神。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

一家を手伝う信心深い謎の十字架おじさん。不穏な彼の存在は自然を侮るなとの警告か。水は生命の源で軽んじてはならない。祖母が水辺に植えたミナリことセリは大事な食材に。ハルモニ役は流石の名演技。

バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

3.9

実話。悲劇のイデオロギー違いの民族分断。幼児連れニ家族で命掛けの亡命。自作気球での国境越えを考案、実行したのは凄い。まさしく空には東西ドイツを隔てる国境はない。ハラハラし過ぎた。

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.8

終戦後のイギリス。敵同士でも人々には様々な出会いがある。主人公は呼び寄せられる様に赴くも、読書会創設者は行方不明。事実が判明する事で彼女は真の価値観に気付く。人生を誰と何処で過ごすかは自分次第。

おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)

4.4

実話。ケニアにも痛ましい争いが。信念の人マルゲ。彼は闘争や収監で学ぶ機会を逃した。その権利が容認された今、やり残した事を果たすため高齢であっても教場に向かう。まだ終わりじゃない。土になるまで学ぶ。

ドキュメンタリー 最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

実話ベース’最強のふたり’の本人達と俳優達へのインタビュー。映画を先に観たので、双方の苦労のほどが理解出来た。同情抜きの対応が金銭には変えられない。こういう出会いもあるんだ。まさにソウルメイト。

サラの鍵(2010年製作の映画)

4.0

ショックだった。大戦中ユダヤ人空き家に引越した家族は多い。良かれと思ったのに、すぐ帰れると思ったのに。幼さが悲劇を招く。サラは生涯罪悪感に苦しんだに違いない。新しい愛をもってしても埋まらない。可哀想過>>続きを読む

息子の面影(2020年製作の映画)

4.0

ひどすぎる。おぞましくも残酷なこの世の悪魔。友人の遺体確認後も息子は行方不明。捜索途中に母は青年ミゲルと知り合う。足跡を辿るうち息子の面影は何故かぼやける。衝撃的事件により母はある決断を下す。贖罪。

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

4.5

実話。泥沼から蓮の花が咲く様に天才は頭角を現す。貧しい学校図書館で独学。自作風車で彼は極貧の村を飢饉から救う。その着想と実現への行動力が素晴らしい。政府高官には出来なかった事。両親理解と友人協力も大き>>続きを読む

TAKING CHANCE/戦場のおくりびと(2009年製作の映画)

4.0

米国戦死者の戦場から自宅までの丁寧な対応。費用がかかるも完璧なエスコート。生還に越した事はないのに美化されている様に感じる。貧困による内戦ならこうはいかない。戦死は決して美しくない。

リフレクション(2021年製作の映画)

3.7

クリミア侵攻で捕虜経験のある従軍医師。酷いトラウマ。失われた日常を取り戻すこと、リフレクション。仏教の火葬とキリスト教の土葬はそれぞれに意味がある。窓からの夜景が印象的。目を背ける事なく紛争地の話を観>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

孤独な二人が徐々に信頼関係を築いて行くのが良かった。川をメインにボートや筏で旅をする。泳げなくとも水は束縛のない自由の象徴。少し遅いだけ誰にも迷惑はかけてない。何か問題でも?ロードムービー、バディもの>>続きを読む

ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

3.7

実話。チェスの天才少年凄い。祖国は劣悪な状況で主人公の家庭はマシな方。才能を生かすため国外脱出を計り不法移民に。強制送還に怯えつつ貧困脱出のため困難な大会進出を目指す。希望を持てるお話。

英国総督 最後の家(2017年製作の映画)

4.0

インド分離独立のお話。したたかな英国は全て手放す気はなく内部分裂に誘導した。その結果、膨大な人々を強制移住させ多大な犠牲を出した。ガンジーは正しかった。人々の絆が引き裂かれるのが痛ましい。総督はスケー>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

3.5

フランスの妻とイランの夫。カトリック国でも母より女でいる事を選択する人はいる。短期間に前夫と現恋人と同居とは。大人達は他人に戻れても、血を分けた子供達は戻れない。一度は愛した人を捨てる事は出来るのか。>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.9

心に沁みた。人は寄り添えば心折れる事はない。主人公は人生の贖罪の旅に出る。基準に満たない乗り物で路側帯寄りを走る。多くの出会いを経験しながら。会いたかった人と一緒に星空を眺める事は出来るのか。

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

5.0

当時のポーランド今は紛争続くウクライナ。音楽への愛と母性愛。大戦勃発で残された子供達。善き人夫婦は彼らを分け隔てなく守り、危険を冒し我が子同様に慈しむ。心の支えは歌うこと。ジェドリック。書かれた鍵盤が>>続きを読む

あの子を探して(1999年製作の映画)

3.7

実話。キャストは本人実名出演。中国僻地は義務教育すら難しい。幼い代用教員には負担が大きいが、幸い彼女は意志強く責任感もある。根気強く行方不明の生徒を捜し歩く。広大で人口過多ゆえ迷子は致命的。良い話だっ>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.9

ポーランド映画、実話。束の間の許されぬ贖罪の日々。前科を承知で聖職者を夢見る。仮釈放後の教会で司祭服まで用意し身分詐称する。司祭代理を務め彼なりの方法で信徒の信頼を掴む。司祭夫人の哀しく冷たい瞳が印象>>続きを読む

イゴールの約束(1996年製作の映画)

3.8

少年は愛されたかった。思春期の彼には余りに衝撃的。悪徳な父は不法移民の労働力斡旋業者。移民事故発生後、少年は隠蔽に加担させられ良心の呵責に苦しむ。いま彼は父の呪縛から解き放たれ、心のまま歩き始める。

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

4.2

生命の源、水は国家再建でロープは海外援助の象徴か。管理団は汚染水浄化に挑戦するがその都度、国連に阻止される。紛争後は国民の自助努力が不可欠との事か。地雷回避の術を知る動物達。反戦歌’花はどこへ行ったの>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

4.0

韓国。あってはならない大惨事。夢中で観てしまった。地盤沈下による新築マンション崩壊。まさに奈落の底へ転落する。数人の生存者が助け合い共に脱出を計る。親子愛や水中泥水の熱演が素晴らしい。

草原の実験(2014年製作の映画)

4.5

絶句した。何と言ったら良いのか。沈黙こそ最高最大の抗議。それ以外の何ものでもない。何処までも脱出不可能な草原。父親と少女と彼女を想う少年達。父は何処へ彼らは何処から。何があろうと太陽は地平線に沈む。

エル・スール(1982年製作の映画)

3.7

淡々として暗く閉塞感漂う物語。スペイン南から北へ移住した一家。風変わりな父の不穏な行動から娘も不安を感じとる。父は大人の事情に悩んだ末、八方塞がりとなり悲劇的な道を辿る。子供目線のお話。子役の可愛らし>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.6

良くも悪くもインドは圧倒的。貧困層の青年は一攫千金の夢が叶うクイズ番組に出演。好成績ゆえに不正を疑われ取調べを受ける。いま彼は貧困ゆえの苦しみを語り出す。果たして初恋の彼女とは結ばれるのか。カーストの>>続きを読む

太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.1

昔に鑑賞。お話忘れたが、ロミーシュナイダーの瞳の色が好きだった。

うず潮(1975年製作の映画)

3.2

以前に鑑賞。それぞれ現実逃避した男女が孤島で巡りあう。どんなに性格悪くても抗えない、美しく渦潮の様な女。

日の名残り(1993年製作の映画)

3.8

名優ホプキンス。英国のマナーハウスとその暮らしを存分に堪能出来る。主人に盲従するばかりの老バトラーが切な過ぎる。感情を押し殺して大切な人達にすら想いを伝えられない。取り返しのつかない哀しいさようなら。>>続きを読む