ヒロオさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.7

数組の男女の出会いと愛の形を描いた群像劇。

いや、何の話?って思ってしまった。
一切起伏も情緒もない群像劇をダラダラと見せられた感じ。

会話劇の中に面白さや、ハッとさせられることがあるわけでもない
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.5

元麻薬王のカリートが出所をきっかけに足を洗い、人生を立て直そうとする話。

バハマへ移住し、愛する者と真っ直ぐに生きることを夢見るカリート。
古巣で波風を立てないようにしながら軍資金を貯めるのだが、筋
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

バイトで100万円貯めては、次の土地へと移る若い女性のロードムービー。

前半は楽しめた。
海の家、山の農家…と舞台が変わり、その都度テンポよく展開があって面白かった。
ゆったり気軽に観れて、旅感覚も
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怒り(2016年製作の映画)

3.8

八王子で発生した凄惨な殺人事件。
それから一年後、犯人と特徴の似た素性の知れない3人の男が、3つの場所で現れる。

犯人探しがメインのサスペンスかと思いきや、3人の男たちとそれぞれ関わることになった人
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.8

15年間の監禁生活から解放された男が、自分が監禁された理由を探した末に、衝撃的な真相に辿り着く話。

かなり昔にスパイク・リー版を観たことがあり、満を持してこちらも鑑賞。

胸糞な結末を知っていたため
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

4.0

1830年、米国陸軍士官学校で悲惨な殺人事件が発生。
その調査を依頼された元刑事が、変わり者の軍士官生、エドガー・アラン・ポーと共に真相を究明する。

上質なミステリーで、とても面白かった!

映像の
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.4

予備校の数学教師が、教え子のJKから恋愛指導を受ける話。

「好きです」と言われたら「どれくらい好きか定量的に」とか、寒いことを真顔で言ってしまうアスペくんが、常人の立ち振る舞いを習得しようとする。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.4

さかなクンの半生を描いた作品。

幼い頃から魚に夢中なさかなクンと、彼の「個性」や「好き」を温かい目で応援する周囲の人々を描く。

ゆるくてホッコリする作品のようだが、私にはハマらなかった。

何がと
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.6

出版社の生き残りをかけた、社内の大改革と覇権争いを描いた作品。

『罪の声』を観た際、夫が原作者の塩田武士を気に入ったため、こちらも鑑賞。

タイトル、ポスターの雰囲気、宣伝文句からして騙し合いの爽快
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

室町時代を舞台に、異形の能楽師・犬王と、琵琶法師・友魚の若手2人がタッグを組み、斬新な芸能スタイルで都の人気を集めていく話。

能×ロックの新感覚エンターテイメント!

平家物語をロック調に歌う友魚と
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TENET テネット(2020年製作の映画)

1.0

2時間半、話が意味不明。
こんなわけわからん映画作るな。
世界の誰が理解できるんじゃ、ムカつく。
ここまで説明不足にして、観客を置いてけぼりにする必要あるか?
解説読まなきゃ分からない映画とか嫌い。
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

結婚をきっかけに、内気で流されやすい女性の人生が思わぬ方向へと転がされていく話。

とにかく掴みどころのない作品。
どんな話だったかも説明し辛いし、ジャンルもよくわからないけれど、不思議な魅力があって
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ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.5

伝説的な料理研究家、ジュリア・チャイルドと、彼女の全レシピを作ってブログに載せようとする平凡な女性、ジュリー。
50年の時を超え、料理を通して2人の人生が交錯する。

映画としては並。
2人の女性が何
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

2008年にムンバイ各所で実際に起こった、ムスリム過激派による同時多発テロ。
そのなかでも、タージマハル・ホテルで起こった惨劇の様子を、被害者である宿泊者や従業員たちの視点、そして加害者である実行犯の
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.0

キノコのドキュメンタリー。

キノコオタクの旦那と鑑賞。
毎年夏になると、旦那がキノコを採集して、それを飲食店に売ったりしているので(笑)、私も釣られてキノコ探しが地味に趣味(?)。
昨夏は旦那指導の
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

下町の古びたジムに通う、生まれつき聴覚障害を持つプロボクサーの女性の話。

これは完全に心で感じるタイプの映画なのだろうけれど、残念ながら私には合わなかった。
映画に目を澄ませることができなかったかも
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

お弁当屋で働く元風俗嬢のちひろさんと、街の人々との交流を描いた話。

老若男女誰に対してもフラットに接し、自由で飄々としている、ちひろさん。
そんな彼女の周りには、人の輪ができていく。

その一方で、
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.5

舞台は、国家による思想統制が激しく行われる1984年の東ドイツ。
シュタージの寡黙な諜報員が、反体制派との疑いがある劇作家を監視するのだが、次第にその人間性に惹かれ、感情移入していく話。

名作すぎた
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.8

南アフリカの神秘的な海で、1匹のタコとの1年間にわたる交流を記録したドキュメンタリー。

良かった。

単にタコの生態の記録したネイチャードキュメンタリーとしても素晴らしいのだが、そればかりかヒューマ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.7

エルトン・ジョンの自伝的ミュージカル。

エルトン・ジョンの名前しか知らない状態で鑑賞したので、彼を知り、その代表曲に触れられる良い機会となった。

映画としては、可もなく不可もなくという感じ。

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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.5

夫婦仲は円満かと思いきや、実は妻がSNSに夫への愚痴を書き込んでいたという話。

岸井ゆきのが出る作品は面白いと夫婦で思っている&本作を教訓とし、夫婦のすれ違いを未然に防ぎたい!
とのモチベーションか
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.7

11歳の少女の頭の中に住む、5つの擬人化した感情たちの話。

引っ越しがきっかけで、少女の心が不安定に。
頭の中の世界に様々な危機が訪れるなか、少女の幸せを取り戻すため、感情たちが奮闘する。

期待し
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.4

国際スポーツ大会の開催と、それに伴うリニア新幹線の開通で沸き立つ東京。
そのスポンサー社長たちが狙われる事件をコナンたちが解決する。

唯一見逃してしまった劇場版。

あまり面白くなかった。
盛り上が
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千年女優(2001年製作の映画)

3.7

かつての伝説の女優が、自身の人生をタイムマシン的に回想する話。

ノスタルジックな雰囲気と音楽が素敵だった!

話の感触としては、「この話、面白!」と即座に反応できる類のものではなく、「よく考えると面
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.5

人生に行き詰まっている青年が、高校時代を振り返り、次へと進む踏ん切りをつけていく話。

主に佐々木という同級生との思い出が中心に描かれる。
佐々木は、男子の盛り上げ役として凄まじい生命力を放つ一方、実
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.8

シリア難民の男が自らを「生きた現代アート作品」として売り、国境を越える話。

まぁ良かった。

「難民」としてではなく、「商品」としてならば、自由に国を行き来できる現状を逆手にとり、人間を商品にすると
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

舞台は1980年代イギリス、海辺の映画館。
そこで働く中年の女性と、周囲のスタッフたちが織りなす人間模様を描く。

ゆったりとした雰囲気で一度寝落ちしてしまったが、後味の爽やかな良い映画だった!

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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

黒人の牧場主が、空からの異変を撮影しようとする話。

微妙だった。

テレビ番組で人を襲うチンパンジーや、空飛ぶ円盤などなど… 意味深なシーンが多々ある。

そういった何が起こるのか読めない不穏さに惹
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島にて(2019年製作の映画)

3.8

山形県唯一の有人離島「飛島」。人口140人のこの島の、平成最後の一年間を記録したドキュメンタリー。

佐渡に住む身としては見逃せない!
実は佐渡島と飛島には繋がりがありまして…
佐渡の北端に「大野亀」
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とんび(2022年製作の映画)

3.6

妻を事故で亡くし、男手一つで息子を育てる不器用な父親と、それを支える温かい周囲の人々の話。
父子の絆と、広島の人情を描く。

こてこてな昭和のヒューマンドラマ。
特に昭和生まれで、息子を持つ男性には響
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.6

母親が自殺し、叔父に育てられてきた天才数学少女の話。

うーん、期待外れ。
ベタなドラマとしてサラサラ進み、感動に足るほどの掘り下げもない。
全体的に脚本の甘さを感じてしまった。
話のノリは『アイアム
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ウォーリー(2008年製作の映画)

3.7

29世紀の荒廃した地球で、ひとりゴミ処理を続けるロボットのウォーリー。
ある日、外星からやってきた超高性能探査ロボットのイブに恋をし、彼女を追って地球を飛び出す。

ほぼサイレント映画。セリフといえば
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.8

原作誕生の地であるイタリア発の実写版ピノキオ。

観た友達が「本当に汚かった」と感想を言っていて、気になっていた本作。

たしかに時代背景に忠実であるためか、貧困を感じさせる汚さは終始あったが(笑)、
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わんわん物語(1955年製作の映画)

3.6

飼い犬お嬢様のレディが、様々なハプニングを経験したり、恋をしたりする話。

初鑑賞。犬たちがとても愛らしくて心温まる作品。愛犬家は必見!

『シンデレラ』レベルにはっきりと起承転結があるストーリーでは
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.8

舞台はナイル川に浮かぶクルーズ船。そこで開催される美しき大富豪の結婚パーティーで、欲と愛憎渦巻く殺人事件が起こる。

古典的名作ミステリーを現代の娯楽作品に巧みに昇華しており、総じて私は満足できた。
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

2.9

ギーク感満載の若手作家が主人公。
小説に書いた通りの理想の彼女が現実に現れる話。

ハマらなかった。ありがちな展開が続く普通の映画。

結局は恋愛映画というより、非モテが人との関わりを理解していく成長
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