Jayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Jaya

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新生ロシア1991(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ソ連の8月クーデターに対するレニングラード市民の平和的反抗の様子を収めた映像を繋いだドキュメンタリー。字幕の入れ方が繊細で秀逸でした。

ラジオ局から出てくる市長サプチャークとともに車に乗り込む若い男
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遊星よりの物体X(1951年製作の映画)

2.9

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アラスカに墜落した吸血植物型宇宙人をアンカレッジ基地の面々が斃すお話。こっちはアラスカが舞台だったのか!

犬に腕を噛み千切られる宇宙人は暗かったり引きだったりして最後まで細かい造形は分からない。何で
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疑惑の影(1942年製作の映画)

3.4

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連続未亡人殺人を犯して姉一家のもとへ逃げてきたチャーリーが事実を悟った姪チャーリーの口封じをしようとして死ぬお話。冒頭のシーンはどこなんだろう。

ワルツは「メリー・ウィドウ」とのことらしいですが、そ
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キャバレー(1972年製作の映画)

3.5

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1931年ベルリンのキャバレー勤めのアバズレサリーと留学生ブライアンが恋に落ちるお話。この頃からドラッグクイーン文化があったんですね。

天真爛漫というのかアホというのか、サリーことライザ・ミネリがハ
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チャップリンの独身(1914年製作の映画)

3.8

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チャーリーがカップルから怪我して車椅子の伯父の世話を引き受けるお話。昔の車椅子はこんな形だったんですね。

乞食のお恵みボードをパクるというかなりのブラックジョークに笑ってしまいました。思い切り蹴り飛
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長恨(1926年製作の映画)

4.3

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弟と女を逃がすため新選組と切結ぶ兄ということらしいお話の現存フィルム14分弱。字幕の加工もオリジナルなの!?

全編が殺陣、十重二十重に囲まれるなか切りまくる兄。演じる大河内傳次郎の身を投げ出すような
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.4

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源義経と弁慶一行の安宅関越えの「勧進帳」を翻案したお話。1945年9月完成とのクレジット。終戦直後とは…。

一人歌舞伎の色を出しまくる弁慶こと大河内傳次郎。見ようによっては苦肉の策のようにも見えまし
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エノケンのちゃっきり金太 後篇(1937年製作の映画)

2.4

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巾着切のちゃっきり金太が薩摩藩士の密書入り巾着を盗んだことからの岡っ引き倉吉との珍道中。フィルム喪失し前後編を再構成したものらしい。

前編に同じ。後編は大井川から引き返すところからなのかな?やはり編
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エノケンのちゃっきり金太 前篇(1937年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

巾着切のちゃっきり金太が薩摩藩士の密書入り巾着を盗んだことからの岡っ引き倉吉との珍道中。フィルム喪失し前後編を再構成したものらしい。

あまり上手くない金太こと榎本健一の口上に乗せて針すなおみたいな似
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

1.5

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独身中年が親に言われて結婚相手探すうちにアイドルに入れ込んで楽屋に忍び込むお話。スウェーデン人のイルカだけが愛らしくて安らぎ。

男は殆ど喋らずサイレントの様式。某監督の明らかな影響が見て取れますが、
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破局(1961年製作の映画)

2.3

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手紙でフラレた男が何もかも上手くいかないしできないお話。死んだか微妙なラスト。高さが中途半端。

ドタバタギャグの連発ですが、恐ろしいほどに上滑りしてつまらないです。リアリティやアレゴリーの担保ゼロな
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.1

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富豪の息子ヨーヨーが没落し道化師からスターとなり父の城を取り戻すお話。ヨーヨーはあのヨーヨーだし、ヨーヨーは日本語だと思ってました。

時代に合わせてサイレント形式で始まる物語。SEの入れ方が面白い。
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殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

3.5

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養鶏家マルコと妻アンナが従妹ガブリと情夫モンダイーニに食らい込まれ死ぬお話。マルコことジャン=ルイ・トランティニャンはイタリア語もいけるのか?

延々と流れるゴテゴテしい劇伴に珍妙過ぎるカメラワーク。
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RRR(2022年製作の映画)

2.3

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無知蒙昧なコムラム・ビームがインド総督に攫われた妹を奪還せんとするうちに反乱のための武器確保に動くラーマ・ラージュと刎頸の友となるお話。頭カチ割られた母親ピンピンしとるんかい。

不自然さだけが際立つ
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百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

3.3

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スロヴァキア山岳地帯の老人たちをスチール撮影しインタビューしたドキュメンタリー。30代にしか見えない自称80歳の爺さんにびっくり。

僅かに都市との対比とともに映し出される農村の老人たち。いきなり結核
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

1.7

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言わずと知れたエンニオ・モリコーネの生涯を振り返るドキュメンタリー。何で死去については一言もないんだ??

本人取材に加えて、豪華で豊富なインタビュイーと映像資料。王家衛何の関係があるんだ?監督本人が
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

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終末世界で男とともに頽廃と破壊と創造が繰り返されるストップモーションアニメ。クレジットによるとジジイが「ラストマン」らしい。

技術力がストレートに伝わってくる映像の連続。サイズ感が一定しないのだけは
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グランド・マスター(2013年製作の映画)

4.0

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1936年八卦拳を継いだ詠春拳の葉問と八卦拳宗師宮宝森の仇の馬三を狙う娘の宮若梅のお話。葉問ことトニー・レオンのクリクリお目々が本人に似てる。

冒頭から動きにキレがない葉問。アップを連発して誤魔化し
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

1.2

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毒雲食らってもうすぐ死にそうなジャックが、妻バベットに死の恐怖の緩和薬渡してハメてた男を殺そうとするお話。年代の設定が良く分からない。

的外れな劇伴、うるさいSE、余りにもあざとい衣装、陳腐なCG、
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狂熱の孤独(1953年製作の映画)

3.8

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メキシコで夫が伝染病で死んだネリーが飲んだくれ元医師ジョルジュに惚れるお話。細菌性脳髄膜炎らしい。アルコール云々の戯言は万国共通なんですね。

フィルム・ノワールというよりネオレアリズモ的な雰囲気で描
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レベッカ(1940年製作の映画)

4.0

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家政婦の女が城持ち貴族マキシム・ド・ウィンターに見初められマンダレイに居を移し亡妻レベッカの死因が明らかになっていくお話。女は名無し。

女のかたっ苦しくて大仰な演技が絶妙な垢抜けなさというか芋臭さを
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.9

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スタントマンたちのインタビューから、戦後から現在までの香港アクション映画を振り返るドキュメンタリー。香港でも「OL」っていうんですね。

豊富過ぎる程の映像資料とともに振り返られる香港アクション全盛期
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.1

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連続誘拐殺人犯カンがベトナムでマ刑事に挙げられかけるも韓国に逃げ更に事件を起こしたところを仕留められるお話。全然「Roundup」じゃない気が。

期待を全く裏切らないアクションが最高でした。過剰なS
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冬の旅(1985年製作の映画)

3.1

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ほぼ浮浪者モナがニームの街を彷徨い凍死するまでを振り返るお話。小汚さを手で示す表現が凄い。逆に言えば手と靴は綺麗にしておかないといけませんね。

あっちこっち行ってるけど街の中を移動していただけのモナ
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.9

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大名対馬守が弟の源三郎に養子縁組の引き出物としてあげた壺に百万両の絵図が塗り込められていると知り長屋の安坊の金魚鉢となった壺を取り戻そうとするお話。矢場ってこんな感じだったのか〜。

終始コミカルで安
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キートンのラスト・ラウンド/拳闘屋キートン(1926年製作の映画)

3.0

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お坊ちゃんのバトラーが同名のチャンピオンを騙って山の娘と結婚するけど入れ替わる羽目になりチャンピオンバトラーを喧嘩で倒すお話。昔はこんな格好でジョギングしてたんですね。

かなり無理のある脚本。チャン
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

3.4

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ションベン刑で収監されたクールなアナキストのルークが3回目の脱獄で射殺されるお話。ワニガメ(?)の模型だけブッちぎりにショボすぎました…。

刑務所にてハードボイルドの理想的人物像を体現するルーク。ゆ
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熱いトタン屋根の猫(1958年製作の映画)

3.1

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成金ビッグ・ダディの次男ブリックが骨折して誕生日パーティに行って死期迫る親父と打ち解けるお話。「cat on a hot tin roof」って喩え別に上手くもない。

いかにもアメリカンな大雑把なリ
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不射之射(1988年製作の映画)

3.9

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中島敦「名人伝」を翻案した人形劇アニメーション。原作より滑稽味が強く、乞食の造形が大きく一役買ってる気が。

人形の造形が素晴らしく、峨嵋山の甘蠅の前後の変容が的確なのと同時に、原作に比して明らかに道
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

3.3

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飛田の娼婦トメが白痴の弟実夫をヌイてあげたら首縊るに至るお話。なかやまきんに君に余りにもそっくりな寺坂の何考えてるか分からなさすぎる顔が最高。

トメと実夫と母よねが中心で、その背景の大阪の映され方が
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はかな(儚)き道(2016年製作の映画)

4.5

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1984年のギリシャから30年を経てベルリンで再び邂逅するテレーズとケネス、それと交差する女優アリアネのお話。何でいきなりライオンキング…?

撮影も照明も音響もとても細やかで心地よかったです。ゆった
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バビロン(1980年製作の映画)

3.5

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ブリクストンでレゲエやってる黒人青年ブルーが全部上手く行かずに白人を殺すお話。NTNONのメル・スミスだ!

どっちに強く肩入れするわけでもなく描かれる黒人と白人の相克ながら、平然と差別用語を投げかけ
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ザ・ビッグ・シェイブ(原題)(1968年製作の映画)

3.0

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男が髭剃りながら血塗れになるお話。いきなりわざとらしいアクビ。

「I can't get started」に乗せてカッコいいカメラワークで髭剃り。剃った後に血が付く特殊効果は考えられてるけどそれが不
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家にはいたけれど(2019年製作の映画)

4.3

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一週間の失踪から帰ってきたフィリップとメンタルヤバめの母アストリッドの様子がハムレットが重ねられたりしながら映し出されるお話。うたた寝妹フローの鼻ピーピーがリアルかつ愛らしい。

画面の構成力がえげつ
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ミスター・ランズベルギス(2021年製作の映画)

4.0

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リトアニア独立革命を指導したランズベルギスへのインタビューによるリトアニア独立のドキュメンタリー。日本語字幕の映像資料は日テレのものらしい。

当時の映像資料とランズベルギスへのインタビューで1988
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フォーリー・アーティスト(2017年製作の映画)

3.2

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台湾の音響効果技師、胡定一を中心にした、フォーリーアーティストのドキュメンタリー。映画評論家の髪型凄い。

擬音の真髄が全編描かれるのかと思いきや、前半は声優や劇伴の人々にもインタビュー。話を拡げてい
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