OGSさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

いつだって前を向こうとしても苦しい壁が立ちはだかる。
悩みながら生きているから歩みが止まる瞬間だってある。
先人が作った資本主義やレイシズムは、彼らの意思とは関係なく彼らのことを追い込んでいる。

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花様年華(2000年製作の映画)

3.4

結論を言うと、よく分からなかった。
細かいこと言うとどういうアパートの構造なの!?とか。
ただこのよく分からないという感覚が、分かりやすいものに囲まれすぎて遠ざかってしまったものなのかもしれない。
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

マンガとして優れている作品を実写やアニメにする必要はないなと改めて感じた。
ただオープニングだけはめちゃくちゃ良かった、、、

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.3

すごい丁寧に撮られてる。
物語は平凡で、登場人物たちは共感できるポイントが少なくて、もう一歩踏み込んでほしかったなと思う。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.5

社会に対してと自分に対しての生きづらさの折り合いの付け方は分からないけれど、その分からないってことに対して分かってくれる存在がいることが一歩前に進めることなんだな。

心の中を曝け出すことは暴力的だし
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.6

対人関係において承認欲求が満たされていない人たちのことを様々カテゴライズする言葉があるし、気づけば続々と生まれている。
ストーカーを題材にした映画かーと思ったら、「無敵の人」について今一度ちゃんと考え
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.5

物語としては面白いんだけど、役者の芝居にキレが無い。
西田敏行と松重豊の芝居は好きだけど、ピエール瀧と大森南朋の芝居っていつどこで見ても同じに見えるんだよな。

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.7

安心して見られる面白さ。
登場人物たちが物凄く人間臭い。

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.8

愛情を持って接しているのに憎み合う。
離れたらその愛情が恋しくなる。
永遠の課題だ…

カラーとモノクロを自由に行き来しながら、そのどちらの良さも映像に反映していて、ずーーっと画に魅了されっぱなしだっ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.5

映像が魅力的すぎる。
雑多で不潔なのに美しさを感じる街並み。
カメラが登場人物を追うってこうゆうことだよなって妙に納得した。
ただストーリーはそこまで。もう自分は理性を失うほどの恋に共感できなくなって
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.6

疲れ果てた身体に染み渡る映画だった。
周囲の足並みやルールに囚われずに好きなことに突き進む盲目的な側面をメッセージに据えながら、大切な人の拠り所になれるためには好きなことを手放せる人間らしさが描かれて
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子どものおもちゃ(2017年製作の映画)

3.5

子どもたちに見えている景色が映像に落とし込まれていて、羨ましい気持ちで作品を見ていた。

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.8

すごい。死生観への真摯な向き合い、且つ世と個を分かつ歪みが丁寧に描かれている。死に場所についてとても考えさせられる。

また、「アウトレイジ最終章」になぞらせていつつ、歳を重ねた分だけその似通ったシー
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.4

これ自主映画で作っちゃうの本当に凄い。
時代のうねりに巻き込まれて、自我を保とうとバイクにまたがる若者が、それだけは失えないと純粋な気持ちで抗い続けている。
画に必死に食らいついていかないと振り落とさ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.3

真っ直ぐ。聾者にフォーカスを当てつつも、想像力を育み他者と生きていくことを考えるきっかけを与えてくれる。
とはいえ、映画だから見る人それぞれに趣向はある。個人的には父、母、兄の人間としての根源的な部分
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

大人になる=解放されることだと信じている子どもが、自由や権利を与えられ、「解放」とは子どもじみていた想像だと自覚していく。
次第に周囲の大人たちの生きづらさを少しずつ理解できる想像力を身につけていく少
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.6

ものづくりを理屈で考えてしまうと、どうしてこんな事してるのかと馬鹿馬鹿しく思うことがある。ただ、ごくたまに想像の先に辿り着く瞬間がある。
そんなカタルシスを追い求める愛すべき愚か者たちを描いた良作。シ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.2

音と画はすごい好き。
だけど物語が薄味なんだよなぁ…
登場人物たちが軽率で全員愚かに見えてしまう。人間味が伝わらない。ブギーナイツでも感じたこと。PTAはたいして作品見てないけど、自分の好みではないな
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はちどり(2018年製作の映画)

3.6

学生であり、家族であり、恋人であり、少女が少女のままでは生きていられない残酷さがずっと追いかけてくる。
それでも前を向いているウニの眼差しをずっと追いかけてしまう。

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.4

めちゃくちゃ好きなわけではないし、面白いわけでもない。ただ映画を記録としての切り取り方が上手だなと思う。
ジャームッシュの映画は見終わったあとに心に隙間を作ってくれる。