ネットさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

3.5

大量のテレビ番組と映画。金かかってる。小説で大量の固有名詞を記述するのはいくらでもできるが、映画でやるのは金がかかるというのはなんか勝手に不公平さを感じてしまう。
ピンチョンを初めて読んだ時のワクワク
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(2023年製作の映画)

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デヴ・パデルが部屋の断面図の前を素通りするところ良かった。素通りするんだろうなというのは事前に予測できるけど、いざそれを見ると、映画におけるメタってこういうことかもと思った。一時期フレームブレイクとい>>続きを読む

ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

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毒とかネズミをあるかのように見せる素振りが演劇すぎる。演劇でも小道具くらい用意するよ。金かけた実験映画。

チキンラン ナゲット大作戦(2023年製作の映画)

4.0

次のミッションインポッシブルはアードマンの誰かに撮ってほしい。アニメーター上がりのブラッド・バードだってM:iやったわけだし。

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.0

映画力(ってなんだ)が高すぎる。濃密でとにかく金がかかってる。ひたすら足し算で濃すぎるせいで自分が追いつけてないこの感覚、フレンチディスパッチの時と同じだ。でも初めて素直にウェス映画を楽しめたのでとて>>続きを読む

海底二万哩(1954年製作の映画)

3.0

『ライフ・アクアティック』の前に見ておくべきなのかなと思って。リアルスケール巨大イカがすごい。どうやって動かしたの?

肉体の悪魔(1986年製作の映画)

4.0

冒頭から謎のテンションでハラハラする。少女(?)がなぜ自殺したいのかわからないのはともかく、なぜそれを見るデートメルシュまで泣いてるのかさっぱりわからない。でもなにかヤバそうな出来事が起こりそうという>>続きを読む

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.5

いつも通りちゃんと良い映画。で、しかも面白いという。まだ牛映画は見れてないけど、ひたすらミニマムを突き詰めていた作家がキャンパス周辺の人々のあれこれという豊かさを手に入れて真っ当にパワーアップしてる。>>続きを読む

スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

3.0

幻覚と現実の差異を消すためのアニメーション。全てが等価である。その最たるものがあの百面相マント。誰でもあるがゆえに誰でもない。

彼方のうた(2023年製作の映画)

2.5

『春原さんのうた』はかなり好きだったのに、なぜ今作はこうもノれないのか。
小川あんの言葉や笑顔に対して、これはどこまで本意なのかと疑って見てしまった。『春原……』では一人でどら焼きを食べていたが、今作
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妻は告白する(1961年製作の映画)

3.0

そんなか?
ずーっと和服と和室に閉じ込められている若尾文子が、あのシーンだけ洋室の中で洋服に身を包んでいるが最後はやはり和服、という構図はわかるけれども……構図で見てしまったなあ

ロバータ(1935年製作の映画)

3.0

アステアとロジャースは脇役寄り。
『新婚道中記』ではケイリー・グラントのずっこけを見て歌の途中に笑ってしまうアイリーン・ダンだが、今作では歌の終わりに泣いてしまうというくだりがある。ミュージカル映画に
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華岡青洲の妻(1967年製作の映画)

4.0

内股についた数多の痣を見て微笑む文子で爆アゲ。痛みの証拠としての傷がそのまま愛の証拠になる。しかし麻酔=痛みを隠す技術の開発を追う映画においては、愛の証拠も見えなくなってくる。文子は盲目になるわけだけ>>続きを読む

曳き船(1941年製作の映画)

4.0

序盤の救助シーンは退屈してたけど、女と再会してから面白くなってくる。やっぱりメロドラマが好き。罪の話を言葉によって深化させてゆくさまに、これで40年代の映画なのかと驚いた。目が覚めたというか、とても新>>続きを読む

オリバー ニューヨーク子猫ものがたり(1988年製作の映画)

3.0

『リトルマーメイド』前夜のディズニーだが、そこまで心動かされず。

サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.5

素晴らしすぎる。真っ直ぐに面白い映画がまだちゃんと存在するという事実にちょっと感動すら覚えてしまった。イーライロスもっと見よう。
殺人鬼の見切れさせ方がうますぎる。見えるタイミング、それを見せる長さ、
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.5

めちゃ楽しみにしてたし実際楽しんだけど、現ディズニーの長期フランチャイズ作品に対する態度がはっきり出てた。つまり、古参ファンを喜ばせるためのカメオ出演・小ネタ集やっときゃええやろということ。これ作れる>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.0

ふつう。モアナの How Far I’ll Goってめっちゃ良い曲だったなあとか思ってしまった。
隣が小さい女の子とお母さんだった。ディズニーアニメーションスタジオロゴの蒸気船ウィリーミッキーによる口
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

現代の映画でクラシック音楽が流れても全然問題なく聞こえてしまう。単にカウリスマキの選曲センスが良いってことだと思うが。チャイコフスキーの交響曲第六番。
電話番号もらったのにタバコを取り出して即メモ用紙
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.0

ロケーションやアクションのバリエーションともに前作より圧倒的に面白いと思ったのは序盤だけだった。こんな映画に「芸術とは痛みよ」とか言われるのなんか腹立つ。
前作も武器の準備とかにビデオゲームっぽさがあ
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チキンラン(2000年製作の映画)

4.5

子供の時に見て以来。おもろ!!
アードマンといえば乗り物。アードマンの中でも一番くらい大きくない?

パラサイト(1998年製作の映画)

4.5

超面白い。遊星、ブレックファストクラブ、ボディスナッチャー……てんこ盛りで笑う。挙句スピルバーグはエイリアンの手先みたいなことまで言い出すしでやりたい放題で最高。みんな良いところも悪いところもあるの素>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

普通。冒頭のハウスパーティーでかかる曲のトラックが治安悪くてとてもよかった。LUCIANBLOMKAMPの"Ducks in A Row"。
Talk to meというよりI let you inに関
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

『ドクター・ストレンジ』続編の監督を蹴った上で、これくらい小さい規模のジュブナイルホラーを撮っちゃうデリクソンの姿勢はかっこいい。まーでも監禁ホラーでいうと『ゴーストランドの惨劇』の方が怖くて絶望感も>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

ノれず。邪悪いムードがない。とにかく語りのスピードが速い。
編集に疑問が多い。
鬼道衆とのバトルがめちゃ良かった。細く均一揺れまくる輪郭線がかっこよすぎる。

ピストルと少年(1990年製作の映画)

3.5

一瞬全然ドワイヨンっぽくない!と思ったけど、舞台が閉鎖的じゃないからか。それ以外は人の肉体だけ、社会とか全くない、ひたすら動く(人も関係性も)、いつも通りのドワイヨン。そしてやっぱりずっと会話してるし>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.0

キアヌの喋りが遅すぎるせいで長くなってるのでは? 英語のリスニングに最適。でもモーフィアスの喋りがリズミカルなのを聞くと、キアヌの喋りがテンポ悪いのはキアヌ自身の問題なのかも。というか勿体ぶった喋りに>>続きを読む

放蕩娘(1981年製作の映画)

3.5

「風景」の無さ。というか家族風景の無さ? 前日に『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』の家族写真が倒れるシーンを見てたのだけど、それを思い出したり。あとゴジラ-1.0のラストとか。アメリカ映画の家族は>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.5

田舎生まれ田舎育ちブルーカラーで食事前のお祈りは欠かさないマット・デイモンパパが娘のためにフランスまで行って探偵ごっこ。……のはずが途中から擬似家族パートが始まって困惑する。まあまあ面白かった。

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.5

照明もカメラワークも編集もコテコテだった。各カットに映画に関するあらゆる技術の粋が結集されてる感じがあるし、それでいてそれが当たり前のようにさらっと流れてゆく(物語のスピードも早い)ので、あまりの情報>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.0

そこそこ楽しんだ。アドリブっぽいギャグが多かったからなのか、たけしにしてはギャグのキレが悪いように見えた。
長すぎる切腹&おとぼけ介錯より「殿ー!」海バシャーンに笑う。
アウトレイジは漫才なんだけど、
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阿賀の記憶(2004年製作の映画)

3.0

めちゃ抽象になったなあと。障がい者アートの二作はまだ見てないけど、SELF……寄りの不在と記憶を巡る作風の方が佐藤真の持ち味なのかな。
十年前の阿賀撮影の記憶を感傷的なものとして消費したくないと監督は
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阿賀に生きる(1992年製作の映画)

4.0

おもしろかった〜。ばあちゃんの枕元にあるアンパン。起きたら起きたでペヤング食べてるし。
船が完成したあと「またいつでも寄って来てよ」という遠藤さんのシーン、ラストの長谷川さんが「また来てよ」というシー
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

お話がライミ版スパイダーマン2みたいなところ多くてアガる。冗談じゃなく本当にスクリューボールコメディを参照してて面白い。ずっと結婚の話してる。正確な言い方ではないけど、カヴェルの言葉だけ借りるならスパ>>続きを読む