ネットさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白い。ハリウッド版ジャンヌ・ディエルマンって感じ。やっぱりアメリカ映画の面白けりゃ勝ちスピリットが一番好きだ。半裸無言男のコサックダンスとか、笑ってしまう寸前の緊張感のある空気がずっと続>>続きを読む

乱れ雲(1967年製作の映画)

3.5

前半パートは家族絡みの話が多くて、いつもの成瀬的なヒリヒリした空気があって好き。が、全体的にはふつうな面白さ。
加山雄三の彼女がカーテン閉めると、カメラが窓の外に行く。閉まったカーテンがじっと映される
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.5

あまりにも無味乾燥だったウェドン版に比べれば確かに良い。序盤のアマゾネス戦闘、めっちゃ300に似てるなーって思ったけど300撮ったのってザック本人じゃないか。

Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.0

ノれず。明確に性器の話なのに、それは一切映らない。映せばいいという話でもないとは思うけれど、映さないから性器の話なのだということがあまり伝わってないようにも思う。
弟が主人公を男の名前で呼ぶくだり。名
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

楽しかった! ひたすら面白いことをしてる。そういえば『デカローグ』の予告にも、バチバチにキマったショットとお遊びみたいな遊戯的なショットが同居してたなーみたいなことを思い出した。過度な擬人化は好きじゃ>>続きを読む

書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.5

超良かった。
坂東玉三郎の演技、映画にするにはやはり過剰(特に電話のくだり)なんだけど、たぶんシュミットはこういう過剰さを気に入ってたのかもしれない。やっぱり歌舞伎ってスペクタクルなわけで、そういう面
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.0

この映画には人同士の接触がない。強いてあるとすれば、嫌なことを言いそうじゃないのに言ってしまう彼が主人公の肩を触るときだけだ。終盤の駒井蓮の告白しかり、この映画において接触は徹底的に回避される。二人が>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.0

アニメと実写、理想と現実みたいな言葉がぐるぐると頭の中を回る。ハーツフェルトの映画を見ると全ての映像はアニメーションなんだよなーという気持ちになるし、そういう感覚はグリッドマンからずっと通底していて今>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.0

面白かったけど、どんよりとした気持ちになってしまった。
君たちのうち誰か死んだら世界の終焉を阻止できるから死んでくれない?っていう内容、予告編で見た時にはえらくワクワクしたものだったが、本当にこの内容
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ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

4.0

面白かった。
ギロディって夢のシーンとか入れる人なのかー意外だなーとも思ったが、謎があったりハラハラするシチュエーションがあったり、ギロディはとにかくお話が結構面白いタイプの人でもあったことを思い出し
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天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)

3.5

いつも通りの石井隆映画、、と思ってたけどこれが初長編なのか。面白かった。

欲望の海(1984年製作の映画)

3.5

寒そうな海がある映画は良い映画。主人公の顔がこの時代の映画らしくないあっさりとした顔立ちで好き。野村周平とかそんな感じ。
家の中にブラインドあるの全然意味がわからないんだけど、画面に前景・後景が簡単に
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.0

前作がめちゃ好きだったので期待してたけど、それほどでもなかった。好きになった女の子の正体が実は、、というシークレットアイデンティティ展開にまたもやライミ版スパイディっぽさを感じてテンション上がったけど>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

不安的中という感じ。見てられない。
冒頭のハードなアクションはメチャかっこよかった。何やってるかは全然見えないけど。
柄本佑が楽しそうに演じてて、見てるこっちも嬉しかった。彼の言う「仮面ライダーか……
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収容病棟(2013年製作の映画)

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GYAOが終わる前に、、と見始めたけど結局途中までしか見てない。
歩く、食べる、排泄する、寝る。半裸で走り、口いっぱい頬張り、廊下に小便を垂れ流し、靴を履いたまま布団に入る。あまりにプリミティブな人間
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

ずっと期待してた映画だったのだけど、衝撃的なつまらなさでショックだった。いつ終わるのかと上映中に腕時計を見たのは初めてだと思う。
ミシェル・ヨーが色気があって良い。キー・ホイ・クァンもめちゃかっこいい
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

面白かったけど、世評ほどはノれてない。リンチフォードが出ると聞いて、もしかしてスピの十八番をやんのか……と期待してたら、セリフまでほぼ同じのが展開されてて、ホントこの話好きだよなーとゲラゲラ笑いながら>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

普通に面白い。
裸体を包み隠さず見せるので良い意味でエロスが薄い。ただそこに肉体だけがあるという事実から生まれる画面の強度。真の意味で人間同士がぶつかるとき、人間は裸でなければならないのかもしれないと
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.0

序盤でのガラの悪いジェニファー・コネリーが最高。
そんなに面白くないが、中盤でのジャレッド・レトとエレン・バーンステインの会話がグッとくる。『6才のボクが、大人になるまで』のパトリシア・アークエットみ
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子供たちをよろしく(1984年製作の映画)

4.0

最近MGS5をクリアしたのだけど、劇中拾える音楽テープにスパンダーバレエの『True』があった。スネークをアフガンで歩かせながらこれを聞いていると、彼はもしかしたら本当に80年代を生きていたのかもしれ>>続きを読む

5月の後(2012年製作の映画)

3.5

楽しんで見たけど、もう細かい内容を覚えていない。主人公の元カノが燃える家から飛び降りるシーンの意味がさっぱりわからんかった。単にアサイヤスがものを燃やすのが好きというだけなのか?

東京の闇(1982年製作の映画)

3.0

面白いかはともかく、初期アサイヤスが趣味全開で好き勝手やってるのが見れて嬉しい。ぼくの考えたアジアB級活劇というのは、マインドとしてはタランティーノに近い。

ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ(2015年製作の映画)

4.5

さっぱりわからないけどかなり好きだった。にわのすなばに全くノれなくて心配してたが、杞憂に終わってほっとしてる。
悪霊退治映画! 自主映画らしい暴力的なまでの粗さ。『にわ…』はそういった意味では洗練され
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心の指紋(1996年製作の映画)

3.7

良い。沁みる。けどそれ以上の感想が出ないのがめちゃ悔しい。適当に映画を見過ぎ。
インターセプターみたいな車でカッコいい。あと、クレジットタイトルが『L.A.大捜査線』とほぼ同じ。まさかのアン・バンクロ
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ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)

3.5

意外とあんまり見たことないアイルランド映画。訛り具合でトレスポを思い出すけど、イギリス田舎映画と呼ぶとアイルランドの人に怒られるな。
前半はそんなに面白くないけど、後半になると好き。自分が見たい男映画
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.5

構成は案外わかりやすかった。ゴダールって海好きだよなーと。

Tメン(1947年製作の映画)

4.0

仲間が撃たれるのを見るデニス・オキーフの顔のクローズアップがすごい。この時代のハリウッド映画っぽくないというか。物語の経済性から外れて俳優の演技が前面に出る感じが。
妻と遭遇してしまうシーンも超好き。
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ハンナだけど、生きていく!/ハンナはいつも、アイされたい(2007年製作の映画)

3.5

もうあんまり覚えてない。面白かった記憶もあるけど。ラストのガーウィグの告白(というか懺悔?)がなんか良かった覚えがある。
『イルマ・ヴェップ』に感動してこれは微妙というのがどういう意味を持つのか。カメ
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

2.5

面白くない。こんな面白そうなのになんで視聴困難映画なんだ?とずっと思っていたけど、単に面白くないからか……
産婦人科器具は最高。

生き残るヤツ(1971年製作の映画)

3.5

ちゃんとアメリカンニューシネマっぽい鬱々しさがあるのだけど、クスリからの逃げ出せなさがスラップスティックなコメディに直結してくるのが面白い。パッサーは『クリエイター』をちょろっとだけ見たけど、今作とい>>続きを読む

最前線(1957年製作の映画)

4.0

超面白い。じっとりとした戦争描写、ロージー『銃殺』を思い出す。知らん間に兵士が死んでいくことに慣れてしまっているのだけど、確実に減っていく。

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白い。俳優の表情がとにかくいい。マギー・チャンの顔が動く動く。ナタリー・リシャールがレズビアンだということをビュル・オジェが明かしたときのマギー・チャンの反応。このシーンは粗い長回し主体>>続きを読む

ゼロ・モティベーション(2014年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白い。舞台がイスラエルの基地なだけで、ほとんどスーパーバッドみたいなアメリカ学園コメディ。
なのに、劇重女性の事件で一気にシリアスになったりとテンションの上下がすごい。

ラザレスク氏の最期(2005年製作の映画)

4.0

キツい。胃がキリキリする。個人の尊厳が全くない。
序盤は地味なのだけど、救急車で搬送が始まってから面白くなる。面白いというか辛くなる。
病院に運ばれる間ひたすら看護師に話しかけたくなる感じわかる。
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