Riisa24さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.4

心穏やかに幸せになれる90分の良コスパ映画。
というと聞こえが悪いかもしれないが、そこには愛があり、成長があり、別れがあり…容量を得た美しいストーリーだった。

夢に焦がれ猛進しようとする父と、堅実で
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泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

2.7

『息を殺して』などの五十嵐耕平と、『若き詩人』などを手掛けたフランス出身のダミアン・マニヴェル監督による日仏合同制作映画。
第67回ロカルノ国際映画祭新鋭コンペティション部門に参加した際、隣の席で意気
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

4.4

岡田くん無双。キレッキレの動きに"6秒以内に人を殺す"信憑性がすごい。
漫画原作(未読)のヤクザ映画ですが、コメディ主体で、敵含めキャラクターが皆あかるい。
何よりキャスト陣の才能爆発してて、佐藤浩市
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.1

---俗世には興味もくれず、数学の世界で生きてきた予備校講師・大野。
変わり者の彼を「普通じゃない」と非難する教え子の香住(かすみ)は、片思いしている実業家と婚約者を別れさせるため、大野を利用する作戦
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

2.9

とても台詞の少ない聴かせる映画。
製作陣の音への追求心や、原作の難しい表現を映像でいかにみせるか、という情熱は感じられたので良かった。
だがやっぱり小説の方が良い。どうしても2時間の映画じゃ軽すぎる。
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.6

狂気が似合う二人。目だけで感情を訴える藤原竜也が怖すぎる。
さほどグロテスクな映像はないが、絞殺シーンがリアルで撮影方法を知りたくなった。

面白い脚本だが、ラストが微妙。
20年捜査し続けて、最終的
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

Emma Watsonが出ているだけで☆+0.5になるグズ甘レビューですが。
皆も言っている通り、衣装と美術が本当に美しい。特にロウソクやヨーロッパらしい小物に溢れた四姉妹の実家は、暖炉の火が似合う暖
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.0

よく出来た話。
どこまでがリアルに忠実なのか分かりませんが、一躍時の人となったポール・ポッツの成功までを描いた伝記で、かなり緩くテンポ良く見られた。

カープールカラオケ等で歌声を披露しているJame
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

1.2

自立できない女が苦手。懐広いふりした視野狭窄女が苦手。
弱いとかじゃなくてセコい(計算高いのとは違う)女が苦手。
男がクズなのはどうでもイイ。それを厭わない女が沼るのもどうでもイイ。
でもじゃあそんな
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.1

二十年弱を共にしてきた旦那が、二日でイーストウッドに負けた話。
死後残された生々しすぎる手記を読むという(想像したら気持ち悪い)形で回想シーンに入っていく構成のため、このテーマでもちょこちょこ箸休めで
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

全編コンピューター上の画面で造られた新感覚映画。
Facetimeやネットニュース、SNSなどの映像でキャラクターが次々と勢揃いしていく様や、チャット・デスクトップ・マウス操作で表現される感情の移ろい
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

2.7

カルト的人気を誇る漫画『ホムンクルス』の実写映画。
既読済みのファンと一緒に鑑賞。

ーー第六感が芽生えるといわれる頭蓋骨に穴を開ける手術(トレパネーション)によって、他人のトラウマが具象化した姿・ホ
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アドレナリン(2006年製作の映画)

3.0

めっちゃくだらなくて笑っちゃうww
随分前に酒飲みながら知人と観たが、それぐらい肩の力抜いて楽しめる映画。但し家族と観るならチャイナタウンには気を付けて。

薬を盛られ、常にアドレナリンを出し続けねば
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ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

4.4

元となった小説は読了済だがほぼ記憶の彼方。
ただ映画鑑賞後になんとなく思ったのは、文字で頭に入れるより映像の方がサラッとしてたなと。映像は分かり易かったしある意味小説のグロさが薄らいでいたとも思った。
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ゆるせない、逢いたい(2013年製作の映画)

1.4

凡庸なストーリーに脈絡の無い演出。
私には何が良いのか分からなかった。

デートレイプという一つの事件をきっかけに移ろう少女の心や、母娘の関係性を描くのがテーマなのだろうけど、リアリティが一切感じられ
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

2.9

精神病院から退院したBradley Cooperが怖い。感情の起伏が読めない疾患の辛さ気味悪さがあそこまで正直に描かれていると、結構見ているのもしんどいほど。
『優しいんだろうな』と感じられるシーンも
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.2

クリスマスの時期だからと見て大正解。街も衣装もイルミネーションや原色に彩られて、サントラも加わり十二分に雰囲気の出たクリスマスだった。
Wham!の『Last Christmas』からインスピレーショ
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

3.7

【「家族、友達、仕事<<<<<<<セックス」の脳ちん男が、特別な女性と出会い人生をトキメキで染める】といったケータイ小説さながらのストーリーにひと味かふた味か加えられたメロドラマ。

持ち前のナンパ術
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

2.7

メルヘンファンタジーな児童書のようで個人的に好みのジャンルとは違った。必ず最後に愛は勝つ。いや、ぬこしか勝たん。ていう映画。

一途で考えるより先に動いてしまうような主人公・ムゲちゃんと、彼女に想いを
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.6

日本科学未来館にて、「9次元からきた男」を拝見したばかりだったので、次元の話へフォーカスが移った辺りから楽しさ倍増、興奮度MAX。
フィクションといえど、理論を理解できると映画もより面白くなる。

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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

2.5

フランチャイズチェーンの代名詞『マクドナルド』が始業から如何にして頂点まで上り詰めたか、を描いた伝記作品。
前情報が一切無かったため、予想していたサクセスストーリーとかけ離れた展開や裏切りのジャブが結
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.3

岩井俊二監督は個人的に3作目。
全体的にもやがかかったような滲んだフィルムが既視感あると思えば「リップヴァンウィンクルの花嫁」や「打ち上げ花火、上から〜」もモヤモヤしていた気がする。
ノスタルジックな
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.3

この「自粛要請」期間に鬱屈としているなかで、どうしてもオダギリジョーと妄想デートがしたかったので鑑賞しました(ヨコシマで御免なさい。

ドラマ「Dr.倫太郎」で精神疾患を抱えた役を演じていた蒼井優ちゃ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

2.9

愛すべきB級映画。
飼育係のドウェイン・ジョンソンが巨大化したアルビノゴリラ(ジョージ)と他2匹の巨獣による都市破壊を阻止するストーリー。
ジョージだけ異生物とのMIXにならないのも、元研究員の女が何
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.4

題材が良い。原作やアニメは未読なので相違は分からないが、親子ほどの歳の差がある男女の交わりと成長は切なくもあり、ほろ苦く爽快でもあった。
人生の雨宿り中に彼(彼女)と出会い、どういう結末であれやがては
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

純粋に脚本や演技や音響セットを含めて楽しみたくて、話題になっている"ワンカット風"だけ注視しないように観ていても、やはり高度な技術と演者の緊迫感・流れるセリフ回しに圧倒されてしまう。
水の上や、狭い塹
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もう一度見たいかと言われたらどうだろう。
ただ、半地下ファミリーの"計画"が着々と終焉へ上り詰めるプロットはすごく面白かった。
喜劇的なサウンドにラップゼリフ、すっとんきょうな奥様、墜ちるまでのテンポ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.6

"噂に聞いた未発見遺体を探しに行く"
これだけのシンプルな脚本に、僅かな登場人物しか出てこないミニマムな作品。
だが少年たちの心の内は複雑で、馬鹿をする青春時代の裏には本当に馬鹿な大人たちがいるとい
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.1

サバンナでドローン飛ばしてるのと大差ない。信じられないほど綺麗。
あのカットを作っていく工程を想像すると本当に感心するばかり。

劇場アニメも幼少期から繰り返し観ており、今更ストーリー云々について語る
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.6

埃っぽいムービー。
B級を想定しての鑑賞だったからこそ、期待を超える面白さだった。

--車1台通らない田舎でコンビニバイトをしている平凡な主人公。しかし謎の女客に出会ってからというもの突然何者かに命
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.3

Disneyだもの。ハズレやしないよ。

まずストーリー、
鑑賞時の素直な気持ちとしては動揺を隠せない。
"子どもに愛され遊んでもらうことを使命とする"のがオモチャで、持ち主を変えながらもその一生を繰
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.2

「人間は脳の潜在能力の10%しか活用できていない」という(現在は多くの学者が否定している)都市伝説が元になったストーリー。
--韓国の犯罪組織に巻き込まれ運び屋として利用されるルーシー(スカーレット・
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映画 けいおん!(2011年製作の映画)

3.1

学生時代、ほのぼの軽音部に憧れて楽器をやり始めたひとが何人いたか。
プチ社会現象にもなってたよね、私の周りだけかな。
アニメ見識のない素人にはキャラクターが楽器を弾いて歌をうたってという絵面と音の親和
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

4.0

「どのような誹りを受けようとも気にするでない。誰かに褒められたくてやるものではない。」
先代・浅野屋の教え。
これを聞いてからの快進撃に心震えた。

実話を元にしたこの超大作、当の本人たちは「人に話す
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アクアマン(2018年製作の映画)

2.4

映画にしてはCGがゲーム並みのチャチさというか、いや裏を返すと昨今のゲーム業界の技術力に脱帽する話でもあるけど、ヌメリ感強すぎて萎える。
あと盛り込みすぎ。明度高すぎ青も強すぎ。
光も海獣もメカも画面
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娼年(2018年製作の映画)

1.0

キャスト陣に物申したいことはただ一つ、仕事選びなや…
江波杏子さんの遺作がこれって本当に気の毒すぎる。

まず女性監督で作ったらセクスシーンあんな風にならないと思うし、台詞回しも官能小説でしかなくてド
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