一さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

一

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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

 主人公とその妻についての、中心となるストーリーは撮り方もあいまって好きだった。常に板挟みにあっている主人公と、肩越しショットの多用による圧迫された画面が噛み合っていると思った。
 ただ、特に後半の会
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キリエのうた(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 カットの繋がってない、いかにも映画っぽくない映像が記録映像っぽくしているように思う(これは他の岩井俊二作品にもいえるかもしれない)。
 るかが教会で泣くカットに引き込まれた。極端なクローズアップの圧
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

大傑作。キャッチコピーが全てを物語っているので僕は何も言いません。

狂った一頁(1926年製作の映画)

5.0

狂った妻を連れ戻そうとするが届かない男の話、だと思う。作品内に文字情報が無さすぎて正直わけがわからないが、それでも惹きつけられた。画面、編集と音楽のリズムがシンクロして楽しい。実のところ映画にセリフは>>続きを読む

CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-(2010年製作の映画)

5.0

短い時間で綺麗にまとまっていた。CGの出来がよく、もふもふとした兎の質感がよく出ていたと思う。ミリタリー関連のことはよくわからないが楽しかった。

カリガリ博士(1920年製作の映画)

5.0

シュールな絵画の中みたいなセットやアイリスによる画面の限定・場面転換など、今の映画でほぼ見ないような演出が見られて面白かった。古びて画質が悪いせいか誰が誰だかわかりづらく、話はあまりついていけなかった>>続きを読む

ゴジラ(1984年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

政治、科学、防衛とそれぞれの立場でゴジラと戦う様が美しかった。総理大臣かっこいい。スーパーXがビルに潰されるところ、ゴジラが動き回った余波で死んだことにどうしようもない力の差、無情を感じた。ただ武田鉄>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.0

会話は噛み合わないしバツバツ場面は飛ぶし、なんかちょっと話を追うのに疲れた。言語的、映像的な反復とズラしは楽しかったので、そういうリズムを楽しむ映画なのだと思った。

福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

 綺麗事を言っていても余裕のある立場だから言えるところがあったり、汚いことをしていたり、という構図で「正しい人物」を作らないバランスの取り方だろうかと思って観ていたが、違うらしいと思い直した。裕福な家>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

-

ヤリチンサブカル野郎が嫌いすぎて正常な評価を下せそうにない

火の娘たち(2023年製作の映画)

5.0

映像の輪唱、といった感じ。全然画面が変わらないが、三分割された画面のどこから来るのかというタイミングのずらし、読めなさがあるので飽きない。

言葉の力(1988年製作の映画)

5.0

目がチカチカする。コマ送り、CG、絶対関係ないインサート、と思いつく限りの奇抜な編集を詰め込んだような映画。しかし最後はいい話っぽくなり、心地よく煙に巻かれることができた。おそらく抽象的なことを短い時>>続きを読む

何も知らない夜(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

手紙とも独白ともつかない、語りを中心とした作りが特徴的で面白かった。白黒の映像で、デモの騒がしさの代わりにごく個人的な語りが聞こえてくるので、回顧録のようにも見えてくる。そのうえでこれは過去ではなく今>>続きを読む

地の上、地の下(2023年製作の映画)

5.0

歌をうたう、知識をつける、とそれぞれの方法で戦っているのが美しいと思った。

東部戦線(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

壮絶な戦場と兵士の身の上話や生活が交互に流れる構成になっていて、感情移入、あるいは肩入れしたくなるような作りだったと思う。終盤、映画の結末についての会話が交わされるが、戦争映画のように都合よくいかない>>続きを読む

ニッツ・アイランド(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ネトゲにハマる人は現実とゲームの区別がついてないのではなく、ゲームの中の「現実」を気に入ってロールプレイにいそしんでいて、だけどそれは作り事にすぎないとどこかで思っている、しかし仮想現実の心地よさは手>>続きを読む

石が語るまで(2022年製作の映画)

5.0

衝撃的な内容の証言がどこか淡々と語られ、美しい風景が挿入される。重いがしつこくなく、引き込まれる作品だった。

この雪の下に(1956年製作の映画)

5.0

雪国の人々の強さを感じた。雪国の生まれなので共感するところもあった

狂った果実(1981年製作の映画)

5.0

遊び半分の大学生と、体を張って働いている高卒社会人というふたつの「ハタチ」の間の断絶を、奔放な女といらだっている男というモチーフを用いながら描いているように思った。手持ちカメラの揺れが主人公のいらだち>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

 殺し屋というファンタジーな設定なのですが、主役ふたりのサブカル仕草の精度が高いおかげで不思議と親近感がありました。
 世の中に出回っているしたり顔の言を蹴飛ばして、それをネタにうまいこと言ってやろう
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壁女(2015年製作の映画)

4.0

ホラーにも人間ドラマにも振りきれず中途半端だった印象。壁女が上位存在ではなくあわれな女であり、穴と声だけの存在に愛着がわいてくるのは面白かった。

早春(1970年製作の映画)

5.0

大人の世界に戸惑う主人公とシンクロするように、カメラがとにかくぐわんぐわん動く。無知ゆえの身勝手さは本人のせいと言いきれなくて悲しい。

ある男(2022年製作の映画)

5.0

一歩引いたような撮り方だと思った。こういうさりげなさは好き。自分でどうにもできない生まれと付随するレッテルの話というのも好みのテーマだった。

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

5.0

ぐわんぐわんズームするカメラ、クローズアップ、不協和音、とにかく不安にさせられる。とても怖い作品。

青春群像(1953年製作の映画)

5.0

良くも悪くもなるようになってしまうんだよなぁっていう冷めた目線と、そこに対する抵抗を感じた。画面に複数人が映ってる時間が長く、わちゃわちゃして楽しい。楽しいからこそふっと寂寥感が来る。

ザ・カニバル・クラブ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カニバル要素が薄く、悪趣味な金持ちの生活が垂れ流される。かなり眠たかった。ラストの「あーあ」って感じだけは嫌いじゃない。

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は原作パートだが、死亡カウンターが表示できないため緊張感がなく退屈な日常描写に成り下がってしまっている。後半はオリキャラのカエルが空気の読めない言動を続け、かなりいたたまれない気持ちにさせられるが>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

5.0

クソデカククルスドアンの島。そうはならんやろ!!が連発するけど、戦闘シーンがかっこいいので見れる