一さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

一

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エスター(2009年製作の映画)

4.5

あまり怖くはない。ところどころ効果音が演出過剰で冷めてしまった。エスターのキャラクター性には引きつけられるものがあった。

赤線地帯(1956年製作の映画)

5.0

ほとんどクローズアップを使わず、長回しの連続で淡々とさりげなく景色を切り取っている。かといって眠たくなるような間延び感はなく、劇的ながらわざとらしくなくリアルに描いている。すごい。

言の葉の庭(2013年製作の映画)

5.0

しっとりした雰囲気から終わりに向かって盛り上がっていくのが面白かった。音楽の使い方が良い。

渇き。(2013年製作の映画)

4.0

暴力の栓が開きっぱなしというべきか、緩急があまりないまま痛ましいシーンが垂れ流される感じ。所々のアニメ風演出も肌に合わず、滑っていると思ってしまった。悪女に恋してしまった少年のパートだったり、フラッシ>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

アンナ・カリーナで画がもっている。自立しようとして落ちぶれていく女というストーリーは示唆的で、見てて楽しいものではないが引きつけられるものはあった。後頭部を延々映すのだけは勘弁。誰が誰かわからなくなり>>続きを読む

愛のむきだし(2008年製作の映画)

5.0

ダサさがバカなノリと噛み合い、どんなにダサくたって気持ち悪くたって愛してるんだというテーマと一体になっている。傑作。

怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

明快な語り口で分かりやすい映画。登場人物の印象が二転三転していって、ミスリードとその種明かしも丁寧だから見事に印象を誘導されてしまう。『藪の中』のような多視点ミステリとしての面白さはもちろんあるが、そ>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

芥川の原作から入れ子構造を加えることで、語りの信頼できなさを強調している。とくに女が妖しかったり強かったり、いろんな顔を見せるのが面白かった。ラストは安易にも思えたが、このあと男が赤子をどうしたものか>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

5.0

前作と比べて普通の映画になったという印象はあるが、これはこれで派手で楽しい。

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

5.0

有名な宙吊りのとこがよかった。細かいカットを重ねてじりじりさせるサスペンスが上手い。

8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

夢と現実がシームレスにつながっていくのが面白い。幼少期のトラウマを抱えた男が、自分は人を愛していいと思えるまでの話だと思った。最後は文字通りの大団円で、それまで主人公が苛まれつづけていたこととの対比も>>続きを読む

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映像のつなぎ方が普通の映画から外れたことをしていて、フラッシュバック的に別の場面が挿入されたり、連想ゲーム的に別の場面になだれこんだりする。夢か幻覚を見ているような感覚。しかし、映画の中のたけしさんの>>続きを読む

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

5.0

こういう子供いるよねという生っぽさとか、ノスタルジックなモチーフとか、子供時代を思い出させる作品

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

原色の照明による不気味な雰囲気と、田中圭の気持ち悪い役の演技はよかった。脚本がガバガバでところどころ笑った。臨床心理士の出てくる話でチート催眠が出てくるのはあんまりにあんまり。

散り行く花(1919年製作の映画)

4.5

最初の方は少し眠かった。DV父親が迫ってくるクローズアップが頭から離れない。

パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

どこまで夢かわからなくなっていく混乱が心地よい。林原めぐみの「ミステリアスな、夢の中の女の子」の演技がとてもよい。最後の方はよくわからなかったが、現実を生きようとする者は強いってことだと思った。

千年女優(2001年製作の映画)

5.0

女優の人生と劇中劇がごちゃ混ぜになった複雑な語りだが、映像としても人物の感情としても繋がっているから混乱せず見れてしまう。虚構を織り交ぜた語りによる現実の有意味化、という創作のプリミティブな力を描いて>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 小ネタを詰め込みつつ映像作品としてうまくアレンジして(たとえば2Dのドンキーでも3Dに起こしたりとか)見たことあるけど映像として見れるというバランスをとれていたと思う。
 ファンタジーな場面でも音楽
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

リズと青い鳥が逆だったというのが物語の構造とシンクロしていて美しい。さりげない見せ方も良い。LOVE.

Arc アーク(2021年製作の映画)

5.0

いわゆる「深い」邦画的邦画の理屈で作られているが、退屈させないテンポのよさと組み合わさっていて見やすかった。しいて言えば後半ややだれるが、だれることすら構造に組み込まれている。

犬王(2021年製作の映画)

5.0

コンプレックスという「呪い」を解く話であり、表現者へのエールだと受け取った。一方で自己顕示だけでなく、取りこぼされた思いを掬い上げることもまた物語ることの役割だとした内向/外向のバランス感覚もよいと感>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

5.0

唐突かつ突飛な場面の切り替えに、次は何が出てくるのかと引き込まれた。どんどんあてが外れていくストーリーは、バカバカしいながらも人生のままならなさを感じて好き。