Atsuiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Atsui

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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

巧い話だとは思うけど、人々を愚かに描きすぎてるのがノイズになってて素直に楽しみづらかった。実際自分も含めてこんくらい愚かかもなと思えてしまうから。荒唐無稽な話に対してアホかと笑って眺めてられる地点を過>>続きを読む

美しい湖の底(2017年製作の映画)

3.0

話の軸がしっかりしてるから、ああそういうことなのねと段々わかっていく感じが楽しかった。ただこれ、順行で描いても普通に面白かったんじゃないかって気はする。地味すぎる!って思ったかもしれないけど。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.5

画面の中の人たち誰も笑ってくれないからこっちが勝手に笑ってあげるねって気持ちになる。殺し屋がいい味を出してた。悲劇は遠くから見れば喜劇だというけど、自分が死ぬ時はなるべく遠くから自分を見たいと思った。

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

ずーっと冴えない感じだけど冴えなさにも種類があって、それが人生の分かれ道になってるのがなんかしんみりする話で良かった。ラストで一回しんみりを吹き飛ばしてくるけど、終わってみればその上でなおしんみりする>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

構造は複雑すぎてもはや理解しなくてもいいですよと開き直ってる感すらある。逆に話作りには余白が多く、こっちはこっちで好きに理解してくれてもいいですよと開き直ってる感がある。たぶん思い出して楽しむ前提の映>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

同じ側にいる人たちでもそれぞれなりに立場が違うので意見は異なるって中で、暴力や政治的ふるまいや癇癪でなく徹底して会話で結論を出そうという姿勢はとても良かった。大きな変化を前にして団結するときは誰だって>>続きを読む

この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.0

最初の1時間は全然面白くなくて途中で見るのやめようかと思ったけど残り30分で持ち直してふつうくらいになった。対話が見込めないすれ違いによる軋轢の連鎖みたいなのってより大きな問題をおっ被せて矮小化するし>>続きを読む

ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ〜血まみれの天使〜(1974年製作の映画)

4.0

自由であるために力が注ぎ込まれていると感じた。台詞は極限まで削ぎ落とされているけど画を見ていれば話はわかるし、こだわりのあるところに対してはなんでもしてなんぼでも尺を使う。見ながら「なんでだよ!」と何>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

2.5

アメリカがアメリカであり続ける限り黒人差別もあり続けるって言ってる感じで、そんな無意味なこと言ってどうするって思った。

イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

2.5

草むらで迷子っていうシチュエーションは、現実と地続きというか想像できる怖さで良かった。でもそれだけであとは何もかもどうでもいいし、画面暗すぎて緊迫したシーンでもいや見えないしって冷めた目で見てしまった>>続きを読む

バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

1.5

きっと全員が真剣にやった結果なんだってことを信じて、世に溢れる残念な出来事の一つとして覚えておく。ピューと吹く!ジャガーTHE MOVIEくらい覚えとく。

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.0

失敗についてのドキュメンタリーは成功への道が途絶えた瞬間に面白さが加速するけどこれは最初から約束された失敗すぎて意外と盛り上がらなかったなと感じた。これベースにしてホラーかミステリ作ってくれたら面白い>>続きを読む

ノー・シャーク(2022年製作の映画)

3.5

話だけ見たら小説なら割とありそうな気がするし、実際映画である必要性をほとんど感じないんだけど、こういう人間をこういう側面から描きたいなって考えたときに「よし!サメが出ない映画にしよ!」ってなるのはかな>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

面白かった。悲しくて孤独で常に何かに押し潰されそうなヒリヒリした感じがずっと徹底されてて、芯の強いヒーロー像が見られて良かったとても。

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.0

遠い場所の風景を眺めるのは好きなのでそれはとてもありがたかったけど、ナレーションが正直邪魔だった。叙情的すぎるというか「満足げな」「不思議と」とか修飾語がうるさい。道すがら会った旅行者に内心でこんなこ>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.0

こういうの見たいときにちょうど欲しいやつプラスαくらいの良さと楽しさがあった。ちょっと散らかりすぎでしょと思いながら見てたけどラストらへんのダメ押し加減はさすがに笑うし自然とまいっかって気分にもなる。>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.0

手堅く作られすぎというか、すごく骨太な話に見えるのに見てて全然ストレス感じないの変じゃない?って思うくらい引っかかりがなかった。どこに行くにもボートが必要というロケーションの魅力はあるけれど、湿地に一>>続きを読む

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.0

みんなギャーギャーしてる慌ただしい状況を外野から眺めるのは嫌いじゃないけど、そんなこともあるでしょうね止まりで物足りなかった。オチもなんか安田大サーカスが「オチでーす」って言ってるときくらいの軽さで物>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

世界とは明日にでもなくなりうるものだというのが普通に前提にあって、死んでる人と生きてる人といないはずの人といるはずの人がシームレスに共存してて、ここは地獄と明言してて、なのに全然重たくなくてむしろ軽や>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

古代遺跡の紹介だとか野生動物の生態だとかの番組を眺めてるときくらいサラッとした感情で気軽に楽しく見られた。盛り上がりへの道筋を仰々しく設えた映画に覚えるストレスが一切なくて、戸惑いとか恐怖とかどうでも>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

えらい久しぶりに見たのに割と内容に覚えがあるなと思ったけど、NINEってこれだったんだと知って納得。寂しくて楽しくて苦しいのないまぜを抱えて大変なのに色んな人が色んなこと言うからもうしっちゃかめっちゃ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

あなたが悲しいのはあなただけのことで、じゃあ私が楽しいのは私だけのことだったわけ?と思ったところでそれはもうどうしようもないので、たまに思い出しては今ならもうちょっと分かち合えたかもってifに思いを馳>>続きを読む

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

2.5

この人なりにもがいてこうなんでしょうけど、扱われ方を見てるとこの映画作った人もこの映画の中の人たちもこの主人公にそんなに興味ないんじゃないのって気がしてきて、この人自身も大概なのを差し引いてもなんだか>>続きを読む

そんなの気にしない(2021年製作の映画)

3.5

やらなくちゃいけないことでみっちりしてるよりはいらない時間を好きに潰せる生活のほうが居心地はいいと思うので、まあある程度になったら人は頑張るのをやめるよねって感じはわかる。その後また頑張らなくちゃいけ>>続きを読む

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

2.0

残念だけど、この映画を見る時間でスミスのアルバムを聴いた方がずっと良い。

フォービア/4つの恐怖(2008年製作の映画)

2.5

それぞれにそれなりに見所はあると思うけど、割と面白さにバラツキがあるのと、面白い方のやつでもそれなり止まりだった。気楽に見られる感じのやつなのでそれは良かった。世にも奇妙な物語見るのと大して変わらない>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.0

街の妖怪みたいになってる人にも何かしらの理由があるんだなとか、こういう人に視界に入ってほしくないなみたいなのとかはすごくよく出てた。 でも2時間近い映画を見てて最後の最後まで主人公の人間性を1ミリも信>>続きを読む

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

2.5

話の要素だけを取り出して繋げばちゃんとしてるし嫌いじゃないけど、繋ぎ方がブツ切りで、後半はダイジェストみたいに感じた(前半がダラダラしすぎてるせいもある)。あと好みの話で言えば、こっちからノコノコ行っ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

すごく面白かったけどすごく疲れた。やり過ぎなのは最早いいとして、予測してないタイミングで見たことない絵面を出してくるので片時も目が離せなかった。捕まえた虎どうすんのと思ってたけどあんなの誰も想像できな>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

2.5

音楽を最前面に押し出したことが完全に裏目に出ているというか、彼らがいかにしてその音楽性にたどり着いたのか全然わかんないのでなんにも面白味がなかった。作中の人々にとっては新しい体験でもそれを見ているこっ>>続きを読む

エル プラネタ(2021年製作の映画)

2.0

なんか習作みたいな映画だった。こういう建設的でない人たちの話をひねりも臆面もなしに出されても、心になんの波風も立たないな。お行儀がよすぎて無になってるというか……。せっかく映画で何か言おうとしてるなら>>続きを読む

ターゲット(2010年製作の映画)

3.0

ちょこちょこした動きとかやりとりとか場面場面は面白かったけど、全体を通してみるとそうでもなかった。序盤の展開の早さとかルパン三世みたいなカーチェイスとかは楽しかったのに話が進むにつれて物語が失速してい>>続きを読む

Rodeo ロデオ(2022年製作の映画)

3.5

YouTubeにあるダチョウとかの生き物の生態を悪ふざけで特集してる動画を眺めてるような気分だった。嫌いじゃないんだけど、RIPシャツ夜なべして作ったのかなとか考えると笑わせようとしてるとしか思えない>>続きを読む

ミュータント・タートルズ(1990年製作の映画)

3.0

30年ぶりとかで見たけど、タートルズの存在感に全然違和感がなくて驚いた。動きもすごく良くて、ちょうどいいコミカルさで、なんかまた見られて嬉しかった。

アンホーリー 忌まわしき聖地(2021年製作の映画)

2.0

子供向けなのかなとも思うけどそれにしたってただ神父さんがかわいそうだなってしかならないな。物語を構成する要素をチェックポイント的に押さえてこなしただけの話だった。

プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星(2019年製作の映画)

2.5

話自体は既存の何かのトレースのツギハギだと思うけど(だから咀嚼できてないところがすっ飛んだりしてるんだと思うけど)、それ以外の部分の、たとえば「気持ちはわかる」ばっか言うロボとかって監督の周りに普段か>>続きを読む