Atsuiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Atsui

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HOWL 吠える(2010年製作の映画)

3.5

裁判シーンだけで充分面白かった。それと朗読だけで作られたものが見たかったくらい。アニメ部分は率直な表現を変に限定的にしてるというか、せっかく詩がすいすい入ってくるのをかえって阻害しているように感じた。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

心が洗われる映画だった。見てるときずっと洗われてる感じあった。

スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.5

ざっくり向いてる方向は同じでも立場が違えば見てる場所も見えるものも違ってて、それを踏まえた上で誰をどう利用するか考えるのが選挙だとするならば、とても面白い選挙戦だった。最後まで楽しく見られた。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

価値観と人間性と職業の最悪なマッチングを果たした人がそうじゃない人々をカモに成り上がっていく、そんな様を他人事として見るのは楽しい。楽しくて笑えてスカッとする凄く良いエンタメだった。

冷たい嘘(2018年製作の映画)

3.0

行き当たりばったりな感じも多いし、両親も子供もだいぶ身勝手な性格で嫌だけど、シンプルで強固な話なのでこの先どうなるんだろうって引き込まれた。どんな終わり方でも別に良かったけど、このラストならもう少し先>>続きを読む

イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

3.0

誰が何のために何をしてるのかはわかるけどわかるだけで興味がわかないまま楽しみどころがわからないうちに終わってしまった。後半一瞬面白くなりそうだったんだけどな。

ボーイ(2010年製作の映画)

3.5

父親に憧れるとか超えなくちゃとかはロールモデルの選定と脱却なわけで、それが丁寧に描かれていて好ましい話だと思った。自分は父親に対してそういう感覚を一切抱かないまま年をとってしまったのでフーンとしか思わ>>続きを読む

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.5

何をどう曲解してもそれで自分にとってしっくりくる流儀が見つけられたならいいじゃん、という感じでいろんな人の生き方在り方を肯定してくれてるようでいい映画だなと思いました。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

漠然と自分のイメージする映画ってこんな感じだなって感じの映画だった。散文的ではあるけれど散漫ではないというか、昔からずっとあって長い時間なんとなく見流していたものがすごく大事だなって気づく瞬間ってとて>>続きを読む

アッテンバーグ(2010年製作の映画)

4.0

人が自立するってのはくだらないとか気持ち悪いとかで避けてきた物事を生活の一部として受け入れることだと思うけど、一番近しい存在の喪失を間近にしてようやく自立の準備を始めるっていう腰の重さはとても親近感が>>続きを読む

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.0

大人たちの「自分の人生にはもう二度と最高と呼べる瞬間は来ないんじゃないか」みたいな諦めや焦りが際立ってしまっててなんだか痛々しく感じた。そういう瞬間がこれから来るはずと思って生きてる子供たちとは抱いて>>続きを読む

アルプス(2011年製作の映画)

3.0

見ててもそんなに驚きがないというか、こういう人たちが存在したらどういう結果になるんだろうってならなくて、こういう結果にするためにこういう人たちが用意されたんだなって感じが強かった。日本のお笑い芸人さん>>続きを読む

ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.5

新たな価値観を確立するのに既存の価値観を破壊する必要性は全くないのに既存の価値観を破壊すること自体が新たな価値観になってしまうとこういう競争や内輪揉めに陥りがちで、そういうのは思想とか音楽とかに限らず>>続きを読む

クエスチョン(2011年製作の映画)

1.5

そんなに面白くないだろうけど少しは楽しめるかもなっていう期待値をはるかに下回られるともう二度とつまらない映画は見たくないって気持ちになる。なった。

レポマン(1984年製作の映画)

3.5

世紀末的なノリは今見るとまあそんなにってところもあるけど、意味不明好き勝手自由奔放でわりと楽しめた。音楽とか映像とか、物語以外の部分のおかげでありもしない説得力がぐっと存在感を増している気がする。

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.0

嫌いじゃないけど、なんで海を渡った国の映画館でわざわざ上映されてるのかわかんないくらいイカれた映画だった。強いて言うなら登場人物それぞれの人生観がギュッと凝縮されていて、描かれていない部分を想像して楽>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

さかなクンという現実にいる存在があるからこそ成立している映画のはずなのに、現実にいるさかなクンの存在を頭から一切排しても面白いと思える不思議な映画だった。映画の主人公としての存在感が強すぎる。明らかに>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ホラー映画かと思ってたら割とバカ映画だった。でもそれだけじゃなくて、作戦それでいいんだとか最終目的そこでいいんだとか、あんたらがそれでいいなら別にいいけどフーンってなりそうなのに、彼らがあまりにも真剣>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

街中での追いかけっことか見てて楽しい部分も多かったけど、ステージ変わるたびに今度はここで恐竜に襲われるのねってなるだけというか、てんこ盛りすぎてちょっと疲れた。あと最後だからしょうがないのかもだけど既>>続きを読む

復讐は私にまかせて(2021年製作の映画)

3.5

変なリズムの映画だったなってのはあるけど期待してたよりも全然面白かった。人は成り行きの中で生きているけれど、それに流されるとか身を委ねるだけでなく、きっちりケジメをつけることこそが覚悟であり生き様なん>>続きを読む

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.0

悪役の人間性があまりに酷いけど、ただ感情的に否定するだけではないところにこの物語に宿る冷静さと懐の広さを感じた。でもまあとにかくこんな酷い目には遭いたくないなって気持ちがいちばん強い。なんでそんな酷い>>続きを読む

劇場版総集編 後編 メイドインアビス 放浪する黄昏(2018年製作の映画)

4.0

総集編の後半として、かつこの物語の持つ残酷さへの真摯さみたいなのが急加速してく感じがあってかなり見応えがあった。

劇場版総集編 前編 メイドインアビス 旅立ちの夜明け(2018年製作の映画)

3.5

総集編ではあるけれど違和感なく楽しめた。こうして見ると序盤はけっこうポジティブさの強いワクワク冒険モノだったんだな。オーゼンかっこいい。

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

3.5

こんだけ臆面もなく真正面からメッセージぶつけてくるのは今の時代だからこそなんだろなと思う。やってよかった総集編。

マーターズ(2007年製作の映画)

3.0

この手の映画にはびこる人に酷いことをして人じゃなくするチキンレースみたいな感じはあんまり文化的に好みじゃないけれど、ごく稀に信じられないようなオチを出してくるやつがあるから怖いもの見たさでときどき見て>>続きを読む

猫の国(2017年製作の映画)

2.5

猫を眺めてテキトーに暇つぶしでもするかってときに見るとちょっと物足りないけどまあいいか暇つぶしだしくらいになる感じのやつ。

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.5

ニコラスケイジの存在感だけで成立してる潔い映画。ニコラスケイジを出すからには無駄遣いはしないぞっていう強い意志を感じた。良かった。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.0

主人公の描かれ方、良い人間とは思わないけどべつに最悪でもないし、そこそこの暮らしができてる人あるあるみたいな……むしろ今の時代に自分のあり方を模索する女性って大体こんな感じでしょ?みたいな偏見すら感じ>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

移動と滞留を繰り返していくと、少しずつ人間性が豊かになっていく代わりに自分には何が欠けているのかってのを見つめざるを得なくなる。現実の人生なら少し視界をボンヤリさせて生きてくくらいでちょうどいいんだろ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

2.5

上っ面の皮を引っぺがして集めてツギハギに縫い合わせたような映画だった。枝葉の部分は割と好きだけど、本筋にさして興味が湧かなかったというか。誰かのキラキラした経験が他の全ての人にも遍く魅力的に映るってこ>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.0

公開当時はエンタメとかバカにし始めてた年齢だったからくだらないなーとか鼻で笑ってたけど30年くらいぶりに見たらめちゃくちゃ丁寧に面白さを追求してるなと感心した。ごめんなさいって思った。

村の秘密(2015年製作の映画)

3.5

丁寧な話づくりで主人公の人間性もよく、描写も極端にぶっ飛んだりしてなくて好感が持てる。いやほんとは全部ちょっとずつ常軌を逸してるんだけど、閉塞的すぎる村ってのはいつの世もどこの国でもこんな感じなんだろ>>続きを読む

マタドール<闘牛士>・炎のレクイエム(1986年製作の映画)

3.0

そういうことならそんなのもうしょうがないよね……ってなるかーいってなった。良く言えばドタバタコメディ、さもなきゃ作ってる途中で力尽きちゃったのかなって感じだった。アントニオバンデラスがキャラ付けてんこ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.0

自分が子供の頃のトムクルーズって滑稽さの象徴みたいな印象だったんだけど、それからだいぶ時を経て今あらためて見ると相変わらず滑稽さの象徴で、ただかつてと違ってそこに対して鼻で笑ったりする気持ちは起きなか>>続きを読む

友情にSOS(2022年製作の映画)

3.0

この映画の扱っているテーマについてはさておいてこの映画自体についていえば、こういうふうにまとめておけばそれっぽく見えるでしょっていう文法に則って作られている感が強すぎてちょっと没入しきれなかった。前半>>続きを読む

野蛮人として歴史に名を残しても構わない(2018年製作の映画)

4.0

途中ちょっとゴチャゴチャうるせえよってなったけど、全体を通して見ればそれらの不毛なやりとりは後に来るより大きな不毛さのための装置だった。この主人公この後どんな気持ちで今回のこと思い出すんだろ。出さない>>続きを読む