beachboss114さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

5.0

新聞記者モノにハズレなし。乱暴な言い方をすれば、『大統領の陰謀』のフォーマットに『スポットライト』をハメこんだ感じなんだけど、まぁ、調査報道だからどうしてもそうなるわな。

コンビ(バディ)で悪いヤツ
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.0

タイトルバックが秀逸。そこだけ繰り返し観ていたい。

本編は隅々まで計算され、制御され、統制された構図と演技が美しい。それが笑いに繋がっているかどうかは別にして。

例によって「ピタゴラスイッチ」的な
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.0

ジャック・タチの後継者って触れ込みに釣られて鑑賞。タチほど笑えないが、タチよりオシャレ。

終盤の「楽屋潜入作戦」のくだりと潜入に成功してからのまさかのオチには笑ろた。

それ以外は若干キモい。

破局(1961年製作の映画)

4.0

「Mr.ビーン」meets「ピタゴラスイッチ」。完成度に感心させられるところも、イラッとくるところも、面白いんだけどちっとも笑えないところも。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

5.0

ポスタービジュアルにもなっている、書斎での指揮シーンが素晴らしく、これだけですべてを物語っている。

モリコーネがそれぞれの時代で繰り出す「一歩先を行く」斬新な手法が、チェスの一手の如く、映画音楽ひい
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HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

4.0

今見ると、さすがに笑いが古いけれど、創意工夫に満ちていて楽しめる。つまんないけど感心はする。

「家電」という着眼点がお見事。『最後のジェダイ』のアイロンのシーンは、ここからパクったんだろうな。

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かがみの孤城(2022年製作の映画)

5.0

泣けました。しかも、エンドクレジット後の特典映像で。でも、それって、どうなんだ?(笑)

原作未読なもんで、原作の力なのか脚色やアニメ化の魔法なのかは不明。

悪人が改心もしなければ罰も受けないという
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

4.0

もったいないなぁ。題材からして日本版「ブギーナイツ」を勝手に期待してしまったこっちも悪いんだけど。

業界「あるある」が興味深くて面白いんだけど、それ以上でも以下でもなく。むしろ、それならそれで、もっ
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リベラ・メ(2000年製作の映画)

-

消防士たちが火災現場で、消火後に勝ち誇ったようにタバコを吸う姿を陶酔感あふれる映像でとらえた勘違いクソ映画。

神々の山嶺(2021年製作の映画)

5.0

これは劇場で見ておくべきだった。茶の間で見てても終始ヒリヒリして、奥歯噛みっぱなしで、クレヨンしんちゃんの言うところの「お股ひゅん」って何度もなった。

これはアニメで正解。実写では到底無理だし、CG
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トロール(2022年製作の映画)

4.0

怪獣ではなく、民話に出てくる伝説の巨人なんだけど、西成で行き倒れになったアラビアン・ナイトのランプの魔人にしか見えない。

それは別にいいとして。

怪獣パニック映画なのか異生物交流ファンタジーものな
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密会(1959年製作の映画)

4.0

冒頭の逢瀬の長回し、品良く見せているが、ぶっちゃけ青姦だし。しかも、神社かよ。学生服かよ。シート畳んでハンドバッグに入れてんじゃねぇよ、奥さん。

囁きだけでこんなに長回しされたら「役者も現場で火がつ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

4.0

設定には惹かれていたものの、世評のあまりの惨たらしさに腰が引けていたのだが、見たら結構面白かった。正直、価値も分からないくせに多数派に乗っかって安心したいというヘタレな空気に流された不当な評価だと思う>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

5.0

なるほど、♪Looking through a glass onion~ってことね。単発でも、どちらを先に見ても問題なし。

何を書いてもネタバレになりそうなので、「前作以上に面白いストーリー」「前作
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

同性愛やブロマンスは嫌いじゃないが、生々しい描写にドン引き。もうちょい遠回しに美しくほのめかしてほしかった。

つーか、あの(最初の)シチュエーションだったら、私なら羊とヤる。その方が自然。

しかも
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ミートキュート 最高の日を何度でも(2022年製作の映画)

4.0

流行りのタイムループものだが、目新しいのは受け身じゃなくて能動的な点。自らの意思でループにハマっていく。要するにこれ、依存症の話。タイムトラベル依存症もしくはタイムマシン依存症。人生やり直し症候群もし>>続きを読む

大出世物語(1961年製作の映画)

3.0

善行が報われる、いかにもクリスマス向けの心温まるお伽噺(クリスマス関係ないけど)。要は、フランク・キャプラのバッタもん。監督の来歴を読んで納得。さぞかし憧れだったんだろうな。

素直に感動できないのは
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その壁を砕け(1959年製作の映画)

4.0

ぶっちゃけ『真昼の暗黒』のライトな廉価版だが、ハッピーエンドだけに後味がいい。クラクション鳴らして忌々しい村を突っ切って(壁を砕いて)去っていくラストの爽快感は青春映画の趣。やはり映画はこうでなくちゃ>>続きを読む

危険な女(1959年製作の映画)

4.0

地方紙どころか新聞すら駅では買わない今となっちゃあ、もはや時代劇のカテゴリーだが、何度も映像化されるだけあって、ストーリーは面白い。

しかも短い尺の中に興味深いテクニック満載で、なかなか楽しめる。
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

5.0

何度も見てるのに、一旦見始めたら途中で止められなくなる。さすがに回を重ね歳を重ねて心もねじくれてくると、「いくら最上階とはいえ、あれだけ下から景気よく炙られたら熱風でさすがに熱いやろ」とか「もっと煙た>>続きを読む

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006年製作の映画)

5.0

癒されるバカ映画。一途なポンコツが泣かせる。って、こんなので泣いてしまう方がポンコツなのかも。

ユル~いコメディなんだけど、このぬるま湯加減が心地良くて、忘れた頃に何となく見たくなる。牧歌的バカ映画
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

5.0

ラスト10分のカタルシスために、グダグダな寄り道に耐えて正解(ひょっとして、短編を無理矢理ふくらませたか?)。

テキトーなペルシャ語をでっち上げてごまかして切り抜けるという設定が三谷幸喜っぽくて期待
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

4.0

ドラマとしてはすこぶる面白いけれど、ドキュメンタリーとしては極めてウソ臭い。

ずっと「ドキュメンタリーのくせに何でそんな絶妙なタイミングで絶妙な位置にカメラがあるの?」とか「そもそも警察は何やってん
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

5.0

学校サボるだけの話が映画になるなんて。しかも、この屈託のない明るさよ。健全(?)なる「反抗」のカタチ。何より、やり口がクレバーなのが素敵。当時の日本の高校生の間では、盗んだバイクで走り出すか、夜の校舎>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

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公開当時、それまであんなに大好きだったタランティーノのことが一転して大嫌いになったケツ作。

もはや批評以前の問題で、「好き嫌い」でしか語りようがないレベルの作品。

「オモチャ箱をひっくり返したよう
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

4.0

ウルトラマンが巨大化したら私服で顔出し、しかもメガネかけたもっさい学生ってのが斬新。ウケた。そういう意味では見る価値あり。でも、それだけ。

絶賛してる信者たちが気色悪すぎるので遠巻きな立ち位置からご
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ザッハトルテ(2022年製作の映画)

4.0

個人的にはアプリコットジャムが効きすぎた本家ザッハーホテルのものより、デーメルのザッハトルテの方が好みだが、そんなことはさておき。

何気ないセリフや、脇役それぞれのちょっとしたサイドストーリーに気が
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いのちぼうにふろう(1971年製作の映画)

5.0

こういう、大切な何かを守るために自らを犠牲にする連中の話って、それだけで泣けちゃう。

「ローグ・ワン」とか「孫文の義士団」とか「河内山宗俊」とか「十三人の刺客(もちろん古い方)」とか。

ただ、この
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年製作の映画)

5.0

シリーズ中、最もキワキワまで攻めた傑作。きわどい立ち位置での気持ちのスレ違いにキュンキュンくる。

つーか、これってもう、夫婦やん。それも枯れ始めた頃の。言い争いも痴話喧嘩じゃなくて夫婦喧嘩だし。
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パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)

5.0

毀誉褒貶の激しいチャーミングな暴君への挽歌。突き抜けたキャラの面白さで最後まで見せる。痛快で爽快。やっぱ、暴れん坊の年寄りは見ていて楽しいよね。リアルでは絶対に関わりたくないけど。

職務に対する使命
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キャプティビティ(2007年製作の映画)

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こういうもの、作る連中は変態でキピガイ。喜んで見てる連中はビョーキ。

すぐにでも隔離した方がいい。

フィンランドの放射性廃棄物処理場みたいに10万年密閉してしまうとか。

ギャラクシー街道(2015年製作の映画)

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評価低いとかいう以前に、点数があるのが不思議。

作品の評価はさておき(永遠にさておき)、こういう所には顔を出さない役所広司って素敵。大センセイへの義理やシガラミに流されないプロ意識の高さを感じた。

ボーイ(2010年製作の映画)

4.0

過疎地の底辺の民を、ことさら誇張することなく、ユーモラスに温かい視点で明るく描写。これみよがしではない笑いがジワジワと沁みてくる。

子役の起用の巧さと、随所に引きの視点で忍ばせたギャグのセンスが光る
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ALIENS エイリアンズ(2005年製作の映画)

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冒頭のストーンヘンジでの青姦と宇宙船内でのグロいカマ掘りにドン引きして、5分で脱落。

でも、最後まで見ないと批判する資格がないから、5日ぐらいかけて何とか完食。何度もえずきながら。すんげぇ気分悪い。
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ブラックシープ(2006年製作の映画)

5.0

もう、こんなのばっか紹介して申し訳ないんですけどね。

羊がゾンビなんです。

ニュージーランドなんです。

大群で野原駆けてくるんです、向こうの方から。ドドドドーッて。それはもう圧巻のモブ。

んで
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ゾンビハーレム(2009年製作の映画)

5.0

やはりゾンビ・コメディはイギリス製に限る。窮地に陥った際に出る皮肉やウィットの相性が良いからかも(あと、ピンチに紅茶の取り合わせ)。

女性しか感染しないウィルス(要するに女子だけゾンビ)、感染前の記
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