ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

パレード(2024年製作の映画)

3.2

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みんな死んでしまっていたのかと思いきや、1人だけ息を吹き返してこの世に戻ってこれるオチ、すっごいどこかで観た気がするんだけど、なんだっけ…「天国の本屋〜恋火〜」だっけ。ベッキーが出てた舞台もそんなんだ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

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まず、原爆を肯定する内容では全くないです。むしろ壮絶なまでの反戦映画。

問題は、これだけの反戦映画を作って、オスカーも総なめにさせたハリウッドが、現在進行形のジェノサイドには概ね肯定的で「関心領域」
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メトロポリス(2001年製作の映画)

3.6

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面白かったけどこれ、どう考えても同時期にやっていたテレビアニメ「ASTRO BOY 鉄腕アトム」と浦沢直樹の「PLUTO」と精神的に三つ子なので併せて解読した方が良い気がする。しかし個人的バイブルの後>>続きを読む

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.5

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新鮮なストーリーではないが面白かった。生死を賭けたギリギリの緊張感や絶望感を味わいたい時には向いていない。強過ぎるマ・ドンソクを観てスカッとしたい時にはオススメ。「犯罪都市」の武術監督が監督とのこと。>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

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原作再現という意味では最高峰だと思いつつ、映画が目指すところってそこで良いんだろうか…とか思わないこともなかった。でも浅野いにおがガッツリ製作に関わったっぽいね。ならこの映画が目指しているところはこれ>>続きを読む

セフレの品格(プライド) 決意(2023年製作の映画)

1.9

頑張って前後編両方とも観たが、評判ほど面白くないぞ。城定監督の中でもイマイチな方では。性愛もボクシングもヒューマンドラマも全部やろうとして全部中途半端に終わったような…前後編あるのにね。

要素が盛り
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

1.9

ラスト20分(特にTHE END)が痛快というのを否定するつもりはないが、それだけじゃリカバーできないくらい退屈な映画だった。会話劇とかオマージュとか嫌いじゃないはずなんだが…いくらなんでもそれだけで>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.1

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面白かった!元々切実な運動だったはずのBLMも、ムーヴメントになってしまえば、それが現実か虚構かなんて気にしない、違いも分からない愚かなマジョリティの消費財と化してしまう。意識高いようで低すぎるアメリ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

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もし去年公開だったら「ゴジラ-1.0」の強力なライバルになっていただろう。アホみたいな大金を活用できているとは言い難いVFXのブロックバスターが多い昨今のハリウッドで、潤沢な予算をしっかり有効活用した>>続きを読む

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

2.6

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日本が誇る佐々木蔵之介の狂気の演技が観られると思っていたので、存外とても普通なおじさん役だったのは残念。ただ、ドラマ版を1話たりとも観たことがないのについていけるシンプルさは良い。全部予定調和とも言う>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.6

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ラストの研磨視点でのラリーがハイライト。この一連の流れは胸が熱くなるに決まっている。当然、ここで元は取れた…が、一見さんお断りもここに至るとやり過ぎだと思わなかったと言えば嘘になる。

烏野と音駒の因
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マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

3.3

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デンゼルいつも復讐している問題。「イコライザー」よりこっちのが前だが。情け容赦ないデンゼル・ワシントンを観ているだけで一定以上の楽しさはあるのだが、映像がゴチャゴチャしすぎで大変疲れる。こういう話は1>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦(2010年製作の映画)

2.0

いつになったら話動くんだろうと退屈しながら観て動いたと思ったら話終わった。うーん、あんまり面白くない…ポスターでマスコット面してるハリセンボンの性格が悪すぎるのもストレス。真保裕一脚本なんだけど、テン>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.2

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不幸な展開の釣瓶打ちに「やり過ぎじゃないか」と白けなかったと言えば嘘になるが、真剣に作られた映画だと思いました。

虐待、DV、自殺と続くため気持ちは沈む。それらの描写が直接的になることが多い成島監督
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

2.9

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肝心の乾巧も園田真理も「今更そんなことをする!?」という迷走を始める。コメディとシリアスのバランスも悪い。お世辞にも良くできたとは言えない迷作だが、しかし「仮面ライダー555」は紛れもなく名作で迷作な>>続きを読む

インストール(2004年製作の映画)

3.0

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これ今なら神木隆之介に対する虐、、、ゲフンゲフン。まあ時代が違うからね。だらしない女子高生の上戸彩とその上戸彩を上回る凄まじい美貌ショタの神木君がアダルトチャットのバイトを通して距離を詰めるという、特>>続きを読む

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)

3.0

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「誰が一番ブスな女の子をナンパできるか競う」という最低な行為から始まる恋。そんなとこから始まるなよと思うが、男がベトナム出征前夜というだけで悲劇的な結末を予感させ、最低なのに切なさが漂う映画。まあ、大>>続きを読む

インサイド(2023年製作の映画)

3.0

ウィレム・デフォーが屋敷に閉じ込められて発狂するだけ。でも閉じ込められて発狂するのがウィレム・デフォーなのでつまらないわけがないんだな。「生活に芸術は必要か?」みたいな高尚なメッセージはおいといて(当>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

1.9

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ドンデン返しをやりたいがためだけのドンデン返しが何発もあるので、整合性とかないしドンデン返しやりたいだけでしょ、と全然納得できないんだがいいや。そんな怒る程の気力も湧かなかった。

予告からしてB級感
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

2.5

至って無難な出来栄えでつまらないわけではなく普通にホラー映画しているのだが、「エクソシスト」の正統な続編を謳っておいて無難とは、一番ダメなこと。よって世界中から批判されても仕方なし。

「ハロウィン」
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.0

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MCUが去年の成績を受けて大慌てでいるのにソニーさんは随分悠長ですな…とズッコケる映画だった。嫌いじゃないけど、なんでこれでいけると思ったんだ。

今や配信ドラマでも数多くあるアメコミものだが、ビギニ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

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「皆が不快になるように作ったんだ!」とか言われると実際不快になったとしても観に行ったこっちの自業自得になるやんけしかも単純につまらなくて不快になった場合もこの警告適用されるやんけアリ・アスターてめえと>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.1

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グラフィックノベルの原作があるからか、ポン・ジュノ作品としては比較的オーソドックスな形にまとまっているSFアクション映画。氷河期で生物が住めなくなった地球で、列車の前後で貧富の差が生まれている…という>>続きを読む

ステイ(2005年製作の映画)

3.0

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思わせぶりなストーリーだが、真相になるほど感はない。それなら何でもアリじゃんという「ユージュアル・サスペクツ」的なオチ。こんなもんなのに中盤あんなに中弛みしてたんかい、っていう。「ジェミニマン」の脚本>>続きを読む

ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)

3.5

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離婚を経験して落ち込み気味な女性が、イケイケだった高校時代にタイムスリップ!?コッポラ、こんな可愛いファンタジー撮ってたのね。類似作品も多い小粒な映画だが、人生をポジティブに捉えるチャーミングな一本。>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.3

ちょっと喋りすぎじゃないですか死霊の皆さん!!騒がしいし汚いし怖いというか面白い死霊たち。自主映画感満載な雰囲気も含めて楽しい映画。無音の恐怖演出は、バジェット関係なしの巧みさが光る。

…と言いつつ
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争をリアルタイムで知っているかどうかで感想も大きく変わる気がするが、当時を知る人は落胆という言葉では足りない感情を抱いたのではないか。3時間、日常も丹念に描くことによって観客の心を壊す映画。>>続きを読む

「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ(2024年製作の映画)

3.0

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仕事終わりで疲れていたが、前半寝てても問題ないから観るか…という不純な動機で鑑賞。結果、寝なかったのでやっぱり面白いんだなあと改めて思った。一回テレビで観てるんだけどね。

後半は風柱と蛇柱の戦闘シー
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.5

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大・満・足!話の整合性とかリアリティとか関係ない、外連味強すぎ色ボケしすぎ、でもこの圧倒的熱量と多幸感はなんだろう。ちょっと違うかもしれんがラージャマウリ作品を観た後の感覚に近い。それはきっと、どれだ>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.4

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悔しい。リゾートバイトじゃなくても成立する平凡なホラー展開に「発想一発勝負だった『きさらぎ駅』から発想の良さが消えちゃったらなあ」とかしたり顔で言おうとしてたら梶原善と〇〇様が登場してから違う意味で加>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

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面白かったけど言うほど感はある。原作があるからなのか、ヨルゴス・ランティモスにしては驚くほどストレート。少し過剰なほどシンプルで台詞の力強めなのは「バービー」にも共通するが、ここまでしないとこっち系の>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.4

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原作東野圭吾で登場人物全員役者のクローズド・サークルなんてちょっと面白そうなのにあんまり人気作じゃないよなあと思ってたら案の定、そんなに面白くなかった。

元の話が30年前なので「いやスマホ使えばええ
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山女(2022年製作の映画)

3.1

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和製「ウィッチ(ロバート・エガースのやつ)」をやるとこうなる!成程、こうなるわ。山田杏奈は山とか樹海とか多いな…「ミスミソウ」のインパクト強かったもんね。ラストにパンチが欲しかったけど、厭な雰囲気作り>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

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いやー見当違いだったら申し訳ないけど、これやったな!和山やまと野木亜紀子と山下敦弘の見事な共犯関係。うるせえ奴らにバレないようにコメディにカモフラージュした上で、どこまで未成年男子とアウトロー中年のラ>>続きを読む

零落(2023年製作の映画)

2.8

私は売れてる作品、皆が好きな作品が好きなので、いにおの拗らせに「うるせえなあソラニン名作だろ〜」と思ってしまった。悲しいかな、オッサンの自意識の話は観ててもそんなに面白く思えなくなってしまったのだ。S>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.3

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痛ましくて居た堪れない映画。脳にこびりつくようなキツさもあれば、一瞬の衝撃も効果的に演出してみせる。精神削られたね。

気持ち悪くてショッキングな描写のアレコレも含めてなんだか高貴な雰囲気を纏っている
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