ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ファンシイダンス(1989年製作の映画)

3.4

今だったらコンプラ的に怪しい坊さんをdisりまくった周防監督初期のコメディ。微妙にオフビートな笑いは取り立てて面白いわけではないが、今観てもつまらないものではない。ルッキズムな笑いは若干引いたがまあ仕>>続きを読む

キラー・ブック・クラブ(2023年製作の映画)

1.9

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うっすい内容のなんちゃってスリラーは万国共通!スペイン製作の水曜ロードショーで観ても不満が残るだろうトホホスリラー。とにかく主人公の頭と性格が悪く、その割に優等生でいたいムーブが痛すぎて事態が悪化の一>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.5

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観て面白くなかったらどうしようって思って中々観に行けなかったんだけどそれって要は期待してるんだよねディズニーピクサーに。でもその一方的な感情って果たして相手に取って良いんだろうかとか「マイ・エレメント>>続きを読む

ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)

2.4

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カーペンター!臆面もなくマンゴールドの「アイデンティティ」だねこれ!「シャッターアイランド」もちょっと入ってるけど。幽霊がおどろおどろしい割にオカルト戦法はあまり取ってこないのは伏線だった?そうでもな>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

4.0

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清水崇のことも「一周回って中田秀夫とか清水崇面白いよ!」とか宣う映画レビュアーのことも信じてなかったけど体を張るGENERATIONSのことは信じられる!自分役でガチホラーという、私なら絶対ノーサンキ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.1

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アホな本国宣伝のせいでケチついちゃったのは可哀想だし、これをコメディとして捉えることが出来ない人がそれなりにいるのも辛いけど、そういう人達がいるからこのお話がコメディとして成立するのかもなーと思いまし>>続きを読む

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.2

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「もしあの時こうしていたら」誰しもが考えるifの人生。その可能性を映像で表現しようとできるのが映画という媒体の面白さ。「スライディング・ドア」なんか有名だけど、2022年に公開されたフランス映画「ジュ>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.0

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途中でこれ「ファニーゲーム」系列の胸糞ブラックコメディじゃーんこういうのフィクションでも観たくねえんだよなあと辛い気持ちになりながらなんとか完走した。性格も知性も倫理観も終わってるバカって画面の外から>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.4

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ベイちゃんの「トランスフォーマー」は2と3で愛想が尽きたので、更に評判の悪い4と5は観てないのですが、じゃあなんで今回は観たのかというとスピンオフでベイちゃん監督やらなかった「バンブルビー」が良かった>>続きを読む

私が棄てた女(1969年製作の映画)

3.3

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人の悪意が凄いよ…。遠藤周作のエグい原作をエグく映像化。主演の河原崎長一郎の徹底的に生々しいクズ芝居が見どころ。冒頭からチビに「クソガキ」と陰で毒づく顔のキモさよ。しかも陰で。もうこの時点で救いようが>>続きを読む

おとななじみ(2023年製作の映画)

3.1

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腹立つ三枚目か腹立たない三枚目のイメージが強い萩原利久だが、本作の彼はエラいカッコ良かった。およそ貶す部分のないパーフェクトイケメンぶり。萩原利久の演技力よ。誰がどう見たってこの萩原利久と付き合えたら>>続きを読む

胸が鳴るのは君のせい(2021年製作の映画)

2.4

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当時同時期にやっていた「ハニーレモンソーダ」と面白いくらい好対照な映画で、向こうが夜のバーでバイトしてるくらいで「俺は汚い世界の人間だ…」と絶望する程の潔癖、かつ登場人物は皆相手を思いやることのできる>>続きを読む

亡国のイージス(2005年製作の映画)

3.4

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冷静に考えたら裏切った自衛官達が葛藤して倒れていく様を繰り返しているだけなのだが、意外と大作ムードを作るのが上手い阪本監督の手腕と真田広之、中井貴一両名をはじめとする演技が上手い俳優陣の熱演により観て>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.0

そりゃ日本が世界一になるまでのドキュメンタリーなんだからつまらないことはないが、これが15億以上売れるというのは面白いなと思った。別にテレビの特別番組でも観れるじゃん。が、それがバカ売れしたという事実>>続きを読む

アポロ13(1995年製作の映画)

3.5

良い実話だし良い映画なんだけど取り立てて書くことがないんだよな…本当ないんだよな…良い映画なんだけど。どこが印象的とか誰が印象的とかないんだよな。良い映画なんだけど。

地獄少女(2019年製作の映画)

1.0

メジャー映画でこの脚本許されるんだ…という壮絶な本でした。白石晃士なので恐怖演出だけ見ればなんとかなってそうに見えるのがますます酷い。トータルで全然なんとかなってないから。玉城ティナ可哀想…。

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.9

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最近監督たち自分の人生振り返りたすぎない?というのはさておき、ジェームズ・グレイは前作の「アド・アストラ」が自分には合わなかったんだけど今回は感銘を受けた。黒人が同じ学校に通うことさえも大人達が嫌がっ>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

2.3

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こんなおんなじことばっかりやってるからどんどん縮小再生産になるし過去にばかり頼っているから今を生きる俳優達にストライキされんじゃねえぞとハリウッドアメコミ映画界隈に呆れてしまいましたよ「ザ・フラッシュ>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.2

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ガッカリしたなあ!前半はシニカルおバカコメディとしての勢いが凄くて賞レース大人気も納得の魅力を感じただけに、後半の尻すぼみが激しすぎる。

「金持ち共を乗せたクルーズ船が遭難したら乗組員の方が立場上に
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対峙(2021年製作の映画)

3.6

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少年による殺人事件の被害者の両親と加害者の両親が対峙するというしんどいお話。「赦し」に重きを置いた価値観は、キリスト教が背景にある文化圏かどうかで捉え方が変わってくると思う。

しかし精神がゴリゴリ削
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

1.7

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やりたいこと伝えたいことはあるのかもしれないけどこの出来じゃ皆真剣に受け取ってくれないぞって「新聞記者」の時からずっと言ってるんですけどね藤井監督!もう根本的に社会派向いてないのでは。

ゴミ処理場と
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.1

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Netflixの配信終わっちゃうのか…日本だとここでしか観れないっぽいから惜しいな。統合失調症を抱えて生きていくしかない少年の辛さと救いが胸を打つ。

しかし、「ビューティフル・マインド」にせよ「ファ
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

4.3

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観るたびに情緒揺さぶられすぎて体力を消耗するので逆に苦手みたいなところある「カールじいさん」。毎回冒頭10分で嗚咽出るくらい泣くので、本筋始まる時にはもう疲労困憊なんだ。

風船大量にくっつけて空飛ぶ
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FLARE フレア(2014年製作の映画)

2.8

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半分も出てない広瀬アリスの凄さに目を奪われる。今の優しい感じとはまた違う、あの時期だからこその危うい魅力。逆に言うと、一応主人公格のフランス人写真家、要らねえんだよな…このド級のクズがいてこそ話が始ま>>続きを読む

眠れる美女の限界(2014年製作の映画)

2.4

あ、二宮健のデビュー作ってこれのセルフリメイクだったんだ。当時23歳だからまあ仕方ないのかもしれないけど、男性監督がここまで女性を口汚く罵る映画を撮るのは感心しない。リメイク版はかなりマシになってた気>>続きを読む

ヤマトタケル(1994年製作の映画)

3.4

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なんとなくタイトルで敬遠してたんだけど、クリーチャー造形がカッコよかった!クマソガミも海神ムーバも良い感じ。ヤマタノオロチはキングギドラだけど、成程東宝特撮的にオロチを解釈するとそうなるのかというアハ>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

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なぜ今更「エスター」?というか「ファースト・キル」って言ってるのに物語開始時点でエスターさん既に殺りまくってんじゃん!…とかツッコんじゃったけど。

エスターさんに寄生される側の一家の方が実はヤバくて
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俺の過ち(2023年製作の映画)

3.6

おい邦題〜〜〜!!Amazon邦題に気合い入れろそれでいいのか!伊瀬茉莉也、細谷佳正、松岡禎丞ほか集結の豪華吹き替え版作ってるくらいなんだからそれなりに推してるんじゃないのか!意外と面白かったぞもっと>>続きを読む

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

3.8

ひみつ道具そのものにフォーカスして博物館を舞台にした着眼点とか、敵というか諸悪の根源がそんなに悪い奴じゃないからこそとんでもなくタチの悪いジジイだとか、ウルトラCすぎる勢いでしずかちゃんの衣服が剥ぎ取>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.5

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DIR EN GREYとかthe GazzetEのPVで親の顔より観た映像だ…!快楽殺人鬼の精神世界に主人公が閉じ込められるというプロットにはそこまで面白味はないのだが、ターセム・シンの毒々しいヴィジ>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.7

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正直CGはちょっとちゃちいし、「ロード・オブ・ザ・リング」とか「ハリー・ポッター」とか「アベンジャーズ」の構図を露骨にパkオマージュしちゃったところが散見されるんだけど、脚本が快活なのでそれらが愛嬌に>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

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良い映画だった。良い映画は匂いがする。本作でいえば、例えば草むらを歩くシーン。草の青い匂いや、夕焼け空に温められた土の匂い。国が違うから厳密には違うかもしれないけれど。でも匂いがするのって、自分のこれ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.4

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本作、上映前にトムと監督からのメッセージビデオがあって、要約すると「映画館に来てくれてありがとう!」「これは映画館で観るべき映画だよ!」というもの。ファンへの感謝を大切にするトムらしいなと心温まったけ>>続きを読む

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer(2000年製作の映画)

3.5

雰囲気だけでお話はボロボロにも程があるんだけど「TRICK」に熱中したポスト・エヴァ世代としては突き刺さるものしかなかった。当時の堤幸彦は紛れもなく革命児。

何って画面がメッチャ暗いことにビックリす
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見知らぬ隣人(2022年製作の映画)

1.8

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日本で観られる韓国映画にハズレは少ないと思っているんだが、これは全然ダメだったな、ちょっとビックリするくらいダメだった。脚本家的には色々裏設定があるのかもしれないが、そこを見せずに表面がこの体たらくは>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

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ストーリーもビジュアルも何もかも全く知らない映画を観る。それはきっと二度とない映画体験。だってレンタルビデオの数合わせで借りる知らない映画だって、サブスクのオススメに出る知らない映画だって、簡単なあら>>続きを読む