ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「アンドリューNDR114」みたいな最期を迎えるのが理想なんだけど、まあ現実はそんな上手くいかないよね…っていう映画。切ない。

昔は「この監督頭おかしいww」みたいな言葉も良く使ったんだけど、最近は
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.0

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主人公のサラが、クラスメイトが誘拐される様子を黙認していたことについて詰られ、「だって怖かったんだもん、いつも間違えるから!」と泣き叫ぶシーンがある。それを踏まえて、彼女が最後に取った行動が正しかった>>続きを読む

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0

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シンプルな復讐劇。シンプル過ぎて肩透かし感は否めないが、ゴミみたいな復讐相手を火炎放射器でブッ殺す爽快感はある。が、火炎放射器でブッ殺す系映画ならタランティーノいるしなあ…。

交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.3

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恐らく、イースタンユースが挿入歌として使用された史上初のキラキラ映画である。イースタンユース???

ホルモンは分かる。「周りにイマイチ理解されない、けど気になる人は好きだった!///」系趣味の象徴と
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シャレード(1963年製作の映画)

3.8

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あまりのオシャレさと色っぽさ、スリル満載の演出に息を呑む。その結果ものすげえ映画だ!と興奮したが…よくよく考えたら突っ込みどころ多いなこの映画!

オードリー演じるヒロインがやけに能天気で惚れっぽいの
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.2

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某SNSで伊藤健太郎の発言が叩かれていて、曰く特攻を美化していると…まあ叩く人の言いたいことも分かる。特攻を意味のある死のように言ってほしくないというのは分かるんだが、伊藤健太郎が言いたいことって別に>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

2.7

加藤拓也は戯曲も映画も毎回辛気臭くて苦手なんだけど、今回キャスト凄いな。凄いキャストの中で気炎を吐いていたのは田村健太郎。自分のことを棚に上げてグチグチうざったいモラハラぶりが生々しい。前作「わたし達>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.9

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メジャー大作や泣きの映画も作るけど、基本的にボンクラ映画が好きであろうフィル・ロードとクリストファー・ミラーなので、エリザベス・バンクス監督で超ボンクラパニックムービーを撮ろうとなるのはなんか分かる。>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.2

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本作の同時上映の「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」が、歴代ディズニーキャラクターが一堂に会するとても楽しい短編だったのだが、その中でミッキーが創業者の写真に対して脱帽するシーンがあ>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

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ナポレオン。王様になろうとしてなりきれなかった哀れな小男。それ故に破滅したが、しかしそれ故に愛されたし、救われた部分もあるかもしれない。結局どっちがこの男に取って幸せだったのだろうな、と思いを馳せる映>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

殺し屋珍道中withザ・スミス。脳内でニヒルに格言を散りばめたモノローグを決めてる殺し屋が普通にめっちゃおっちょこちょいというギャグに笑えるかどうかが全てな気もする。笑えても、2時間このノリに付き合う>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.2

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なんでも撮っちゃう男・三池崇史。年2,3本撮ってるイメージあるので、こんなに間空くの久しぶりな気がした。言うて2年ぶりだけど。

今回は三池崇史の利き腕であるバイオレンス・サスペンス…だが、メジャー向
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(2023年製作の映画)

3.5

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木村祐一が殺された場面が本作の肝だと思っていて。彼は中村獅童から渡された「お守り」を、怪訝な顔をしつつもちゃんと持ち歩いていたわけで、でも結果はあの通り、無惨に死んだわけだ。何をしても無意味、戦おうが>>続きを読む

映画 犬夜叉 時代を越える想い(2001年製作の映画)

3.6

皆が「鉄砕牙!」「風の傷!」と犬夜叉の真似をしていたあの頃を思い出した。やっぱかっこいいわ山口勝平。劇場版第一作とあってオールスターで気合い入った内容。和田薫のサントラかっこいい。ラスボスの関智一は某>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

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ガチガチに横溝正史。水木先生の作風正直あまり存じ上げないのでこれが「鬼太郎」として正しいのかは判断つかないのだが、横溝正史の系譜の因習ホラーとしては非常に完成度が高く、「村」シリーズはこれお手本にする>>続きを読む

ヴォルーズ(2023年製作の映画)

3.7

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誰か、メラニー・ロランに「リコリス・リコイル」の実写化企画を持ってってくれ!多分ぴったりだと思う。「ガルヴェストン」の時も、演者側が監督手がけた時にありがちなアート的…悪く言えばひとりよがりな雰囲気が>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.5

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幼少期、VHSが家にあったので結構繰り返し観ていたのだが、「101匹わんちゃん」とか「トイ・ストーリー」とか「ライオン・キング」とか「グーフィー・ムービー ホリデーは最高!!」に比べると登板回数は少な>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.5

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ウェス・アンダーソンの色彩感覚が苦手だと気づいた矢先に公開された「アステロイド・シティ」。今回はちょいちょいモノクロなので目に優しい、有難い(?)。しかし、そもそもウェス・アンダーソンが面白いと思って>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

4.2

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欧米は日本と比べて声を上げてるから凄い…なんて話もあるけど、それだけ酷い仕打ちを受けている人が多いことの裏返しでもあり。実際のところ?世界中同じようにハラスメントだらけだと思いますよ。欧米もアジアも等>>続きを読む

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.0

なんかホラー映画というかモンスターパニックだよな。「MEG ザ・モンスター」とかの方が近い。つまらないわけではないが、毎回同じことをやってるから、シリーズが大好きで堪らないという人以外は前作か本作かど>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.2

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「怪物」が力作だったので、気分転換に書いた感がある坂元裕二。坂元作品だと思って観ると肩透かしを喰らうが、三谷幸喜を意識している時の古沢良太だと思って観たら納得。回りくどい例えだな。

良いとこもあるし
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.9

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カスのワンダフル・ライフ。配給の人大変だっただろうな、子供が「可愛いワンちゃんの映画だー!」って間違って観にこないようにしながら宣伝するの。結果として間違いは起こってる気がするが。「ねえ、ミャ◯コって>>続きを読む

バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

2.5

主人公勢揃いって珍しい!し、CGグラフィック凄い!とも思ったけど、お話が雑なのと「洋画」ぽいカッコつけた台詞回しが共感性羞恥を煽って没入できず。

整形水(2020年製作の映画)

3.1

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「週刊ストーリーランド」にこういう話があった気が凄くするアニメ。主人公の身体じゃなく心の方がとんでもなく醜い…という前提が、彼女を超えるというかまた違うベクトルのトンデモサイコの登場によりうやむやにな>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.7

ホラー史上最も怖い映画と言っても過言ではないでしょう。どうやったのか、何故やろうとしたのかと愕然とするほどのショッキング描写の数々。大きい音でビビらせるなんてことは皆無、ただただそこに映るもの全てが怖>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

2.7

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パク・ソジュンとキャッツがなかったら大分危なかった。そういう感想が思い浮かぶ時点で多分映画としてはアウト。

そこまで真剣なMCUファンじゃないけど、一応映画は全部観てる。はず。なのに、各キャラクター
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

3.1

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市川崑の「黒い十人の女」が好きなので、恐らくそのオマージュの本作はなんとか観たいと思っていて、ようやく観れた。カルトホラーの皮を被った存外真面目な映画だった。しかもわりとちゃんとしてる。まさかの類似作>>続きを読む

映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

3.3

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安心安定の「すみっコぐらし」。前作は脚本が吉田玲子でちょっとテイストが違ったのだが、今回は一作目の角田貴志に戻り、ほんわかした世界観にシリアス、なんならブラックな苦味を混ぜることに成功している。

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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

2.3

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「誰も傷つけたくない」と言いつつ、その意見の表明が誰かを傷つけることもあるよなあと思う映画だった。自分が男性であることによって誰かを傷つけることが怖い。痴漢をされるなんて辛すぎる。そんな過度な感傷が、>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.3

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SF好きにグサグサ刺さる素晴らしい設定と映像。素晴らしい。「この展開さあ…もっとこう、色々、あったやろー!」と加速度的に増えるツッコミどころの数々に目を瞑れば、こんなに素晴らしい映画はない。

「スタ
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デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING(2023年製作の映画)

3.4

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本編前の予告で「鬼太郎」の新作をやっていて次は結構ホラーテイストにやるんだな〜って思っていたら「デジモン」の方がホラーだった。生々しい虐待描写とか、眼球ウッコモンとか、無表情で振り向くウッコモンとか、>>続きを読む

次元大介(2023年製作の映画)

3.2

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ゼロ年代にありそうだけど、当時の邦画の雰囲気考えたらあの頃やってたら絶対もっとつまらない。数多の残念実写化の一つと化していただろう、でも今は割と実写化のクオリティ上がってるよね、と再認識できる内容だっ>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.6

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ニール・ブロムカンプこういうのも撮れるんだ。欠点がないわけではないが面白く、ブロムカンプに取っても観客に取ってもこの可能性が提示されたのは喜ばしいことだと思う。

ブロムカンプ、過去作はやたら社会派ば
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.5

悪ノリするくせにセンスのない奴なんてどの界隈にもいるし、それこそ玉石混合のYouTubeをディグれば本作なんて可愛く見える程の特級呪物が山のように出てくる。だから「くまのプーさん」の著作権が切れたから>>続きを読む

ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.0

知らない人とのワンナイトは危険だから止めようねってそれだけのことで一本映画撮るイーライ・ロスは頭悪いなあと思うんだけど、その頭の悪さが評価されてる監督だからな。キアヌ・リーブスの要らん熱演が笑える。

愛に囚われて(1994年製作の映画)

2.7

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監察医が囚人と恋に落ちてしまい…までは良かったんだけどなあ。クライマックス普通に犯罪ものになってしまい勢い減退。囚人なんだから何やっててもおかしくないのに罪状が殺人でショック受けるのはなんだか間抜けだ>>続きを読む