ブロオーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

人魚(1964年製作の映画)

2.9

動物に対する欲望はいつものことなのか。物言わぬ相手に理想を押しつけているかしら。言葉はほとんどない。
少年を更正するため、部屋に閉じ込めて物理的な刺激を与えるシーンは最高。
本の読みすぎで憧れた人の姿
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

面白かった。今敏は冬を描くのが上手いなと感じていたけど、今作は冬の景色が炸裂していた。人の肌の色合いの描き方も印象的だった。スペイン語の会話の内容がちょっと分かるので嬉しい。
色々な奇跡が起こるけど、
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.9

お洒落な作品でした。
登場人物同士の距離が近すぎないので、見ていて落ち着く。白黒なのもノイズが少なくていい。誰もほぼ何もしていないし、こちらも何があったかあんまり覚えていない。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.5

こういう映画は個人的に大好きで、とても良かった。人生を舐めた態度がたまらない。レントンが一番くらいに非道いことをしているが、主人公なのでそこはご都合よく許される、それもいい。
レントンは未成年と淫行す
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22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2006年製作の映画)

5.0

■2回目の鑑賞(2024/03/02)
3回目も観たい。

序盤から勢いよく、見やすい。音楽が効いていて、集中して観られる。饒舌な語りから始まる大林節はいつものこと。結婚を匂わせている同僚の女性のちょ
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可愛い悪魔(1982年製作の映画)

4.3

■2回目の鑑賞(2024/03/16)
3回目は観ない。
パッヘルベルのカノンを長尺で流し続けるシーンは素晴らしい。
ただ、ずっと音楽がうるさいのと、ギャーギャー叫び声がうるさくて疲れる。

■1回目
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.4

個人的に憧れの作品で観られてよかった。爽やかな味わいで楽しめる。戦死した同胞に対する気持ちが前面に出るというより、銃後を連想させる描写が多い。多くのキャラクターがワイワイ騒ぐので、小さな社会のよう。大>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

都市と地域の話。会話が軽妙でとてもいい。テーマ曲も印象に残り魅力的。
高知の色が押し出されているのがグッとくる。バスに張られたカツオの宣伝、文化祭のよさこい、高知城のある風景、高知の言葉。杜崎君は大阪
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

栄枯盛衰、活躍する期間に限りあることのむなしさはつきまとう。
70年代から80年代へ突入し変化に飲み込まれていく。それを乗り越えようともがくも上手くいかず衝動的な暴力に発展する。ところ構わずセックスす
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

エネルギッシュな大作。よかった。
「過去を捨てたと思っても、過去は追ってくる」、"過去"と"過ち"に対する感覚。どこかで折り合いをつけなくてはならない、償うにしろ何にしろ。赦すことも愛でしょう。
たく
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