前作『続・猿の惑星』のヘンテコぶりはなんだったのかと言いたくなるほど、地に足のついた秀作。ラストも1作目の伝説的ラストほどではないにせよ、ミステリ的な○○トリックが炸裂しており見事。下手すりゃ小学生以>>続きを読む
作品自体は「大らかな気持ちでよろしく」という感じだが、第1作よりなかば無理やり続きをつくった本作があったからこそ、「猿の惑星」がいまなお健在のサーガになったのだなと思うと、妙に愛おしくなる逸品である。>>続きを読む
典型的なアメリカン・ニューシネマ的なオチかと思えば、やや異なる結末を迎える。好きだな、と思う。
"旅の果て"に求めるものはけっきょく手に入らないが、すでにそれを持っていた(あるいはほかにもっと大切なものを手に入れた)ってのは、物語の定番だよね。
中学生のころに本作を劇でやったことがあるが(ドロ>>続きを読む
ノーランお得意の複雑に時系列を交差する構成を苦手に感じることも多いが(『インセプション』は大好き)、今回のは見事にハマっていたと思う。
「ハードボイルド」かつ「犯人当て」というガチガチのミステリでびっくり。
おもしろいことはおもしろいんだけど、「毒親」という概念が人口に膾炙した現代では、これはギャグにはならんよなーって思った。
『蒲田行進曲』なみにテンションが高くて圧倒される。
でも、この学校は絶対にまた同じこと繰り返すと思う。
ジョディ・フォスターの『フライトプラン』はこれパクっておいて、あんなにつまらんかったんか。
「聖」と「邪」をそれぞれ妹と姉に割り振る結果として、京都の芸者の世界に染まらずに済んだ妹は最終的に故郷を離れて、東京に旅立つしかないのである。
恒例の柴又に帰ってきた寅さんがふたたび家出するきっかけになる出来事、今度ばっかりは寅さんほぼなんも悪くなくて不憫になってくる。しかし、やらかした元舎弟をいつまでも責めもせず、笑い話のエピソードトークに>>続きを読む
後半の先妻・レベッカの溺死事件をめぐるミステリ展開よりも、序盤から中盤にかけて主人公である後妻が家政婦長のダンヴァースにいびられまくる展開がいちばん面白かった。そういう意味で、先妻に殉じるラストシーン>>続きを読む
三幕構成におけるラスト三幕目の入り方と、そこからの異様なまでの面白さのブーストに驚く。
死の運命を知った男が、擬似的にいちど死ぬことで新たに生まれ変わる。傑作。
人間関係のピタゴラスイッチのような数奇の運命により、不義の関係にはまり込んでいく男女
めちゃくちゃ長いが(3時間50分)、異様に起伏の激しい展開のおかげで、まったくだれない。
南北戦争版ロミジュリかと思ったら、まったくそんなことなくて、ちょっと笑ってしまう。
こう来るかと思ったところや、シリアスになりそうなところを絶妙にギャグで外し、展開に心地よい意外性がある。
それでも、"ある曲"を使って、きっちりカタルシスをつくってみせる話運びは見事というほかない。