SHINさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.0

金持ちの娘と結婚した、元テニスプレーヤーの男が、浮気した妻を殺害するために、周到な計画を用意する話。

ヒッチコックの作品の中でも、突出して面白い。前半の伏線が、後半に鮮やかに回収され、終盤で全てが明
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.7

前から気になっていて、ようやく視聴。邦画観るのもしばらくぶり。

工藤阿須加演じる青山が、ブラック企業から抜け出せるのか?と、福士蒼汰演じるヤマモトの正体は?という2本の軸で話が展開していく。ブラック
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ザ・シークレット・サービス(1993年製作の映画)

3.6

数年前に観た記憶があったけど、BSで録画したのが残ってたので、ながら見で再視聴。

ケネディ暗殺を防げなかった事を悔いる、初老のシークレットサービス員が、大統領暗殺を予告する犯人と対峙する話。

クリ
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.8

インドで迷子から孤児となり、オーストラリアの里親に引き取られた少年の話。

実話ベース。少年というか幼児時代のサルー、とても可愛らしくて、初めてのおつかいみたいだが、迷子になってからの展開はハラハラす
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スタンピード(1965年製作の映画)

3.5

スタンピート

ジェームズ・スチュアート主演。イギリスから「角の無い牛」を連れてきて、アメリカに広めようとする母娘。アメリカには根付かないと笑われるが…という話。

しばらくぶりの西部劇。派手なガンア
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.9

最高機密文書に関する映画で、難しそうだな…と思って見始めたが、難しいテーマをわかりやすく描いていて、エンターテイメント性も高かった。

トム・ハンクス、メリル・ストリープといった、レジェンドクラスの演
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.7

有名な作品だけど、初視聴。

気楽に観れるラブコメなんだけど、レネー・ゼルウィガーが演じるブリジットが何ともチャーミングで、ストーリーや映像、音楽も良く、売れた理由に納得。

ヒュー・グラントも、だら
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.7

20年以上ぶりの視聴。ほとんど忘れてたけど、カポネのバットのシーンだけは鮮明に覚えてたな…。

贅沢なキャスティングで、レジェンド俳優の若かりし頃が観れて満足。

バラ色の選択(1993年製作の映画)

3.5

夢見るホテルマンのドタバタコメディ。すごく重たい作品を観た後だったので、お気楽な感じがちょうど良かった。

90年代の空気感もいい感じで懐かしかった。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.0

評価が高かったので観てみたが、かなり陰鬱な内容だった。しかも事実を基にしているので、より重たく感じる。

見て見ぬふりをせずに、告発した人がいた事、そしてこの事実を映画化して、国を動かしたという事実に
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.2

最近同じ役者の系統で作品を選ぶのが続いていたので、一度リセットしようと、全然違うジャンルっぽい本作を選んでみたが…。

衝撃的な映像が撮りたかったのか、グロい映像てんこ盛りで、もはやスプラッター映画。
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.4

それなりに面白かったけど、何かイマイチだった。ポリス系サスペンスとして目新しいものは特に無く、安っぽく感じた。

そもそも汚職刑事ではないアンドレ刑事が捜査担当になるのも疑問だし、ストーリーの細部が雑
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

ジャケットからハートフルな父娘の絆的な内容を想像していたが、認知症になった人の視点で日常を描いた内容。

予備知識が無かったので、序盤で混乱し、中盤で何となくテーマに気付き、終盤で納得した。

登場人
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

4.0

「博士と彼女のセオリー」で共演したエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが、サイド共演という事で、これは観ないとなと思い視聴。

エディ出演作はこれで3本目。前はトランスジェンダー、ホーキング
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.0

「リリーのすべて」で素晴らしい演技だったエディ・レッドメイン。彼がアカデミー賞主演男優賞を取った本作には期待していたが、期待を大きく上回る熱演だった。

「リリーのすべて」でも、男性から女性への変化を
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.9

「リリーのすべて」でアリシア・ヴィキャンデルの演技が素晴らしかったので、彼女が出演しており評価が高い本作を視聴。

アリシアの演技は変わらず素晴らしく、喜び、怒り、悲しみ、全ての表現に魂がこもっていた
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.9

1世紀前に実在したトランスジェンダーと、その妻の献身的な愛をモチーフにしたストーリー。

自分もだけど、非トランスジェンダーにとって、トランスジェンダーの苦悩を理解する事は簡単じゃないと思う。でもこの
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.6

アマプラのオススメに出てきて、タイトルは聞いた事あったし、評価も高かったので観てみた。

デビット・フィンチャー監督の「ゾディアック」に次ぎ、「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観た後にこの作品がオス
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

ジャケットでアンジー?と思って観たら全然違ったけど、かなり良い作品だった。

テーマは重くて色々考えさせられるけど、序盤のカサンドラの奇行から、徐々に明らかになっていく動機、衝撃のエンディングまで、よ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.6

実在の「ゾディアック」連続殺人事件を軸に、警察やメディアの焦燥や葛藤を描いた作品。

主要人物は把握できたが、被害者が多いので全ての名前が場合しきれず、会話に出てくる被害者名がどの事件の被害者かわから
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守護教師(2018年製作の映画)

3.5

マブリーの鉄拳制裁モノは安定して楽しめるし、今作も面白くなかったわけではないんだけど、ちょっと前に見た「無双の鉄拳」に比べると、ちょっと物足りなかったかなー。

大勢を倒したり、戦闘能力の高い相手を倒
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.6

ギレンホール目当てで視聴。

サブタイトルにある「ロス市警のリアル」をPOV手法で描いた、モキュメンタリー仕立ての作品。

臨場感があってそれなりに面白かったんだけど、作品の性質上なのか終盤の盛り上が
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復讐者のメロディ(2018年製作の映画)

4.1

フランス・ベルギー合作。仮釈放中の男が、仮住まいのホテルの母娘との交流で心を開いて行くヒューマンドラマなんだけど、ただハッピーに終わらないのがこの作品の評価が低いポイントなんだろうな。

個人的には好
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.7

ボクシング映画の「クリード」が良かったので、前から気になってた、ギレンホール主演の本作を視聴。

ギレンホールの役作りの為のボディメイキングがすごいという話題が気になったきっかけで、確かにすごかったん
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

前作が良かったので、立て続けに2を観てみたが、期待していた以上に面白かった。

基本のプロットは同じで、結末は予想がつくんだけど、そこに至る過程やバックグラウンドの描き方が良くて(これもパターンなんだ
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

「黒い司法」でマイケル・B・ジョーダンを知り、アクション系も観てみたくなり調べ、ボクサー役の今作を選んでみたら、名作「ロッキー」の続編、スピンオフ的な作品だった。

シリーズ化した映画は、大抵劣化して
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.8

阿部寛と佐藤健がどんな共演をするのか気になり、事前情報無しで視聴。

東日本大震災・生活保護といった重いテーマで、現在とそこに至る経緯が時間軸をずらして同時進行していくため、最初少し難しいかな?と思っ
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.5

戦闘シーンの迫力やカメラワークは良かった。映画館で観てたらもう少しスコア高かったかもしれない。

事実に基づいたストーリーという事なんだけど、登場人物が多すぎて、イーストウッド以外の人のキャラクターが
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.7

映画なので脚色はあるとしても、事実に基づく作品で、警察のメンツのために、無実の人を強引に有罪にしてしまう流れや杜撰な裁判、そして根底にある人種差別には強い嫌悪を感じた。

マイケル・B・ジョーダンは初
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.5

デンゼルとジョディが出演してるので期待して観たけど、期待したほどではなかった。

人質に強盗と同じ服を着せて、誰が犯人かわからなくするというアイデアは面白い反面、人質は素顔をさらす時間があったので、誰
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

受賞などで話題になってたので観てみたけど、よくわからなかったというのが正直な感想。

観終わってからWikipediaや解説ブログを読んでみたけど、やっぱりわからず。

原作が村上春樹という事で、彼の
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.7

序盤に登場する大金を軸に、群像劇が展開されていき、徐々に繋がっていく。

このパターンはハリウッド映画でよく見るけど、今作は韓国、というか東アジア独特の暗さがあって、やっぱり文化的に近いんだなぁと改め
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無双の鉄拳(2018年製作の映画)

3.9

マブリー出演作という事で、だいたい結末は予想できるんだけど、わかっていても痛快。

悪い奴らに車ぶつけられて、相手の態度も悪いところがすでにバレバレの前フリなんだけど、こいつら後でマブリーにボコボコに
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.7

生まれつき障害があり、タイトルが「RUN」なので、奇跡的に走れるまで回復する話かと思いきや、まさかのサイコスリラー。

ほぼ自宅でのシーンなんだけど、ふとした違和感が徐々に不信感に変わり、疑念が確信に
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牛泥棒(1943年製作の映画)

3.6

西部開拓時代の冤罪の話。

冤罪モノは時々映画で見るテーマだけど、今まで観た作品の中では最も古い作品。

現代の作品に比べて、冤罪までの経緯があまりに雑で、まともな裁判もせず、集団の歪んだ正義感で冤罪
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.9

名作初視聴。山田洋次監督が描く、日本独特の情感が詰まった、期待通りの名作だった。

何となくハッピーエンドなのはわかっていたけど、それでもエンディングではしんみり感動。ずっと待っていた光枝の心情が、そ
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