qqfowlさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

愚かなり我が心(1950年製作の映画)

4.0

夫とうまくいってないアラサー女性が、大学時代のルームメイトを自宅に呼んで、昼飲みしながらガールズトークに興じる。大好きだった元彼との思い出などについて。

JDサリンジャーの短編小説「コネチカットのひ
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スモールワールド(2021年製作の映画)

4.0

ポーランドで拉致された4歳の少女を12年追いかけた刑事の話。少女は人身売買でロシアからイギリス、タイへと売られていく。少女に施される手術や、本人が異常な環境に適応しているなど、ショッキングな描写が多か>>続きを読む

僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

4.0

ゲイフォビアの刑事が、ひき逃げで死んだゲイの青年と成り行きで「冥婚」し、青年を成仏させるためにひき逃げ犯を捜す… みたいな話。

幽霊と人間がカップルになるタイBLを幾つか見たことがあって、これもその
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ルシッドドリーム/明晰夢(2016年製作の映画)

3.0

遊園地で何者かに襲われ息子を誘拐された記者が、夢で記憶を何度も再体験して犯人の手掛かりを探す。This manを絡めたSFになってて、そこがちょっと面白かった。犯人はかなり分かりやすいというか視聴者に>>続きを読む

アレックス・ストレンジラブ(2018年製作の映画)

2.0

高校生男子が初めてのガールフレンドと付き合っていく中で自分がゲイと知る話。

軽いラブコメでさらっと見られたが、アレックスとエリオットが仲良くなっていくところをもう少し見たかった。カエルのくだりとか、
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姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

-

原作既読。好奇心に負けて8分見た。いくら昭和27年でもその縫い目?っていうのと、台詞多過ぎで挫折した。

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.0

詐欺師両親にアウトローとして育てられた女性が、26歳にして自我に目覚める。

結構えげつない話でありながら、小骨を丹念に取り除いてハーブまみれにした魚料理のように、うまいこと料理されていて見やすかった
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ヒヤシンスの血(2021年製作の映画)

3.0

1980年代社会主義体制のポーランド。ゲイ絡みの殺人事件を捜査するためにゲイコミュニティに潜入した、主人公の巡査部長ロベルトだったが、婚約者がいるにもかかわらず、情報提供者の大学生アレクとだんだん親密>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

「インセプション」みたいな映画が他にもあったとは。消えていく記憶世界、インナーディストピア的な空間に閉じ込められて、ひたすら逃げるっていうアイデアがめっちゃ好き!!!

この映画の中での記憶消去の仕組
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ザ・マーダラー 〜殺人犯は誰だ!?〜(2023年製作の映画)

2.5

夫婦が妻の実家に帰省。その夜謎の惨劇が起きて、家族と知人が殺されてしまう。第一容疑者は夫(イギリス人)だが、本当に彼がやったのか!?  という話。ホラーコメディー風サスペンスみたいな。

ちょっと長か
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バンリューの兄弟(2019年製作の映画)

4.0

フランスのバンリュー(郊外)に住むアラブ系アフリカ移民3兄弟。長男はアウトロー、次男は法学部生、末っ子は高校生。次男が卒業試験に向けて準備する中、末っ子が街のギャング相手に事件を起こしてしまい… >>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

2.0

2014年に日本で起きた事件の映画化。母親の不適切な養育のせいで、息子がとんでもない事件を起こしたという話。

最初から最後まで見るに堪えないひどい話で、正直何度か挫折しそうになったが、後から事件に関
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母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

3.5

南仏の団地に住む移民4兄弟。植物状態の母を自宅で介護しているが、誰も定職に就いてなくて薬代もままならない。そんな中、中学生の末っ子が声楽のクラスに参加することになって… みたいな話。

末っ子の歌声に
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警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件(2022年製作の映画)

3.0

2000年に起きた、イギリス人ホステス、ルーシー・ブラックマンさん失踪事件の捜査を、警察側から見たドキュメンタリー。

日本が誇る優秀な警察官たちが、日本の犯罪史に残る卑劣かつ悪質な性犯罪に対して一致
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バッド・シード(2018年製作の映画)

4.0

退学になってしまった問題児たちが集まるサマースクール的なクラスを、詐欺師ワエルが1日限定で受け持つことになり…というお話。

ワエル自身が幼い頃戦争で両親を殺され、シビアな経験を経て、フランスにたどり
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.0

10年くらい前に、父と子供3人で来日したクルド人一家。今になって難民申請が却下され、就労と県外への移動を禁止されてしまった。主人公の高校生サーリャは、大学進学を目指して日々勉強にバイトに頑張っているの>>続きを読む

グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.5

東京五輪の余波で、コンビニから撤退を余儀なくされた男性向け成人誌、そんな斜陽産業にたまたま関わることになった新人女性編集者の奮闘。と、性。

新卒1年目で意に反してエロ雑誌の編集者になり、人は何でセッ
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奇談 キダン(2005年製作の映画)

2.5

東北の隠れキリシタンを題材にしたホラーファンタジー的なもの。原作は諸星大二郎「生命の木」。未読。ただし主人公神隠しのくだりは別の短編を組み合わせたものらしい。といってもメインは隠れキリシタンなので、神>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ナニコレ!?!?!?と思いながらも、クライマックス楽しかった。馬かっこよかった。手回しカメラ渋かった。UFO感知システム可愛かった。前2作よりも閉塞感が少なくてよかった。次回作が楽しみ!!

いろんな
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イントゥ・ザ・ディープ:殺人発明家の深層(2020年製作の映画)

5.0

2017年にデンマークで起きたジャーナリスト行方不明事件。容疑者ピーター・マドセンは有名な発明家で、事件前から取材を受けていて、その映像を使ってこのドキュメンタリーが作られた。つまり、事件前~直前~直>>続きを読む

劇場版めんたいぴりり(2018年製作の映画)

3.0

戦後すぐの頃(たぶん昭和30年前後)、博多華丸さん&富田靖子さんが演じる釜山生まれの夫婦が、若い頃釜山の市場でよく買って食べていたお惣菜を、日本人の口に合うよう改良して明太子を売り出した。明太子の老舗>>続きを読む

アンノウン: 洞窟に眠る新たな人類(2023年製作の映画)

3.0

2015年に南アフリカで見つかった新種の原人「ホモ・ナレディ」に関するドキュメンタリー。ホモ・サピエンスやネアンデルタール人と生息時期が重なっていて、脳の大きさはオレンジ大と比較的小さいにもかかわらず>>続きを読む

ホームラン(2003年製作の映画)

4.0

兄が妹の靴をなくしてしまうが、家にお金がないので親には言えず、子どもなりの知恵でどうにかしようと、兄の靴を交互に履いたり、3位入賞で運動靴がもらえるマラソン大会に出てみたり。

有名なイラン映画「運動
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

普通に面白かった。最初48層で残飯漁るオジサンにはドン引きしたけど、その後主人公と仲良くなるのは微笑ましくてよかった。階層が変わるたび次は何階なんだろうってドキドキした。

ただ、私はキリスト教徒じゃ
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ペッツ・アウトロー(2022年製作の映画)

3.0

機械工として地道に働いてたおじさんが、最初は何となくシリアルの箱をコレクションするようになって、そこからシリアルのおまけに高値がつくことを知り、紆余曲折を経て、アメリカで販売してないPezをヨーロッパ>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

評判どおり面白かった!!画面に集中しすぎて、あと、女子高生にいったいどんな闇が…😖とビクビクしながら見たので体力も使った気がする。




~ネタバレ~

意外な犯人は、昔アメリカのサスペンスドラマで
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キング・オブ・クローン(2023年製作の映画)

3.0

2005年に韓国でES細胞論文不正事件を起こした、ファン・ウソク氏に関するドキュメンタリー。事件は映画化もされている(「提報者 ES細胞捏造事件」2014)。
確か映画のほうでは、ファン氏が作ったクロ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

2015年8月21日に起きたタリス銃乱射事件の映画化。悲劇を防いだ本人たちが出演してること知らずに見てしまった。普通に面白かった。ずーっと緊迫した車内じゃなくて、主人公3人の出会い(小学生時代)から始>>続きを読む

レイチェル: 黒人と名乗った女性(2018年製作の映画)

4.0

白人なのに黒人と名乗っていたレイチェルさんの経歴を、Wikipediaをもとにちょっと整理すると…


~~~以下ネタバレ~~~

レイチェルさんは1977年生まれで、兄がおり、10代の頃(80年代後
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チーフ・ダディ ~あんたの父親は誰?~(2018年製作の映画)

3.0

大富豪一家の主だったダディ(おじいちゃん)が急死。家族でお葬式の相談をしていたら、そこに愛人3人とその子ども達が現れて大混乱。ダディの遺言で、遺産を受け取るためには、愛人含め全員で協力してお葬式をやり>>続きを読む

クロティルダの子孫たち -最後の奴隷船を探して-(2022年製作の映画)

4.0

内容はあらすじにあるとおりで、川に沈んだ奴隷船を探す話だが、それだけにとどまらず、船を見つけることが、子孫達にとってどういう意味があるのか、今なお続く奴隷商の子孫との確執にどう影響するのか。まで突き詰>>続きを読む

スクールライフ: パリの空の下で(2019年製作の映画)

3.0

パリ郊外の中学の、お勉強苦手クラス。中には頭のいい子もいるが、学業成績につながらず半ば諦めてしまっている。アルジェリア(だっけ?)にルーツを持つスクールカウンセラーのお姉さんが、そんな子ども達を何とか>>続きを読む

親愛なる君へ(2020年製作の映画)

4.0

主人公は、訳あって養子を迎え、その祖母の面倒も見ている。ところがある日、薬物所持と殺人の疑いで警察に捕まってしまう。いったい何が起きた?みたいな話。

ミステリー仕立てで、視聴者は途中まで警察官や検事
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

4.0

1975年生まれの主人公チー。台湾の政治・社会が変化していく中、両親の期待に応えて頑張ってきたが、移住先のアメリカで、子どもを持つことについて夫と意見が合わず…。あらすじはそんな感じ。ある女性のノスタ>>続きを読む

ロストボーイ(1987年製作の映画)

3.0

アリゾナからカリフォルニアに引っ越したら、何とバンパイアが住み着いてる町だった。いつの間にか兄貴がバンパイアの仲間になってた!どうしよう!?という弟の話。

夜の遊園地、ライブ会場、暴走族、その姫。米
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海の百万石(1956年製作の映画)

4.0

19世紀前半~半ば、加賀を拠点に、廻船業で莫大な富を得た、銭屋五兵衛について書かれた小説(舟橋聖一「海の百万石」)の映画化。原作未読。

お上が横暴なので、対抗するためにお金をとにかく稼ぎたい、そのた
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