PARPAR8266さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

おいおい、もうちょっと尺伸ばしても良いからもっと見せてくれよ!!と言わんばかりの作品だった。
見応え抜群。ミステリアスでスリリングでグングン引き込まれていくし、どんどん渦の中に巻き込まれていくケイト・
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

とんでもなく昔の話かと思いきや、自分も生きてきた同時代の話でおっかなびっくり。
異国の異宗教の異文化な出来事過ぎて、しばらくちんぷんかんぷんになってしまった我がポンコツ脳みそを洗い清めたい。

オーガ
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

上手く言い表せれないけれど、全員が怪物で全員が怪物ではないと思い込んでる。
いや、逆か。全員が怪物ではないのに、全員が怪物のように仕立てられている。
人の手が加わってるってそういうこと。
この映画って
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.7

冒頭の息子の死から始まるマヌエラのロードムービー。
『女は愚かなのよ』と言い放つマヌエラがすごく強く逞しい。
バラバラだったピースが見事にハマっていく脚本は見どころ満載ではあるが、淡々としている感じも
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

ひっさしぶりに立ち上がれなかった。
観てる最中はただ傍観してただけで、何が何だか深く理解出来てもいなくて、でもなんか不穏さがあり、意図的に差し込まれる余白に自分の思い描くラストやこの休暇の意味とか色々
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

見応えあって楽しめた!
ずっと雨降ってて、その陰鬱な空気感とか鬱積してるゴッサムの感じがジョーカー的な空気をぷんぷん感じてすごく好きで。

だけど、本当にリドラーの正体が分かった瞬間、1番上がった!!
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

娘エリーの口が達者なこと!
嫌な奴って思えるほど切れ者で捻くれてて言葉達者で、、、って見てたんだけど、チャーリーと元妻の子どもなら、こんな完璧に2人の子どもとして成立させたのすごい。

このシチュエー
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夜と霧(1955年製作の映画)

3.9

人類皆絶対観るべき!!
これを映画として、作品として残してることに意義がある。

目の前で起こっている事柄が現実だったということを受け入れる処理能力が追いつかなくて、思わず『映画じゃん!』なんて言いそ
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.7

ヘンリー・ホッパーは美少年だし、
ミア・ワシコウスカは美少女だし、まずルックスだけでうっとり案件。
それでいて加瀬亮がめっちゃくちゃいい!
良すぎる!日本人の誇りだよ!!
臆することなく柔軟に、かつ自
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ステラ(1990年製作の映画)

3.8

自分の母を重ねてしまった。
似たような境遇、その既視感に他人事じゃない感じがしつつ、妙に冷静になったりして、
自分は渦中から抜け出しているんだなと確認すらできた。

今は冷静だけど、忘れられない作品に
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真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

3.8

ハロルドが全部持って行った。
すっごい。ねっとりした粘着質な喋り方の中に品と色気すら感じるし、それでいてコンプレックスの塊のような闇部分、それを達観したような包容力、酸いも甘いも全て見通すような冷徹さ
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愛、アムール(2012年製作の映画)

3.7

鑑賞するのに満を持した甲斐が裏目に出た。
もっと深くボッコリ喰らうつもりで居たから、そこまでダメージ負わなかった。
ただ、静かに淡々としている割に、とても観やすくて物語に入りやすい。
どういうラストを
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.9

閉鎖された田舎で生活する若者の性の目覚め(同性愛)の物語かと思いきや、かなりメッセージ性の強い作品だった。
綺麗な画を撮るな〜と感心していたら、もうそこじゃない。
土臭さと困窮さと不器用さと乱暴さが入
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明日、君がいない(2006年製作の映画)

3.9

まんまとこの作品の顛末にやられた。
あー…これ学生のうちに観た方が良いんじゃないか?
何かを止められる気がする。
人の声に耳を傾けるきっかけになると思う。

こういう映画が持つ本当のメッセージを知るた
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.7

ポールがすんごい美しかったのと、
パパが怖かった。
なんかずっと居づらそうなポールがジョニーとおじいちゃんの前だけすごく笑顔になって、その中でジョニーとの友情や子どもながらに社会の壁にぶち当たってしま
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純平、考え直せ(2018年製作の映画)

3.2

公開2018年かよ!
10年くらい前の作品かのように感じた。
それくらい古びたクオリティというか、観てて恥ずい。

にしても
戸塚純貴、岡山天音、藤原季節の安定感ってすっげえな。
野村周平と毎熊さんは
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.8

トレの父親がわざわざコンプトンで話すシーンや、ダウボーイが神について哲学的に話すシーンが、やけに印象に残っている。
実は要所要所に宗教的要素だったり、
この作品が伝えたい“平和”に対するアプローチが方
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

3.6

事実を知るという点では凄く勉強になったし、こういう時代があったからこその、
人種問題に根付いた差別がいまだに続いてるんだな、と。

ただあと30分は縮められるぞ、尺。

酷い仕打ちだし、本当にムゴいん
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

噂に違わぬ良作でした。

ゼインは間違い無いんだけど、ヨナス、天才赤ん坊すぎないか?
あんなに達者な赤ん坊見たことない!プロだとしても、そうじゃないにしても、あんなに達者な赤ちゃんいるの?
無自覚なの
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.1

エグいて。もう、なんちゅう映画やねん!
自分の好み、どストライク映画過ぎて、絶句泣きした。

邦題エグいな。センス抜群。
だけど、だけど、この時にしか味わえない繊細さと鋭さが胸を抉る。

“こんにちは
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汚れた血(1986年製作の映画)

3.8

なんかもうわっけわからん!わけわからんくらい美しい。
揺蕩うタバコの煙があんなに美しいものはないだろうよ!
原色使いでもありながら、激しくなくてただただ圧倒される。ただ見惚れる。
名シーンだろ、これ!
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ロングタイム・コンパニオン(1990年製作の映画)

3.7

この手のテーマの作品を観ているせいか、既視感ゆえの感動は薄れたが、
よくよく考えるとディテールの細かい描写、DATEは当時を思い起こさせるものがあり、
忘れちゃいけない【日にち】を感じることになった。
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ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

3.9

すげえ映画に出会ったものだ。衝撃作。
久しぶりにエンドロールで胸のざわつきが収まらなかった。
序盤はなんか90年代のアメリカンカルチャー色満載系の映画っすか〜?くらいの感じで見ていて
酒、オンナ、ドラ
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

3.8

誰が誰のために争ってんだよ!とFBI捜査官主人公2人の捜査の方向性の違いの口論のたびに悲しくなった。

この話は単なる人種問題だけではない。
当時の政治問題、権力、価値観や文化、もういろんなところに牙
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Love Is All You Need?(原題)(2011年製作の映画)

4.2

久しぶりに固まった。リアル硬直。
英語字幕だから、全てを発言の意味を理解出来てるわけではないと思うが、それでも胸がキュッと締め付けられる。
こんなショートフィルム観たことない。

はあ〜・・・
言葉失
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.9

なんじゃこりゃ!!!すげえ映画!
凄まじい情報量が一気にどばーっと押し寄せてきて、なんのこっちゃ分からぬまま世界に引き込まれて行く、この映画の大波に飲み込まれた気分。世代の人間ではないからまんまと。
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マイ・ビューティフル・ランドレット(1985年製作の映画)

3.6

なんか、このジャケットが『ハスラー』っぽいな〜思て、おもろそう!思うて観てみたら、そこで終わる⁉︎と思わざるを得ない。
題材は慎重になりそうなところをあくまで軽やかに提示してくれているのだが、ちょっと
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.7

さすがです。ダルデンヌ兄弟。
なんとも言えない悲痛な生活。
2人を繋ぐ血縁以上の思いが溢れ出ていて、
境遇によるものなのか、ともに生きる者同士の想いなのか、もしくは本来、人間ってこの2人のように人を想
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しあわせ色のルビー(1998年製作の映画)

3.8

良い映画!
良い映画という言い方が相応しいのか分からないけど、最近観た中では上位に入るくらい好きだった。面白かった。

ユダヤの風習の厳格さと、その世界からどう踏み出すのかという葛藤の中で、
クリスチ
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

3.7

当時の時代や背景を表すものなのか定かではないが、グサっとくるセリフが多かった。
題材がシリアスだからこそ構えてしまっていた部分があったのだが、気づいたらあっという間に観終わっていた。
いやはや、皮肉め
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蝶の舌(1999年製作の映画)

3.7

なんという悲惨な…モンチョの純粋さが観る者を苦しめる。
あの時、モンチョには状況を理解できていたのか、できていないのか。
従うべきなのは学ぶ楽しさを教えてもらった先生か、思想の偏った親なのか。
誰にも
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マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)

3.7

物語は素晴らしいとは思うし、凄く素敵な映画だとは思うがエンターテイメント臭が強過ぎて、どっぷりハマれない部分があった。
9.11以降はとても観入ることができたが、それまではちょっと退屈でした。

実話
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.6

今の時代の人たちにウケそうな映画。色彩とかもろもろ。
最近は古い映画を観てきたせいか、ぬるく感じる。
パッションなのかな?
あとは携帯電話やインターネットなどが普及して人の目を気にする(気にしかた?)
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.8

ちょっと衝撃が強すぎてマジで言葉にできない。なんだこの映画…やべーよ、ヤバすぎんだろ。本当言葉にできない。ただ、この少年の目に、微細な表情の変化に息を呑んだ。

そう!ずっと、ずっっっっと、息を呑んで
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