のすさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.0

難しいテーマだけど純粋に胸に響いた。少年の友情と別離、そしてイエス様とのお話。少年たちはすごく楽しそうで一面に広がる雪景色も綺麗で良かった。宗教に関する考え方は人それぞれで色々だけど、なんかこういう気>>続きを読む

らせん(1998年製作の映画)

2.7

だいぶ科学的な感じになったリングの裏付け的続編。突然ウイルスとかDNAとか言い出して謎が深まるばかりで、だいぶ焦らしてくる割には恐怖描写が少なくて微妙。だけどまた続編見ずにはいられないようなラストにな>>続きを読む

ギプス(2000年製作の映画)

4.1

凄く好き。佐伯日菜子と尾野真知子の何とも言い切れない不思議な関係性。私がギプスを付けると何かが起こる、2人を繋ぐギプスというアイテムに目をつけたのも面白い。全編通して独特で謎めいた雰囲気を漂わせる佐伯>>続きを読む

リング(1998年製作の映画)

3.7

一週間後に死ぬって言われてるのに松嶋菜々子も真田広之も行動力が凄すぎて尊敬する。おぞましいビデオと様々な音にドキドキした。あとは常に漂う何者かの気配が怖い。でもラストはなるほどなと納得させられて面白か>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.0

殺し屋二人組、強盗を企てるカップル、そしてボスの女やボクサー。時系列がバラバラで登場人物も様々。最後の方に伏線が繋がっていって時系列が整って分かり始める感じが心地よい。小物も活かされていて納得。ハンバ>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.3

思春期ってみんな同じ立場になれるのかも。それぞれが悩みを抱えて落ち込んでムキになって傷つけ合って…絶対に交わらない5人が1人1人キャラ立ってて良いなと思った。ひたすらずっと会話。なんか皆の意見は分かる>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

青みがかった世界とたけしの静かに死を見据えたような目が印象的。銃声と飛び散る血。物語に詰め込まれる遊び心。暴力とユーモアが共生している物語。それらと同時にこの男の愛と優しさに気付いて行く。桜や海、様々>>続きを読む

ラッシュアワー(1998年製作の映画)

3.6

FBIに除け者にされた黒人刑事と香港刑事コンビが誘拐事件を独自捜査して行っちゃう話。合わそうに見える2人は結構何でも息ぴったり。アクションも見ていて楽しかった。ストーリーは割と単純明快で清々しい。最後>>続きを読む

月世界旅行(1902年製作の映画)

4.0

ずっと見たかった古典作品。100年以上前の当時どうやって撮ったのか気になった。手彩色については最近知ったけど一コマずつ塗るその作業は大変だったんだろうなと思う。ファンタジーな世界観で、虫みたいな異星人>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.8

雨と夜、南国。湿っぽい梅雨の雰囲気が広がる。そこに絡み合う男女たちとその欲望。全体的に緑がかった世界でそれぞれの人に思いを馳せる登場人物たちを引き立てていた。決してその場所は綺麗ではないのにどの場面も>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.0

毎日、街で様々な人間たちがすれ違い、恋と人生が交錯する。すごく映像が美しくて見惚れてしまった。ビデオカメラ、アイスクリームの車、前髪重めでボディコンなミッシェル•リーのタバコを持つ手…上手く書けないけ>>続きを読む

シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

3.7

人間の奥底を覗いているような気持ちになれる。1人の喪失の悲しみだけを切なく描くのではなく、行き場の無い怒りや憎しみもしっかりとえぐるように見せてくれる。様々な事が起きるにつれ顔つきがどんどん変わって行>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.3

失恋した男、パインの缶、増えていく水槽の中の魚。そこに映る様々なものがずっと頭の中に残っている。映画館で見たいと思っていた作品なので見ることができてとても嬉しい。艶っぽい警官姿のトニー•レオンがやっぱ>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.4

解説を見て納得した。当時のことが分からないと全てを理解するのは難しいと思う。ラチェッド看護婦と電気治療が怖すぎる。海でぐるぐる回ってる船が印象的で良かった。テイバー見たことある!とずっと思ってたけどま>>続きを読む

うなぎ(1997年製作の映画)

3.6

現代風な重喜劇。脂っこい登場人物達が入り乱れて行く濃厚なストーリー。市原悦子演じるおかあちゃんが狂気的でインパクト強すぎた。自転車二人乗りのところは純粋に素敵。そのまま水槽に潜って行くシーンも面白かっ>>続きを読む

子猫をお願い(2001年製作の映画)

4.3

高校を卒業し、それぞれの道を歩み始めてからだんだん心がすれ違って行く少女達。突然社会に放り出される。1人1人悩みがあって葛藤して、自分のことで頭がいっぱいになる。画面の分割やメールやタイプした文字が壁>>続きを読む

大阪物語(1999年製作の映画)

4.2

池脇千鶴、幼い感じも残しながらたまにパッと映る表情がしっかり女優。訪れた事はないけどこの映画の中の大阪の街の風景はひとつひつとつノスタルジックだった。日常からの逃避。そしてちょっとした冒険。色々な物を>>続きを読む

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.4

食卓に並ぶ料理のラインナップを見て懐かしい気持ちになった。個人的にカレーにみそ汁の組み合わせは謎。前田敦子が見事にハマり役で、トイレで漫画読んでる姿とかもう絶対居そうだなと思ってしまう。そしてこんなダ>>続きを読む

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.8

眠れなくなるという事は恐ろしい。フレディ•クルーガーはキャラクターとしてとっても魅力的。ホラー演出は面白いし彼はおぞましい見た目だけど喋ったりユニークな表情があるのでホラー苦手な人でも割と楽しんで見れ>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.1

悲しいな。全く愛していなかった妻の死と彼の中での喪失。そして、あの家族との交流で、彼は何を求めていたのか?曲がりっぷりも好きだけど、時々ふと映し出される本木雅弘の表情がなんとも言えなくてとても良い。あ>>続きを読む

バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

3.8

ストレス溜まってガチギレしそうなおばさんのカフェにドイツ人の奥様がやってきて少しずつ変わっていく物語。バグダッドカフェ、ずーっと同じ風景だけど飽きさせない印象的な画。オレンジ色の夕焼けに飛ぶフリスビー>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.2

ボクシング、ヤクザ、漫才、タクシー運転手、時の流れと共に移りゆく様々な若者達の姿。いくら辛くてももうあの頃には戻れないと思うとなんだか切なかった。二人でランニングをして追い抜いたり、追い抜かれたりする>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.7

OL×ヤンキーという発想が斬新!出演者が豪華でみんなキャラ立ってるけど特に性別さえも飛び越えてしまうOL達が面白い。ときおり挟まれるヤンキーやっててもちゃんとOLなんだなと感じさせる台詞が笑えた。乱闘>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.4

3時間半、セピアカラーの世界。宮崎あおいと宮崎将は実の兄妹。ほとんど無言の演技でも、飽きない。無言だからその中で繋がる二人の心に近寄れるのかもしれない。特に宮崎あおいはこういう役が上手いと思う。言葉が>>続きを読む

チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.7

手紙が繋ぐ物語。文通はネットが主流の時代に押されている文化でもあるけど、その良さを改めて実感した。叶わない恋、消えるもの、去って行く時間、そこに横たわる「死」とても切ないけど、人生の永遠のテーマでもあ>>続きを読む

茶の味(2003年製作の映画)

4.3

言葉にするとなると難しいけど、とても暖かい気持ちになれる作品だった。まず、パッと見ただけでは想像できないユニークすぎる演出と不思議な登場人物たち。家族の持つ強烈エピソードが面白い。あとは色々なシーンに>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

4.0

原作読んだので映画も。まずヤンキー土屋アンナ×ロリータ深田恭子のペアが最強すぎてピッタリ!独特な世界観だなと思ったけどやっぱり視覚化したらケバケバで可愛くてカオスだったし、笑えた。マッチしてたかと言わ>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

見るのは映画館ぶり。今見ると公開当時はよく理解していなかったと思う。ひとつ屋根の下で暮らす血の繋がらない家族は、いったい何で繋がっていたのか。お金、愛、同情?たとえ生きるためでも万引きは犯罪だけれど、>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

日本の四季と茶道を鑑賞する映画。やはり美しく洗練された所作を見ると心が安らぐ。何でも意味を求めて難しく頭で考えるのではなく心で素直に感じるというのは、思っているより難しい。途中、どこか主人公に未熟な自>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.2

何年かぶりに見た。鎌倉の四季がとても美しく、四姉妹が住んでいる古い家での暮らしと衣食住を丁寧に描いていて、ところどころで日本の伝統文化も感じられる。始めと終わりのシーンは共通しており、この映画を通して>>続きを読む

亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.7

疲れてた時にちょうどよかった。ゆる〜い主婦のスパイ映画。登場人物が個性豊かで小ネタがたくさん挟まれてて笑えたし、こういう邦画を必要としていた。ユニークな伊武雅刀が見れるの嬉しいし、アクが強い役の蒼井優>>続きを読む

害虫(2002年製作の映画)

3.6

解釈次第?ストーリーを追うと結構頭がこんがらがるんだけど、蒼井優演じる女の子がやたら家訪ねてくるところとか、何気なく手を繋ぐところは妙にリアル再現。いる。出てくる男がほぼ中学生の主人公を性の対象として>>続きを読む

あすの花嫁(1962年製作の映画)

3.5

小豆島が舞台だなと思ったら原作は壺井栄の小説。ワガママ小百合ちゃんに尻に敷かれそうな浜田光夫はやっぱり好青年。個人的に大映ドラマのイメージが強い岩本多代さんが若い。吉永小百合は関西弁をよく喋っているイ>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.7

言葉はいらない。もっと私の感受性が強かったらと思った。永遠に続いていく田園風景が彼らの心を光の中に自ら閉じ込めているようで美しくて絶望的だった。繊細な彼ら彼女らがぐちゃぐちゃに傷ついてその心を癒す薬が>>続きを読む

こころ(1955年製作の映画)

3.5

原作とはまた違う感想を持った。特に先生の苦しみ、人間臭さにスポットライトが当たっていた気がする。ストーリーの順番は原作とは違う組み合わせになっている。原作にない部分もあったけど、付け足した方が映画的に>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

まさか「マリアビートル」がブラピ主演で映画化されるとは…!原作もブラピも好きなので内容はどうなっているかな?と思ったけど前半は原作にかなり忠実で後半は壮大なザ•ハリウッドという展開だった。近未来的でス>>続きを読む