若い時は、その時点で冴えてなくても、自分は他人とは違うと思ったり、すごいことを成し遂げられるかもしれないという根拠のない自信がある人も多いと思う。自分も昔は少しそう思っていた。イーニドは、仕事はうまく>>続きを読む
色がとても印象に残る作品。光や口紅のような人工的なものは原色が強めな感じ。自然の色は特に強いという感じではないのだけど、人工的な色との対比で違った印象で記憶に残る。ファーストカットの音楽もカメラワーク>>続きを読む
今の年齢になって観るとまた違った味わいがあると感じた。小津作品は、観ていてなぜか気持ちが落ちつく。外で紀子の両親が並んで座って話すシーンがとても良かった。娘の人生の大事な時期を案じて話すのだけど、彼ら>>続きを読む
男としていろいろ考えてしまった。女性にとって大人の男というのは、どこか怖い存在なのだろうと思う。腕力では叶わなくて、性暴力を受ける可能性もあって。もちろんそんな男ばかりではないと思うが、警戒心があるの>>続きを読む
くるりのファン度が高ければ高いほど楽しめそうな作品。昔の3人の関係性とか知っていたら、とか。In your lifeの制作過程が結構な割合を占めるのだけど、曲を生み出す大変さが感じられる。楽しそうでも>>続きを読む
映画館で観る機会を待っていたのだけど、やっと観られた。ローマの景色の美しさ、ヘプバーンの美しさがモノクロでも輝いて見えた。とても映画的なストーリーではあるけど、そんなことはどうでもよいと思えるくらい、>>続きを読む
藤原季節が本当に嫌な奴の役だった。演劇「サークル」と呼ばれることを嫌っていて、「カンパニー」って言い直しているところとか。仲間の脚本を真面目に読まないとことか。映画や演劇を作る人は凄いとは思うけど、大>>続きを読む
かなり久しぶりに鑑賞。話の内容とは関係ないけど、小津映画に出てくる女性の話し方は、上品で素敵だといつも感じる。ただ、結構きついことも言ってたりしてそれもまた面白い。
結婚することが当たり前だった時代>>続きを読む
まず、フェアトレードのことを描いていたのが良かった。正当なお金を支払うことは、その商品が継続して供給されるのに何よりも大切なこと。買う側が強くては、品質も維持されないと思う。ルワンダの労働者の表情が印>>続きを読む
戦争が背景にある作品だけど、色彩が豊かで、人々の生命力を感じられる作品。もちろん辛いこと悲しいことはあるのだけど、アンダーグラウンドにいた人たちは彼らの世界の中で懸命に生きていた。コメディタッチなので>>続きを読む
群像劇みたいなのを想像していたら結構違って、コメディ要素が多かった。それはそれで面白かったけど。日本語のシーンの棒読み具合笑ってしまう。80年代を感じる劇伴も良かった。ただ、ストーリーがしっかりしてな>>続きを読む
音楽や、人のたたずまい、港、コンテナ。カウリスマキの作品は様式美がある。無機質な中に、ほんの少しのあたたかさがあり、そのわずかなあたたかさがすごく心に響く。わかりやすいラブシーンではなく、体を寄せ合う>>続きを読む
気持ち悪さは正直感じたけども、こういう仕事はあるし、必要だと思った。ネズミが人間に関わらないで生きていければ、お互い良いのだろうけど。
食事しながら話しているシーンがどれも良かったと思う。リラックスしているから、相手のことを知ろうとする気持ちになれるのかな。
ケイト・ウィンスレットが吹っ切れたときの気持ち良さ。
キャメロン・ディアス>>続きを読む
今泉監督の作品は、会話の応酬、会話内容のおかしさが特徴と思っていて楽しんでいたのだけど、正直少し飽きてきたところもあった。ただ、この作品はわりといままでとはタイプの違う、余白のある作品だったと思う。>>続きを読む
いきなりオナラの話から始まって、小津映画っぽくないかと思いきや、カメラワークが思いっきり小津作品だったので、妙な感覚に陥った。とにかく、兄弟がかわいくてたまらなかった。しゃべらないように申し合わせてい>>続きを読む
あまり入り込めなかった。この作品を理解するのには自分が歳をとりすぎなのかもしれないが。主人公に共感できるところがなかったのもあるが、まなみ自体が主人公にどういう気持ちを抱いているのか、いまいちつかめな>>続きを読む
3回観た。ケン・ローチの「ケス」を少し思い出した。
2人を登場させない見せ方はすごい。悲しいというか悔しいというか、許せない気持ち。
デヴ・パテルに「お疲れ様」とまずは言いたい。セリフ多いからね。
設定が斬新で集中して観られた。カメラワークも絶妙。もう少し長くても良かったかな。
若い男を迎え入れたときから、良い結末はおそらくないのだろうと思いながら観ていた。人の心の空虚さは、人でしか埋めれないのだなと改めて思う。お金があっても、趣味や仕事に没頭しても、パートナーがいないと虚し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画館で観られて良かった。満席の早稲田松竹でした。レイモンド・チャンドラーの原作も読みたい気がするけど、500ページもあるのでちょっと考えてしまう。
全体としては、ちょっと悲しい話かなという印象。ア>>続きを読む
色彩が豊かなのはいつものことながら、テンポが良くて、ところどころアホらしくて笑ってしまった。セリフが早いので、これぐらい短いと集中して観られて良い。
お金がいっぱいあっても幸せなのかはわからないな、>>続きを読む
服も花も赤色がところどころで目立っていた。普段の生活の中であれほど目立つ赤を見ることがないからかもしれない。希望があるときもないときも赤は変わらず赤で、どこかエネルギーを与えてくれるように思えた。
予告編を見た時、失礼ながら「題材的にお客さん入るのかな?」と思ってしまったけど、結構ヒットしているようで良かった。演者ももちろんだが、こういう題材を映画化した監督や脚本家、製作会社がすごいと思う。>>続きを読む
コンテナの中のシーンが印象に残る。料理をするシーン、ふたりで夕食をとるシーンがたまらなく良かった。過去がどうでもいいとは思わないが、今とこれからが大事なのだと勝手に解釈した。個人的には、だいぶラブスト>>続きを読む
仕事がなくなる辛さはなかなか重いものだけど、パートナーがいると支えあえるのかなと思った。面接シーン笑ってしまう。レストランのスタッフがたたずんでいる様がなんとも美しく感じた。
レストランという空間に>>続きを読む
ついに観られて嬉しかった。タジキスタンの映画を観たのも初めてなのだけど、タジキスタンの情景、家屋とか言語、服装や音楽も初めて見たり聴いたのでとにかく新鮮だった。ゴンドラの色合いのかわいさよ。
この時>>続きを読む
黒澤明の作品って、なんというかダイナミックな演出が多いと思う。人物が移動するときのカメラワークとか、観ていてワクワクしてくる。多襄丸って、まさに三船にぴったりな感じの役。真砂が凛とした瞬間のかっこよさ>>続きを読む
ちょっと難しかった。ただ、湖の風景とかすごく綺麗だったし、クロエの悩みとか、バスティアンとの微妙な距離感は思春期特有な感じがした。はっきりしない気持ちがリアルなのだろう。若い人の方がより共感できそうな>>続きを読む
20年ぶりくらいに鑑賞(確かユーロスペースで観たはず)。壮大なスケールでもなく、映像の派手さも特になく、熱量がすごくあるわけでもないが、会話に魅了されて、3時間40分寝ずに観られた。アレクサンドルより>>続きを読む
ウェス・アンダーソン予習ということで観てみた。
小道具とか衣装がかわいいというのはある。話としてはそこまでのめり込めなかった。サムとスージーが向かい合うところのロングショットは良かった。彼ら2人のシー>>続きを読む
色使いがきれいだった。主人公の着ている服の色が何かを暗示していそうだけど、ちょっと自分にはわからなかった。全体的にシュールな感じ。視覚的に楽しめて芸術性が高いけど、心に刺さるかと言うと自分にはそこまで>>続きを読む
20年ぶりくらいに鑑賞。点数をつけるとなると、満点しかつけようがない。圧倒的な熱量、美しさがこの作品にはある。全てが詰まった3時間。
蝶衣は菊仙に対して嫉妬があったのだろうけど、彼の孤独さを埋めるの>>続きを読む
初ロジエ。イライラとかはなかったのだけど、話が進まなくて、一体自分は何を観ているのか?と思ってしまい、前半は少し寝てしまった。ただ、こんな作品を撮ろうと思うのもすごいし、観たことないタイプの作品である>>続きを読む
自分の中では今まで観たファスビンダー作品で一番良かった。ファーストシーンから思いっきりひきこまれた。作品として芸術性はそれほど高くないのかもしれないけど、マリアの生き方が好きだった。共感とかではなく、>>続きを読む
衝撃的な映像の数々だけど、淡々とそれが映し出されていく。少女が治療を受けられずに失くなった話が一番辛かった。出稼ぎの話があったが、家族みんなで他の土地に移る選択肢はなかったのかな?と少し疑問もあった。>>続きを読む