otomisanさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

 尊敬措く能わざる博士号3つの大ピアニストも"対処能力"抜群の助っ人を頼まないと叶わない事がある。それがその年、1962年の米国南部を巡る自身のピアノ演奏旅行で、自らは黒人、助っ人はよりにもよってイタ>>続きを読む

維新の篝火(1961年製作の映画)

2.8

 土方も還暦まで生きたらこんな風に?
 土方ファンが沢山いそうな昨今、還暦千恵蔵版土方をどう感じるだろう。1961年の事とて、配役にここまで無理を通す必要があったのか。原作はもちろん役者も気の毒になっ
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炎の街(1945年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 のっけからJ.ウェインが海(太平洋)に向かって石を投げてたりすると、ああフロンティアも今は昔と感じる。いきなり終わらせてあと何する?というと、ギャンブル。ここでおかしいと気づくべきだった。
 そんな
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港町(2018年製作の映画)

4.2

 "観察映画"と断るのが面白い。ドキュメンタリーの部類だが、看板は気にせず眺めるのが良さそうだった。
 観察と言うと対象物の様子をある期間どうなるか計測、記録で確かめるもので、相手に計測、記録の事実、
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楢山節考(1983年製作の映画)

4.4

 緒形拳(百姓辰平なんだが緒形拳にしか見えない)の父殺し?意外な前歴を聞き、思い返すと、昼行燈のような茫洋とした中に何かの話題で感情が発火する様子が時々あった。そんな発作時に猟銃の引き金が指に触れたの>>続きを読む

花札渡世(1967年製作の映画)

4.7

 この良さをどう伝えよう。もちろん斬った張ったの任侠劇、梅宮が無理無体を働く親分遠藤、安部子分、西村刑事、おなじみの碌でなしに道連れをたんまり付けて始末する。立ち回りも殺しも見事だ。仇ながら親分遠藤の>>続きを読む

燃えよ剣(1966年製作の映画)

4.3

 池田屋事件以降をきれいに削ったのは、新選組として、芹沢らの不始末やらを払拭し、佐幕の中心、一會桑らを抜いて一番手柄を立てた一件で土方らが土豪の出ながら武士の面目を大いに施し、その宿願の一歩が一先ず叶>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.4

 死ねばいいのにと思いながら、では生きたらどうなるとも思う。話の後半はそんなどっちつかずな感じで流れていった。大統領候補と刺し違えるのか、不運にもタクシー強盗を乗せてしまうのか、再会したジョディ12歳>>続きを読む

化身(1986年製作の映画)

2.5

 風変わりな事を云う娘に袖にされて、渡し守を果たしたのさと他人に諭されても心もムスコも治まるまい。金・地位・名声の三本足ならまずまず安定するだろうが、面白くもおかしくもない評論家教授がもてるはずないだ>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.5

 今ならマスコミ総力でぶっ叩くネタなんだろが、十何年前はそんなでもなかったんかな?それともこれがきっかけで皆騒ぐようになったんかとか、ふと思ってしまうくらい心が澄み渡るような気持ち。もちろん、ユキも死>>続きを読む

飛行士の妻(1980年製作の映画)

4.2

 まー難儀な奴だフランソワ。年上のアンヌにいつまで振り回される?見当違いに気が付けよ。と言うよりゃ、そろそろ卒業だ。終いまで見るとアンヌはいい先達だし、飛行士ともキッパリ切れてほんとの恋を見つけに漕ぎ>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.2

 セルビア人が墺皇太子を殺したから英国はドイツと戦争する?外交上欠かせない義理だから参戦しないと、と言われても納得いったのだろうか。国力競争で猛追するドイツに先行する英国、気になる相手でもこんな形で戦>>続きを読む

ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

4.1

 別のKKK?と思うほどおとなし目なのでたまげた。どんな荒事も平気の平左なんて時代ではなくなっていたのか?半信半疑のまま見終わったものの、いくつか、はあ、なるほど思う事もあった。
 支部長エリスの金物
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波止場(1954年製作の映画)

4.5

 自由の国といったって、ただでもらえる自由がある訳じゃあない。働きを買い叩かれる沖仲仕の不自由を解決するはずのユニオンもコアメンバーが幅を利かせすぎるとただの口入屋王国。荷主船主とつるめば沖仲仕はいい>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

 子殺しのイーベンの自殺を諫めて「あなたいい人ね」と言われては、明日の法廷では供述を翻すしかないだろう。話の終わり、暗い廊下の奥に進むアスガーのシルエットが腰に手をやり掴んだのは拳銃かと思いきや携帯だ>>続きを読む

イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.1

 イカとクジラ。いかにも険悪そうなタイトルで、開けてなるほどの離婚危機。兄ヨワムシ君の屈託顔も弟おバカ君の困り顔も両親の不和混迷の度と共に深みを増す。スクリーン上にいろんな家族の離婚劇とその後劇を見て>>続きを読む

マグダラのマリア(2018年製作の映画)

4.7

 マリアの福音を聞かされてるようだ。いわば似た者同士なマリアとイエスの対の妙な清々しくも温かみがあるというか。イエスが"目を背けると無くなってしまうのでは"というと、マリアが衣で、いないいないばぁして>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.0

 いや、大陽物を天の恵みというエディの古風さ。隅々まで見せずに措かないポルノ映画を謳うジャックといい、時世時節は変わろと儘よと生きたかったろうが流行り廃りは早い。ほんの5年で浮かんで沈んで這い上がって>>続きを読む

太平洋の地獄(1968年製作の映画)

4.1

 戦闘後の廃墟の中でも、勝ち負け無しな感じの安堵をいっとき過ごして、さあどうなる?深まる酔いの中、懐想の内からも手元足元からも戦争は抜けないぞ。
 戦争資源ほぼ皆無の無人島に漂着した米日軍人各1名が互
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月を追いかけて(1984年製作の映画)

4.2

 出ていく汽車を追いかけてショーンとケイジがデッキに飛び移る。ほんの十年前ならどうだろう。恐慌の余韻のもと、飛び乗った汽車に行方を任せて暮らせる土地を目指しただろうか。1943年、二人の行く先はもう二>>続きを読む

抱かれた花嫁(1957年製作の映画)

4.1

 動物園の貞二君、今宵こそ君を抱かんと潮来へ赴けば田船から落っこちて...晩稲の晩稲の貞二君を余所にネコさんが逃げる逃げる。まあどうせ捕まりに行ってあげるんだろうけど、呑気なもんで。もらい火で店は焼け>>続きを読む

円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014年製作の映画)

4.0

 わしらの子供時分は鼠人間とか出たら、妖怪人間とかがヤミで退治してくれることになってたろうかとかぼんやり思ってたら、なんじゃ、小学生未満な気がしてきた。
 いやいや、生活環境の問題。人口の多い町場で平
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ひとひらの雪(1985年製作の映画)

2.4

 タイトル買いの失敗例。好きが止まらんので誘って靡かれて、ついつい二股が三股になってと。常時発情中。原罪まる出し津川の悩む前に先ずやれの手本を示す映画であった。もちろん周囲には波風立つが誰も津川を殴る>>続きを読む

ラムの大通り(1971年製作の映画)

4.1

 恋にうつつを抜かして商売に身が入らないなんて業界ではよく聞く話だが、酒の密輸船だぞ?仕事すっぽかすのはヤバいんでねーかと考える程世知辛くない時代なのか。とはいえ、話中至るところでCGが銃撃しておるし>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.1

 原作からさらに盛りに盛った内容で大変結構。といいたいところだが、テレビCM?で「埼玉県民にはそこらの草でも…」と始まると反射的に笑ってしまうのがよくない。加えて、埼玉人気で地価が高騰したり物価が観光>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.6

 年のせいか、どうしても親父目線で見てしまうというか、いっそ俺と結婚しろというか、無理やりどっか連れてってしまいたいような黒木華であった。そもそもなぜ黒き花なのか?ちっとも黒くないだろう。
 左様、蛋
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捜索者(1956年製作の映画)

4.2

 さらわれた小さなデビーも5年経つとナタリー・ウッドに。幾度も炎天の荒野と雪景色との入れ替わりを見たのは合衆国の南北を行き来するばかりではなかったわけだ。親族を殺されたJWと相棒ポーリーの捜索行は息が>>続きを読む

壊れた心(2014年製作の映画)

4.0

 "フィリピンのよき子"らに伝えたい。殺し屋は恋愛に心を壊されてやっと結ばれる。もちろん死んでから。
 見てりゃなんとなく分かるんだが、LoverとCriminalの恋、禁断のなにだったか。Frien
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幽霊島の掟(1961年製作の映画)

4.0

 こういう映画のエキストラは楽しいだろうな。役者もあれこれ、銃撃戦にチャンバラなんでもありで結構。欲を言うと、近衛十四郎には青龍刀を握らせたかった。東千代も珍しくちゃんと働いてご苦労。
 「幽霊島」な
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ハードエイト(1996年製作の映画)

4.1

 騒々しいカジノ賑わってるクラップスで目を据え気味にハードエイトを狙ってる年寄りが馬鹿に見えるか素人に見えるか。2000賭けた年寄りに釣られたか100を差し出すシーモアの馬鹿は間違いない。馬鹿にほださ>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.3

 ジムとケイトが消去から逃げる逃げる。書店で見染めた店員ケイトに嫌われて意気消沈ジム。ならばとケイトと同じく記憶消しを博士のクリニックに頼むとなんと頭の中で残る未練が記憶消しの邪魔をする。逃げると言っ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.3

 雄々しく健気でおもくろい。トランス女に雄々しくてぇのも変だけど。ついでに相続が絡めばそりゃあ揉めるさ。ビジネスがありゃなおさらだ。男も女もない。といいたいところだが、妻にとって夫の相手がトランス女性>>続きを読む

テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 いや、たまげた。ポーカー。この道の人を集めて聞いてみたいもんだ。この手?たまにやるよ。なんて人がいたら楽しかろう。
 下手の横好きなんて言うけれど、年に一度、大金持ちの大勝負会に旅の道すがらこんな横
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ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)

4.0

 BRが30年食らったとは聞いてないので文句なし。ああでなくっちゃいけないな。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.1

 本人が自分役を演じてるようなのっぺり感が中の頑固さを包み隠してる。みな何が悲しいて夫こさえたか。神戸はどこか不思議の国だ。
 

飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.6

 見ると何かにとりつかれるような...
 それは、なにをやってもあかんかった犬飼が海峡を渡ってヤエと逢って別れてそれから樽見に戻り?一転立身する。ヤエに渡した強殺の金でなにを買った?運か正気か、そんな
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