やんまさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ぐわんぐわん揺れるカメラに酔って前半と後半に分けて鑑賞。

性描写がかなり多く、男-男の付き合いにそういった特徴がありがちなのかな、とか龍太の職を絡めた意図があるのかと思ったけど、原作の自伝的小説には
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

2.5

予定調和なストーリーと前時代的なノリ/会話にげんなりしてしまい、集大成となる大会(?)でも映像以上のものは得られなかった。古いからダメなのではなく、ただ使いどころを間違えているように感じた。あるいは自>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.7

キレッキレな会話劇と緊張とは対極にある空気感。あらゆる風刺を盛り込んでおきながら、一定の節度を保ちつつ笑いに昇華させる手腕が光る。その路線(島以降)としては特に意外性/唯一性はなかったものの、別の点で>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.9

Fan's Voiceさんのオンライン試写会にて。久しぶりの試写。

夢見る男たちがドーナツで一攫千金を狙う温か西部劇。美しい自然描写は『オールド•ジョイ』の心地良さを想起させ、1つ1つの音や色味、2
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

鑑賞中は起承(加害者、被害者両者の人物描写)がかなり長く感じたが、これがどれほど残酷非道で、あってはならないことなのかを認識させ訴求するには必要だったのだと気付かされた。現実には到底及ぶはずのない、創>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.8

12本レンタルしたうちの最後の作品。
いやー素晴らしかった。前作同様、青春の1ページを切り取るのが本当に上手い。どの人物パートも瑞々しくてもどかしくて、青春の甘酸っぱさに満ちていた。歌唱シーンの感動か
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.5

暖色の灯りと走行音、窓の外には雪景色。いつかこんな旅をしてみたい。

お喋りで不器用なリョーハとそりが合わず不満が募るラウラ。旅の経過とともに心を打ち解ける2人を見ていると、冬の寒さを忘れ温かい気持ち
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#マンホール(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

何これ...。
現実離れした展開続きでどんでん返しがあるんだろうと早々に思ったが、そんなものはなかった。マンホール以降の出来事が全て実際に(映画上で)起こったことって...。正気か?

真相も結末もそ
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.0

起伏が少なく群像劇にしてはキャラの魅力をそこまで見出せなかったが、1本目上映後のムードはめちゃくちゃ良かった。自分の作品を褒めてくれたり、泣いてくれたり、それをきっかけに何かが動き出したり変わったり、>>続きを読む

あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

3.7

初恋の人との急接近に乳がんの発覚、色んなことが押し寄せ彼女の心を揺り動かす夏。

彼女に降りかかる災難の悲惨さに対して、明るすぎず暗すぎず、最後には爽やかな余韻を残す作風、演技がとても良かった。1時間
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

劇場鑑賞は叶わなかったけれどプロジェクターで鑑賞。ちょうど友だちが気になってたらしいので一緒に観た。

600m上空、スリル満点の舞台に次々訪れる試練。俗に言うタマヒュン感覚、高校卒業旅行で行った城島
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.5

ワンシチュエーションものは結構好きなんだけど、彼らの物語には惹かれず。ただ演技として認識できないほど"チャーリー"という人間に溶け込む怪演ぶりには驚いた。今年は『TAR』と本作の主演の二強かな。

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放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

2.5

いじめに関する作品で、加害者側に全く焦点を当てないのは珍しいなとおもった。
自分としてはこれをみてどうなる訳でもないので、気が滅入るような陰湿ないじめ描写やトラウマを見せられるよりは「人見知りで友だち
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.0

公開時に、VFX技術の高さでtwitter上で話題になっていた本作。漫画(原作は小説)を読んでる時は能力バトルいる?と思ってたけど、演出がとても凝っており映像映えしていた。

原作より感情的な目黒蓮さ
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.5

本当に本当に良かった。

作中の人物の言動は、どれもおよそ正しいとは思えないものばかり。だけどそうなるには他人には到底知ることのできない複雑な感情の交錯があって、それらを無理に紐とこうとせずそのまま映
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.0

GEOのセールで12本借りて新作鑑賞会🍿

ホーム・アローンを彷彿とさせる聖夜のドタバタ劇。血飛沫飛び交う文字通りviolentな映画ではあるが、サンタクロースを絡めた家族のストーリーが根底にあり、あ
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.0

飯テロ映画かってくらい料理が美味しそうだった。『子供は分かってあげない』同様、なんとなく原作の雰囲気を感じるものの、やはり田島列島先生の漫画でしか成立しえないギリギリのバランスがあるなと感じた。
原作
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沖縄久高島のイザイホー(1979年製作の映画)

-

"イザイホー"なる儀式が存在したことを初めて知った。女性が神女となるために島民が一体となって作り上げる祭祀。今は行われていない儀式がハッキリと、しかも見やすいように手を加えられて世に出ている奇跡。もっ>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

2.5

最後の方少し寝てしまった。主人公の言動や立ち回りがしっくりこず中々入り込めなかった。1つ1つの話は面白くはあるけど劇場で観なくてもよかったかな。

北極百貨店が何のために存在するのか、そこになかなか難
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トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.0

最高。思わず笑ってしまうような異質な空気がごく自然に形成されている。全然島に辿り着かないしヴァカンスぽさはあまりないけれど、このグダグダ感と突拍子のなさがたまらなく好きになってしまったのでなんでもいい>>続きを読む

フィフィ・マルタンガル デジタル・レストア(2001年製作の映画)

3.5

相変わらずよく分からないが、最後にはそんなことどうでもよくなってしまうジャック・ロジエ作品。終盤以外キレがいまひとつで特に最初の劇のくだりなんかはあまり面白くないのに、それすら愛らしい。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2013年製作の映画)

3.5

ラスト20分ぐらいで止まってたのを少し巻き戻して再鑑賞。

めちゃめちゃ面白い!本シリーズは1作目を観たのみで、クオリティの向上ぶりに吃驚。あまりに雑すぎる映像とラストのギャップにやられた。

用心棒(1961年製作の映画)

4.1

優秀映画鑑賞推進事業のプログラムにて。併せて映画評論家の西村雄一郎さんによる「黒澤明のシナリオ術」を拝聴。

黒澤明×三船敏郎による痛快時代劇。2つの派閥が居座る宿場町に現れた浪人者。ユーモアを織り交
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お引越し(1993年製作の映画)

3.7

両親の別居(≒離婚)を機に大人の階段を登り始める少女の物語。

過去作『台風クラブ』とは全く違った視点で若者の心情を捉えていた。快活な外面の裏で両親の離婚への漠然とした不安を抱え、合理的とはいえない方
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.5

色々なテーマが盛り込まれているけど、それらが上手く共存していたようには見えなかった。司法制度はともかく、加害者-被害者側(?)間の繋がりを描いてしまった以上は真相を明らかにして欲しかったし、でもそれで>>続きを読む

orange(2015年製作の映画)

3.0

ホラー映画祭⑤
ホラーどころか対極に位置する青春恋愛映画に手を出した早朝4時頃。

一緒に観た友人2人はキュンキュンしてたけど、土屋太鳳さんがタイプではないので最初の方はあまりのれず。途中から野次やツ
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アナコンダ2(2004年製作の映画)

2.5

ホラー映画祭④
ホラーじゃないし、次の作品を決めるまで適当に流すか、と適当に再生したらそのまま観てしまった。

明らかなCG演出は少し萎えるしストーリーも雑だけど深夜に観るには丁度良い。#

コンジアム(2018年製作の映画)

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ホラー映画祭③
本作が大好きな友だちの熱烈な推薦を受け鑑賞。丁度怖くなりそうなところで眠気に負けて確かな記憶がない。またリベンジする。#

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

ホラー映画祭②
序盤で友人2人が寝てしまい、かくいう自分もあまり面白くないなあと思いながら観ていたら、よく練られた良質なホラーだった。

前半適当に観たせいで見落とした伏線等があるだろうからまた観たい
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.8

ホラー映画祭①
今日は友人宅で朝からまったりホラー映画鑑賞会。それぞれが観たい映画を出し合って良さげなものをスクリーンで鑑賞。1本目は『ミザリー』。

厄介ファンの究極系のようなアニーがただただ怖すぎ
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.0

ワンパターンのジャンプスケア、でもスクリーンで観るとずっと怖かった。#

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

夏らしさ満開のロケーション。なのに、全編死の香りが漂っていた。バイオレンスはあまり得意ではないが、北野作品の乾いた暴力はむしろ好んで観られる。死体を埋めるシーンを筆頭に、好きな(凄い)構図ばかりだった>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.2

空虚な台詞の数々も、思慮に欠けるキャラクターたちも、暗がりで身を寄せ合う姿も、映画が終わった今となっては全てが愛しく思える。

映画を観ている最中は表面的なことを追うのに精一杯だった(そもそも映画が撮
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.7

映画というよりコントな、4つの作品からなるオムニバスコメディ。

ジャック・タチ作品のような、ドリフのような... おもしろアイディアの宝庫でどれも楽しい。4つめの『もう森へなんか行かない』は最初から
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絶好調(1965年製作の映画)

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上映時間勘違いして半分ぐらい見逃した。途中からでも面白い。

白い鳩(1986年製作の映画)

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序盤眠すぎたのと字幕が見づらかったのでいずれリベンジしたい。