冒頭の、たべものだけが淡々と映し出されるカットがあまりにも美しくて、なんだか伊丹十三の食への愛の強さを感じた
食べ物は五感で食べる だから楽しいし素晴らしいもの、っていい言葉だなぁ。
おじさんのガールフレンドが妊娠してから、いきなりおじさんが家父長化したのがなんかいやだ
これは純粋な恋愛だねとか、ここまでいったら犯罪の領域とか、第三者の立場を装えばなんとでも愛の良し悪しを決めつけられるけど、愛と変態って紙一重だし、誰しもが変態性をはらんだ愛を持っているはずだよなぁと思>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ムスリムの国といえばテロ、メキシコといえば不法就労の移民といった、アメリカ視点のステレオタイプを上手く炙り出してる。日本はなんだろう、たとえ金銭的に豊かでもその中には孤独が蔓延してるってことなのだろう>>続きを読む
花様年華のquizás~の曲しかり、この映画のバックミュージックしかり。。ラテン音楽と60年代香港の景色を見事に融合させるウォンカーウァイ、ほんとすごい
エンドロールで最初に流れたチャベーラの曲で一気に鳥肌がたった。いくら距離が近づこうと人間関係って一方通行になってしまうことばかり。相手のことを考えて起こした言動でも、それが相手にとってただの迷惑だとし>>続きを読む
アルモドバルの映画、本当に好き。女は孤独でもあり、脆くもあり。でもそれを全部包み込み前に進んでいくたくましさがある。そしてシスターフード。連帯した女たちほど頼もしいものはない。女はいがみ合うものじゃな>>続きを読む
ただのハッピーエンド、として終わらせてはいけないと思った。電車の中で「汚い、臭い人」としてホームレスの人々を見る周りの目、大掃除という名目でいきなり彼らに暴力ふるうことが許される社会。自分を含めて、ホ>>続きを読む
ラテンアメリカの気質か、とりあえず「やられたらやり返す」をとことん見せつけられる。
このレビューはネタバレを含みます
妹の家でその友達たちとリーマンショックの話したときのシーンがものすごく印象的。自分がどの階級に置かれているか/どの程度裕福な立場に置かれているのかによって、見えてる世界が全く違う。
社会的な格差は、>>続きを読む
心が穏やかすぎる時に観たからか、どの恋愛シーンを見ても「大変やな」って感想しか持てなかった
いろんな場面でチンゴンチンゴン言ってるのがメキシコ人すぎて笑える。最後の試合で兄弟が喧嘩しているのをテレビで観たおっさんおばさんが、いきなり喧嘩し始めるのも笑える。
ストーリーよりもメキシコ人の気質>>続きを読む
ウォンカーウァイの作品だけが配信されていたので観た。エロさを凌駕するロマンチックさがあって本当に素敵。ぜんぜん下品じゃないんだよね。
体のパーツの中でも敏感に感覚を捉えられる「手」がテーマだったから>>続きを読む
緑が蘇る瞬間、自然を美しいとおもう気持ちと、いまでも自然を破壊し続けているという罪悪感が交互に押し寄せる。この作品に明らかな悪役はいないけど、逆にいえばこの世に在るものすべてが、自然にとって何らかの形>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
物議を醸す描写ばかりだし、現代ではもう絶対に生み落とされることはないだろう、だけどこれは戦争や西洋のキリスト教的価値観に布石を投じるカウンター映画であると思った。9割がセックスシーンでも、戦争に向けて>>続きを読む