Mさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

引っ越し先でヨットに乗ったところ転覆してしまい、そこを地元の青年に助けてもらったのだが……という作品でした。

フランソワ・オゾン作品にしてはとても真っすぐで瑞々しい作品で、ノスタルジックな映像と青年
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.7

田舎でオリーヴ農家をしている頑固な祖父の元に、都会に住む3人の孫が預けられたのだが……という作品でした。

祖父と孫達、そして娘の心の交流を描いた作品で、キャストが魅力的だし良い映画だと思います。
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.6

幼少期からエルトンジョンの半生を追ったミュージカル映画でした。

全体的に上手くまとまっているし、役者の演技も良いのですが観ている時何故かずっと思っていたのは、
同じ歌手の人生を描いた映画「ボヘミアン
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

3.0

第二次大戦を生き延びたヒトラーと東條英機に故郷ガーナを魔術と空手の力で制圧された主人公が、カンフーの力で復讐を果たそうとするのだが……という作品でした。

久々にど真ん中でド直球のB級映画を観ました。
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守護教師(2018年製作の映画)

3.7

地方の高校に赴任してきた元ボクシングチャンピオンが、失踪した女子高生事件に巻き込まれて行き……という作品でした。

マ・ドンソクのフィジカルありきの内容で、最終的にはぶっ飛ばしていきます。ただそれにし
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聖地X(2021年製作の映画)

3.6

韓国で暮らす兄の元に妹が単身乗り込んで来て……という作品でした。

トイレから滋が出てきた瞬間「これ、観た事あるな」と思い調べたら、やっぱり舞台版を観ておりました。ただ舞台版は決して「ホラーじゃなかっ
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大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院(2005年製作の映画)

3.8

グランド・シャルトルーズ修道院で暮らす修道士たちの生活を追った、ドキュメンタリー映画でした。

淡々と修道士たちの日々の暮らしを追っているだけの作品なのですが、それが何故かとても尊く、そして清らかに思
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死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

3.9

副総督を暗殺した男がゲシュタポから逃れる為、たまたま知り合った女性に助けを求めるが……という作品でした。

ちょっと前に「ハイドリヒを討て」を観ていたので、かなり設定が飲み込み易かったです。
全体的に
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

3.7

疎開先に居続ける事を決めた一家。その家の次女が東京から来た男性に惹かれているのではないかという話になり……という作品でした。

ほのぼのとしたコメディ作品で、笠智衆がいて脚本も小津安二郎なのでかなり小
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.7

旅の途中立ち寄った食堂で店長の妻に一目惚れしてしまった主人公は……という作品でした。

なんとなくリメイク作品の多い郵便配達員シリーズは官能サスペンス的なモノを想像していたのですが、
オリジナルの今作
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揺れる大地(1948年製作の映画)

3.9

漁村で働く漁師一家が、仲介業者にボラれている事に腹を立て独立を考えるが……という作品でした。
 
漁師という、海相手自然相手の全く予測のつかない職業の怖さ。
そして彼らの苦悩を淡々と追い続ける、静かな
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.8

無認可だがどこでも断られている様な重度の自閉症の子達を引き取って育てていた施設に監査が入り……という作品でした。

あまりにも忙しく、その割に報われる事の少ない仕事をあえて選んだ主人公。彼の周囲の人々
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.8

仕事がどうしても必要でドライバーになった男の雇い主は、気難しく偏屈な調香師で……という作品でした。

トップにいたもののスランプが原因で燻ってしまった調香師と、子供と離れたくない一心で仕事を頑張る男の
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

店の経営も私生活も行き詰まっている主人公が、国税局に行ったところ夫の様子がおかしくなり……という作品でした。

素晴らしかったです。でも、何がどうだったとか言われると全く理解できない内容なのですけれど
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ダイ・ハート(2023年製作の映画)

3.2

コメディ俳優から脱却する為本格的なアクション俳優コースを受講したものの、そこは怪しい事この上なく……という作品でした。

ずっと倉庫でしかもアクション演技のレッスン風景なので、基本絵面は地味ですが、出
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.9

凄腕尋問官が反体制派の劇作家宅を盗聴する任務を受け、劇作家と同棲する女優の会話を盗み聞く事になるのだが……という作品でした。

硬く閉ざされていた主人公の心が、芸術と愛で少しづつ解けて行く流れが、とて
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.0

一人息子が受験に失敗したショックが原因で病院に運び込まれ、なんとか息子の回復の手助けになればと両親は大学時代の思い出を語るのだが……という作品でした。

現在パートと回想パートのバランスが良く、特に回
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.8

インドで暮らす少年が兄と共に駅に行ったところ兄とはぐれてしまい……という実話ベースの作品でした。

インドをメインにしたお話なのかな?と思っていた所の唐突なニコール・キッドマン。ビックリです。
そして
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ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.4

引っ越し間際のベビーシッターが引っ越し前最期の仕事をしていると、その家に不審な人物が現れ……という作品でした。

中盤からのまさかな展開で「え、こんな感じの作品だったの?」とかなり驚きました。
序盤か
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.7

突如死んだ大怪獣の死体をどうにか処分しようと主人公や政府関係者は苦心するのだが……という作品でした。

公開時は凄まじく炎上した作品で怖いもの見たさで観たのですが、鑑賞後思っていたのは「そこまで駄目か
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元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.4

結婚式に向かう為小型飛行機に乗ったところ、パイロットが突如心臓発作を起こしてしまい、乗り合わせた元カレと共にすったもんだして……という作品でした。

凄まじくアレな邦題のせいで炎上した本作ですが、その
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

連続誘拐犯に攫われてしまった主人公が、監禁された密室の中にある線の切れた黒電話が突如鳴り出した事で……という作品でした。

控えめな性格だった主人公の成長と、以前に攫われていた少年達が電話を通して知恵
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.1

超能力に目覚めている少女が両親と共に隠れ住んでいたが政府機関に見付かってしまい……という作品でした。

オープニングとエンディングで謎のレトロ感を出していてそれは良いのですが、本編は全くレトロ感が無く
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弥次喜多道中記(1938年製作の映画)

3.7

遠山の金さんが旅の途中でたまたま出会った鼠小僧と旅をして……という作品でした。

分かり易いストーリーとコミカルで軽妙な歌、外連味溢れるアクションシーンでかなり楽しむ事が出来ました。
終盤はもう少し遠
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.3

新たな星で暮らすも女性が死に絶えてしまった村に、地球からやって来た女性宇宙飛行士が現れ……という作品でした。

トム・ホランド、デイジー・リドリー、マッツ・ミケルセンと今をトキメクスターが3人もいるの
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.8

画家として成功していた男が妻に頼まれ女装してみたところ、新たな一面が開眼してしまい……という作品でした。

夫婦の愛情がとても切なく、まだ時代的にも許容できない心と性の問題に振り回されてしまったリリー
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.6

貧乏浪人は隣の娘と恋仲なのだが殿様が彼女に一目惚れしてしまい……という作品でした。

江戸の住民が陽気にJAZZを唄い踊る異色なミュージカル映画で、ちょんまげ姿の江戸の住民達がスウィングしまくっている
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血煙高田の馬場(1937年製作の映画)

3.6

長屋に住む酒好きで喧嘩の強い主人公が御前試合で勝利した事で相手の恨みを買い……という作品でした。

古い作品で台詞も聞き取り難い所はあるのですが、テンポよくストーリーが進行しストレスなく観る事が出来ま
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ヴァルハラ・ライジング(2009年製作の映画)

3.5

捉えられ強制的に戦わさせられている男が、脱出し復讐も果たし自由を手にしたのだが……という作品でした。

残虐アクションと北欧の荒涼とした空気感、マッツの演技、ニコラス・ウィンディング・レフンの類稀なる
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

農場主になる事を夢見て越して来た韓国人一家だったのだけれども……という作品でした。

いやー結構しんどかったです。
とても面白いんですけれども、
良い映画なんですけれども、
一家の前に立ち塞がった現実
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人情紙風船(1937年製作の映画)

3.5

長屋で起こった浪人の死と金に困る別の浪人や、番頭を想う店主の娘それぞれの想いが入り乱れ……という作品でした。

冒頭かなり惹き付けられて始まったのですが、如何せん音声が聞き取り辛かったり、登場人物が複
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.8

ナチスのハイドリヒ暗殺の為、チェコスロバキアとイギリスから送り込まれた暗殺部隊がレジスタンスと共に計画を進めていくのだが……という作品でした。

邦題はB級感がありますが、内容は実によく出来ている骨太
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ディオールと私(2014年製作の映画)

3.8

クリスチャン・ディオールのデザイナーに抜擢された男性を追ったドキュメンタリー映画でした。

細部にまで妥協しないラフ氏の姿勢と、そんな彼に何とかついて行こうとするも顧客とのやり取りで如何せんともし難い
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カリートの道(1993年製作の映画)

3.9

出所した元麻薬王が足を洗おうとするも、周囲の人間の頼みを聞く内にまた裏の社会に足を踏み入れてしまい……という作品でした。

アルパチーノのとんでもない演技力でどのシーンも高い緊張感が漲っており、見応え
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インヘリタンス(2020年製作の映画)

3.4

急死した資産家の父親の遺産を相続した主人公が庭に地下室を発見し開けてみたら、ボロッボロになったオジサンを発見し……という作品でした。

地下になんか監禁されている人がいてしかも父親がやっていた、という
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.6

大富豪と結婚間近の主人公は親友と2人で豪華客船の旅に出るが、船内で別の金持ちを発見し……という作品でした。

歌唱パートは見応え充分なのですが、如何せん主人公の性格に難があるというか何というかな状態で
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