イッペーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

ドラマティックになりすぎず、割と淡々と進んでいくのが良かった。
病気や生まれ持った体質で苦しんでる人のことを完全に理解することはできなくても、自分の持ってる苦しみとちょっとだけ照らし合わせることで見え
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BROTHER(2000年製作の映画)

4.2

めっちゃくちゃおもしろかった!!
エンタメ性という意味では『ソナチネ』と『アウトレイジ』のちょうど間ぐらいに感じた。これぐらいのバランスが好きかも。

北野映画ちょこちょこ観てきて、ずっとホモソーシャ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

原作大好きなので観るの悩んでたけど、座組が良すぎるので鑑賞。
おもしろかった!こんなに紅が縦軸なるとは…

一本の映画にすることで、原作の持つテーマ性をより際立たせていたり、
音が使えるメディアになっ
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.8

映像表現とアニメーションはもうめちゃくちゃ最高。
特にイタチ関連のシーンと序盤の空中戦好きすぎる。

地味に沢田、鈴木の若者2人の心理描写が繊細で興味深かった。

『ピンポン』のペコをもっと幼くしたみ
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ほとりの朔子(2013年製作の映画)

3.6

海沿いで過ごすちょっぴり切ないひと夏の物語、にしては周りの人間関係がドロッドロ。
不倫相手だの元恋人だの娘だのが入り混じる誕生会での、全員踏み込まないけどちょっと責めたような会話が飛び交うシーンの居心
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.2

ほぼ全編アパートの一室で展開されるのに本筋がおもしろすぎて全然ダレずに観れた。
完璧な殺人計画のお膳立てからハプニングの切り抜け方までトニーの頭冴えてるなあ。

ただやったことはともかく結末があまりに
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.9

すごい丁寧な作品だな、と思った。
丁寧すぎてマーニーの正体や謎はすぐ察してしまい、アンナ達のリアクションとズレがあったのが少しノイズに感じた。
でも杏奈が他者と自身の内面それぞれを掘り下げていくことで
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.7

最初は正直どういう話かあまり入り込めずに観ていたけど、
ある1組の夫婦の愛憎の物語として観たらするっと自分の中に入ってきた。

黙認してるとはいえデリカシーねえな、と思うバーンスタインの行動と、それを
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.4

前半のイキった大学生ムーブが異常にリアル。
人気ある架空のweb漫画の実写化っぽいストーリー。
アクションはやっぱめちゃくちゃ良い。

シュレック2(2004年製作の映画)

3.8

1ほどのインパクトは無いけどしっかりおもしろかった!

癖のあるビジュアルだけど、童話を下敷きにした世界観でテーマもしっかりしていてシンプルに話がよくできてるしおもしろい。
王様周りの無駄に巧妙な伏線
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

予告観た時は絶対訳わからんわ…と思ってたけど、いざ観てみると意外にも入り込めるストーリーでびっくりした。
演出意図とかはまだ全然掴みきれてないところだらけだけど、ベラが自身のアイデンティティを形成して
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呪い襲い殺す(2014年製作の映画)

3.4

ダサい邦題とショボいポスターデザインに反して本編のルックは普通にゴージャス。

なんか全体的にすごいあっさりしてる印象を受けた。
死亡シーンも薄味、何なら映さないこともあったレベルで、派手なホラー演出
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サムサッカー(2005年製作の映画)

3.9

主人公の父親、マイクがめちゃくちゃ良かった。
おそらくゴリゴリの体育会系社会で育ってきたせいで、繊細な息子をどう扱えばいいかわからず、
息子の情けないところも見たく無いけど、かといって自分より頭が良い
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スリラー40(2023年製作の映画)

3.8

結構アメリカのポップス史とか楽理の話も多かったけど、マイケル・ジャクソンっていう圧倒的にキャッチーな話題のおかげでそこまで難しく受け取りすぎず観れた。

BTSのダイナマイトのダンス、そんな意識して観
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.0

色んな意味で観ててムカッときちゃう映画だった。

この人のこういう考え方すごくいいな、とか趣味とか価値観とか合うかも、て思えた部分が後から全然別の人の受け売りどころか丸パクリだって気づいた時の失望感す
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.7

宮崎吾朗監督作、多分初めて観たけど普通におもしろかった。
間違いなくジブリの絵なのにBGMやその使い方がすごくポップなのが違和感であり新鮮。

劇中のセリフにもある通り意外とメロドラマ的な話で、ともす
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BLEACH(2018年製作の映画)

3.2

福士蒼汰の立ち姿が一護そっくり。
ついでにTシャツの丈感もブリーチそっくり。

CGとかアクションは良かったしBGMもブリーチっぽくて良かった。
チャド最初だけカタコトに聞こえたけどあれなんだったんだ
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ウォー・ゲーム(1983年製作の映画)

3.6

冷戦時代感マシマシのシナリオで、もし今の時代に置き換えたらどうなるのかな、とか考えるとおもしろい。
ジョシュア完全に対話学習型のAIで、それが一般にまで降りてきてるのが現代って考えるとなんかすごいな…
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チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁(1998年製作の映画)

3.6

過去シリーズに比べてコメディ色強めで怖さはほぼ無い。
小学生の時に観たことあったけど、
ラストと中盤のとある気まずい展開はインパクトめちゃくちゃあって今観てもしっかり覚えてた。

ティファニーが人殺し
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共喰い(2013年製作の映画)

3.7

主題に興味があったので鑑賞。

性行為中に相手を殴る父親の血が流れていることを恐れながら生きる高校生を演じる菅田将暉のギラついた瞳が印象的。

口は悪いし、母親や恋人を殴るけど息子にはフランクで一見優
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.5

プロレスファン歴6年ちょっとくらいなのでアントニオ猪木は全然世代じゃなくて、過去の映像とか逸話をある程度知ってるぐらい。
でもそれぐらいが1番楽しめる内容なのかな、と思った。

棚橋選手ファンとしては
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

なんか大きく盛り上がりそうで盛り上がりきらない、ていう印象だった…
いっそ1ぐらい大味な方が好きだったな〜、と思ったけど後から思い返したら今作も大概大味だった気もするな…

博士がずっとピンチだけど真
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フローラとマックス(2023年製作の映画)

4.0

ジョン・カーニー監督作だから当たり前だけど、まず音楽はめちゃくちゃ良かった。
他の作品と同じく曲が作られていく過程が毎回ワクワクする。
今回の主人公はどちらかというとプロデューサー的な視点があって、
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ勝手に苦手なイメージあったけど観てよかった。
意外と楽しめた!

どこと無く漂う寂寥感や、ラジオをつければ戦争のニュースが流れてくるような閉塞感、仕事を辞めた途端一気に困窮していく感
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

まず設定が良すぎる。
降霊術のやり方が、キャッチーなのにちゃんと儀式っぽいし、画としてかっこいい。
後半ちょっと捻りを効かせた使い方をしてるとこ良かったな〜。

主人公のミアに対しては?と思う部分もあ
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シュレック(2001年製作の映画)

4.0

公開当時に観たっきりだったので再鑑賞。

フィオナ姫の正体は昔めちゃくちゃびっくりしたな〜、今や人間の姿の方が若干違和感あるけど。

テーマ性とか結末とかむしろ現代的。

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

3.7

ゴジラが大阪でアンギラスと戦うシリーズ2作目。
ゴジラとアンギラスの戦闘が異常にスピーディ。
大阪にゴジラが上陸する原因、不運すぎてちょっと笑った。

終盤のゴジラとの戦いは作戦内容が『トップガン・マ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

なんか苦手意識あって観てなかったので地味に初ヴィム・ヴェンダース作品鑑賞。
意外ととっつきづらさは無くて、勝手に想像してたよりは相当観やすかった。
いろんなオシャレなトイレも見れるのでトイレ巡り映画と
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.2

物語の本筋としてはむしろ止まってる、隠れ家でただただみんな遊んでるシークエンスが1番おもしろかった。
ロケット花火の撃ち合いに紛れて笑顔で拳銃ぶっ放すところ、ビートたけし感満載で最高。
トントン相撲の
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テトリス(2023年製作の映画)

3.9

ソ連で生まれた革新的ゲーム『テトリス』の販売権利を巡る物語。
ソ連が絡んでることもあってゲームを売るための話と思えないほどサスペンスフルでほとんどスパイ映画みたいだった。

ヘンクとアレクセイが技術屋
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.6

年末だったので鑑賞。
自由の女神!馬鹿すぎる!
タイタニック号のゴーストが港に到着するのも不謹慎すぎてちょっと笑った。

ルイスが地味に活躍するのなんか嬉しかった。
ただ1もそうだったけどピーターがあ
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.7

武器倉庫のような図書館や、
殺し屋御用達っぽい、非武装地帯になっているダイナーなど、殺し屋独自の社会がある感じはジョン・ウィックっぽい。

アクションシーンが泥臭いところも個人的には好み。
お気に入り
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.0

もちろんその時代の常識っていうものはあれど、今の感覚で見るとやっぱめちゃくちゃグロテスクな物語だな、かぐや姫…
特に帝の所作と行動が鳥肌立つほど気持ち悪い。
ただかぐや姫の祝いの席に来ている貴族達や、
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

この映画を観たせいで、次に黒柳徹子が頭から飴出して子どもにあげてる姿を観たら涙ぐんでしまいそう。

印象に残ったシーンは雨の中で歌を歌うところ。

セリフで説明しすぎずに、絵でその後や理由を匂わせたり
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市子(2023年製作の映画)

4.2

ミステリ仕立てで物語自体の推進力は強いけど、
それ以上に登場人物達の心情や行動の理由を考える余地が大きくて、観終わった後もぼんやり考え続ける力がある映画だと思った。

あらためて杉咲花すごすぎる。
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クロース(2019年製作の映画)

4.2

クリスマスだったので鑑賞。
良すぎたなあ…

サンタクロース:ビギニング的な内容で、クッキーとミルクを用意する、とか煙突から家に入る、みたいな定番が形作られていくところはワクワク感がすごい。

2つの
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