荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

荒野の狼

荒野の狼

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グリーンマイル(1999年製作の映画)

5.0

1997年のアメリカ映画で189分の大作だが飽きさせない。テレビシリーズ「大草原の小さな家」のファンには、同作でオルデン牧師を演じたダブス・グリアが主人公としてルイジアナの老人ホームで回想をはじめると>>続きを読む

愛と死をみつめて(1964年製作の映画)

5.0

本作は、私が子供の頃から有名で、一度は視聴しているのだが、実話と知ったのは、最近、再び鑑賞した後で。映画鑑賞中は、ストーリーの流れが悪かったり、通常の映画の約束事が守られていなかったりした部分があった>>続きを読む

劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!(2014年製作の映画)

4.0

劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!は65分の映画で、テレビとは別世界のような設定になっているが、本編にリンクしているので、話の内容の理解は、本編を未見の人には、難しい。話が非>>続きを読む

序の舞(1984年製作の映画)

4.0

1984年の145分の映画。主な出演者の当時の年齢は名取裕子27歳(1957年生)、岡田茉莉子51歳(1933年生)、水沢アキ29歳(1954年生)、佐藤慶56歳(1928年生)、風間杜夫35歳(19>>続きを読む

海峡(1982年製作の映画)

5.0

1982年の青函トンネルの計画から開通にいたる25年ほどの出来事を描いた映画。トンネル開通までの長い苦闘の歴史を、それに関わった人物像を織り込みながらみせており、飽きさせない142分。主な出演陣の当時>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989年製作の映画)

4.0

1989年の「男はつらいよ」の第41作でマドンナは三回目となる竹下景子。竹下は当時、35歳で設定は、日本の会社を辞めて、ウィーンに住んで8年。相手役はウィーンの白人青年であるが、海外の日本人は若くみえ>>続きを読む

続・座頭市物語(1962年製作の映画)

3.0

座頭市シリーズの第2弾。白黒で短い映画です。第1作で座頭市が心ならずも殺した男の墓参りが一つの要素になっており、また第3作の新・座頭市物語では、この作品に登場する堪兵衛の弟が重要な役柄で登場するなど、>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

5.0

1975年の152分の映画で長尺ながら飽きさせない映画。犯人、警察、国鉄の三者のからむ本作の中心となる新幹線爆破計画の部分はよくできている。犯人はいかに金を受け取り逃亡を図るか、警察は乗客の安全より犯>>続きを読む

ミルカ(2013年製作の映画)

5.0

2013年のインド映画で原題は、Bhaag Milkha Bhaag (走れ、ミルカ、走れ)。冒頭はインドの陸上選手ミルカ・シンが、1960年のローマオリンピックで優勝候補でありながら4位に終わったシ>>続きを読む

忘れられた皇軍(1963年製作の映画)

5.0

1963年の大島渚監督による25分のドキュメンタリー。第二次世界大戦で眼、手足をなくした韓国人の元日本軍兵士たちが補償を求めて日本国に訴える姿を描く。韓国政府に訴えても、負傷の原因は日本なので補償はで>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

本作は、アカデミー作品賞をとったはじめての外国映画で、また初めての英語を言語としない映画であるが、それが韓国映画ということで、アジア人として誇らしい作品。韓国の貧困層の実態、貧富の差、コメディ、ホラー>>続きを読む

ハンズ・オブ・ストーン(2016年製作の映画)

5.0

1951年生まれの伝説的名ボクサー、ロベルト・デュランの生い立ちからボクサー人生の中盤までを描いた111分の映画。デュランは日本ではガッツ石松をKOしたことや、晩年にプロレスラー船木誠勝と異種格闘技戦>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.9

2020年に公開の東日本大震災の際の福島原発事故を扱った映画。全編に緊張感は高く120分、飽きさせない展開。同事故の現場でどのような対応がなされていたかという点を知る意味で貴重。主演の渡辺謙と佐藤浩市>>続きを読む

バルジ大作戦(1965年製作の映画)

4.0

1965年のアメリカ映画で、167分の長さであるが飽きさせない。歴史的には冬に一カ月あまりにあった戦闘を二日ほどに短縮し、登場人物で実在人物はいない。アメリカ側の初期の判断が誤り、ドイツの奇襲を許した>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

5.0

1995年の117分の映画。舞台が神戸と小樽、さらに現代と過去のシーンが巧みに織り込まれている。当時、25歳の中山美穂が二役で主演。死別した恋人に届くはずのない手紙を書く主人公には、愛する人に早逝され>>続きを読む

大樹のうた(1958年製作の映画)

5.0

インドの名匠サタジット・レイ監督のオプーApu三部作の3番目の作品。98分の白黒映画。英語の題はオプーの世界(The World of Apu)。完結しているので、前作を見なくても、この作品だけを見る>>続きを読む

大地のうた(1955年製作の映画)

5.0

インドの名匠サタジット・レイ監督のオプーApu三部作の最初の作品。125分の白黒映画。完結しているので、この作品だけを見るのも良い。まず、注意しなくてはならないのは、DVDをスタートさせると淀川長治の>>続きを読む

大河のうた(1956年製作の映画)

5.0

インドの名匠サタジット・レイ監督のオプーApu三部作の二番目の作品。102分の白黒映画。完結しているので、前作を見なくても、この作品だけを見るのも良いができれば一作目の大地のうたをみてから鑑賞したい。>>続きを読む

チャルラータ(1964年製作の映画)

5.0

サタジット・レイ監督が、自らの作品の中でベストとしている117分の1964年の白黒映画。題名のチャルラータCharulataは主人公の名前だが、英語の題名を“寂しい妻“としているものもある。原作はラビ>>続きを読む

ゲゲゲの女房(2010年製作の映画)

2.0

映画の予告編を見ると、貧困の中にもユーモアがあるコメディと期待されるが、実際のシーンを見ると、暗くユーモアのない赤貧を描いたシーンが映画の大半を占める。ジャケットからは、温かい夫婦愛がイメージされるが>>続きを読む

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

5.0

NHKが2015年に放送した「10億人が愛した高倉健」を視聴して、本作が、中国で大ヒットし、多くの人の人生をも変える影響を与えたことを知り、どのような作品か興味を持ったので視聴した。映画の公開当時(日>>続きを読む

ヤマトタケル(1994年製作の映画)

3.0

1994年の105分の映画。ヤマトタケルが主人公の映画「日本誕生」を視聴後に、本作を視聴。「日本誕生」は古事記の上巻と中巻のヤマトタケルとスサノオノミコトの登場する部分を題材に映画化されたものだが、本>>続きを読む

日本誕生(1959年製作の映画)

4.0

1959年10月の日本映画で3時間と長く、途中、一回「休憩」が入る。長くなっている原因は、本作のハイライトになるシーンと言えば「天岩戸の踊り」「ヤマタノオロチ対ヤマトタケル(三船敏郎)」「熊曽の弟(鶴>>続きを読む

敬愛なるベートーヴェン(2006年製作の映画)

5.0

映画「敬愛なるベートーベン」の視聴後に、映画のパンフレットを手に取ったが、映画の更なる理解には有用であった。映画ではベートーヴェンの音楽が随所に使われているが、パンフレットでは、どの楽曲がどの場面で効>>続きを読む

孫文-100年先を見た男-(2006年製作の映画)

4.0

孫文が、辛亥革命(1911年)前年の1910年にマレーシアのペナンで革命の為の資金集めをしていた頃を描く2007年の映画。125分で、派手なシーンこそないが、孫文の諦めない不屈の精神と、孫文と恋人の陳>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

5.0

岸田今日子の扮する主人公が、“先生”に小説の題材として自らの若尾文子との同性愛体験を中心に、暗い一室で回想しながら映画は進行します。夫婦愛のない夫・船越英二、男も女も魅了する妖艶な若尾文子、狡猾な優男>>続きを読む

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

5.0

99分の映画で、展開が早く、全編を通して無駄の少ない乱歩の原作らしい妖しくサスペンスに満ちた映画です。設定が大正時代で、その時代にしかない独特な雰囲気を再現しています。舞踏家の土方巽とコロンボの声優と>>続きを読む

盲獣(1969年製作の映画)

5.0

江戸川乱歩の原作とは大分違うようですが、乱歩的な妖しい世界が描かれています。前半は、相手役の船越英二の台詞、“1000人に一人の女”という言葉が、まったく誇張に聞こえない緑魔子が、むしろ健康的なお色気>>続きを読む

座頭市千両首(1964年製作の映画)

4.0

勝新太郎対若山富三郎の兄弟対決が見所です。子連れ狼シリーズなどでもわかるように若山は武器は何を持たせても器用にこなしますが、この作品では刀と鞭を左右の手に持って殺陣を行うシーンが多く、その分、日本刀だ>>続きを読む

ジャッキー・チェン/ドラゴン特攻隊(1982年製作の映画)

3.0

若い頃の時代のジャッキーの映画は、いくつか見るとどれも同じで、顔も現在のものと違うし、今ひとつの印象でしたが、この映画は異色。ジャッキーはあまり出てこず、オカルトっぽい戦争もの。中盤までは、仲間の豪傑>>続きを読む

新・座頭市物語(1963年製作の映画)

3.0

勝新太郎主演のシリーズ第3作にして、初のカラー作品。座頭市の居合いの師匠(川津清三郎)や親代わりの老婆、幼馴染などが重要な役割を演じており、市の生い立ちを知る上では欠かせない作品。派手な切り合いは、そ>>続きを読む

清須会議(2013年製作の映画)

4.0

2013年公開の138分の映画。導入部こそ本能寺の変でアクションがあるが、以後は清州城での駆け引きが中心であるにも関わらず、飽きさせない展開。信長死後の、柴田勝家(演:役所広司)と羽柴秀吉(演、大泉洋>>続きを読む

マッハ!参(2010年製作の映画)

2.0

マッハ三部作の最終編で、第2作の直接の続きの作品。第2作は、主人公の運命がどうなるかわからない状況で終わっており、また、第2作のラストで、本作の一場面を思わせる髭面のトニー・ジャーの背景に仏像のオンバ>>続きを読む

マッハ!(2003年製作の映画)

5.0

原題は映画の中で盗まれた仏像の名前で”オンバク”、英語の題名はオンバク ムエタイ ウォリアー。タイの田舎の村の楽しくも激しい神事と、その後の仏像の頭部の盗難事件から舞台はバンコクに移り、ここからノンス>>続きを読む

マッハ!弐(2008年製作の映画)

3.0

マッハ三部作のうちの第二作。98分。第一作の舞台が現代なのに対し、本作は15世紀のタイが舞台。前作とのつながりは、本作のラストのナレーションで、”マッハ弐”が”マッハ参”へのつなぎの作品であり、”マッ>>続きを読む

心の旅路(1942年製作の映画)

5.0

1942年の白黒映画。冒頭から数十分は、ドイツとの戦争で記憶喪失に陥った英国陸軍大尉スミス(ロナルド・コールマン演)が、踊子ポーラ(グリア・ガースン演)に支えられていきながら回復していく物語で、この部>>続きを読む