荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

荒野の狼

荒野の狼

映画(493)
ドラマ(26)
アニメ(0)

独裁/スターリン(1992年製作の映画)

3.0

「Stalin」の邦題は『独裁/スターリン』あるいは『スターリン/粛清の裏側』で、HBO  1992年製作の180分のテレビ映画である。ソ連指導者ヨシフ・スターリンを描いた伝記映画であり、ロバート・デ>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.0

スターリンが、コンサートの録音騒動の後、倒れて死に、後継を狙ったベリヤとフルシチョフがしのぎを削り、ベリヤが裁判にかかるまでの話が本作のメイン。その後の後日談は、ナレーションがついて、若き日のブレジネ>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

2.0

私は医学部のウイルス学の研究者ですので興味を持って鑑賞。本作はウイルスがパンデミックとなった時に、ウイルスの脅威以上にそれに対する人の過剰反応が恐ろしいというあたりが狙いだったようですが、本作は問題提>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

ワンダーウーマンというとテレビ版のアメリカ国旗柄で胸を強調したコスチュームのキャラクターがイメージされていたのが、本作では女性監督による女性の側に立った映画というような高い評価がされていたので興味を持>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

1964年生まれの男性です。クイーンが活躍していたころは小学生から中学生くらいにあたりますが、クイーンと言っても名前くらいしか記憶がないのが、この年代の平均的な日本人ではと思われます。同世代に、「聞き>>続きを読む

カンフーハッスル(2004年製作の映画)

4.0

”少林サッカー”のチャウ・シンチー(周星馳)が、監督・主演した2004年の公開作品で、コミカルなカンフー映画であるが”少林サッカー”と内容に関連はない。暴力組織と貧困住民の対決が軸になっているので、暗>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

黒澤明というと古くて堅い映画で、構えて見なくてはと考える人も多いかと思いますが、この映画は全くの娯楽映画として楽しめます。加山雄三と田中邦衛を中心とする若手の家老派と悪役の大目付派の対立に、それぞれ三>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

2014年公開のアメリカ映画。予備知識なしにみると最初に謎の休眠中の怪物らしいものが登場し、この正体は何かという点が興味の対象となる。それがゴジラではなく別の怪獣のムートーであることで、ひねりが加わっ>>続きを読む

アナコンダvs. 殺人クロコダイル(2015年製作の映画)

2.0

原題は「Lake Placid vs. Anacondaレイク・プラシッド対アナコンダ」で全6作ある「レイク・プラシッド」シリーズの5作目であり、全5作ある「アナコンダ」シリーズの最終作。両シリーズと>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

5.0

映画は2012年公開の3時間の作品。同名のミュージカルの映画化であるので、話の展開での歌の挿入に無理がない。物語の展開も早く長尺だが飽きさせない。ミュージカルの原作となったのはヴィクトル・ユゴーの同名>>続きを読む

炎の人ゴッホ(1956年製作の映画)

5.0

1956年のゴッホの2時間の伝記映画。アメリカ映画なので登場人物は英語で会話をし、原題は原題:Lust for Life、「生への渇望」。主演のカーク・ダグラスがゴッホそっくりのメークで登場。本作では>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

5.0

小説版の原作とは異なり、映画版の本作では12年後の主人公春樹の回想という形で、高校時代の亡くした友人、桜良(さくら)との出来事を思い出すという形になっている。一見、高校生の恋愛ストーリーである本作が、>>続きを読む

ロダン カミーユと永遠のアトリエ(2017年製作の映画)

4.0

ロダンの女性関係を中心に、「地獄の門」を制作中から「バルザック」完成後までを描く。原題は「Rodinロダン」。ロダンの作品は鑑賞の機会も多く親しんできたが、生い立ちなどを描いた映画などは少なく、私にと>>続きを読む

ふたたび swing me again(2010年製作の映画)

5.0

私は大学医学部でハンセン病の講義を担当している医師です。ハンセン病回復者で国立療養所の大島青松園で50年間住んでいた財津一郎が、神戸に住む長男の陣内孝則一家に一時帰宅し、孫の鈴木亮平の運転で昔のジャズ>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

5.0

私は大学医学部で微生物学の講義を担当していますが、本作は、らい菌によって引き起こされるハンセン病に対する偏見を描いているという点で医学教育にも貢献する映画と高い評価をしたい。
医学教育においては、医学
>>続きを読む

リンカーン(2012年製作の映画)

5.0

題名からは、リンカーンの生涯あるいは、南北戦争の歴史を描いたものが想像されるかもしれないが、映画は、奴隷制を禁止するアメリカ合衆国憲法修正第13条の成立過程とリンカーンの死までの4ヶ月ほどの出来事に絞>>続きを読む

國民の創生(1915年製作の映画)

1.0

映画史を語る上では、巨匠グリフィス監督の作品で、おさえておきたい作品であるが、内容は黒人に対する人種差別やリンチ(私刑)を行ったクー・クラックス・クラン(KKK団)を、ヒーロとして扱って正当化している>>続きを読む

恋のページェント(1934年製作の映画)

5.0

1934年の白黒映画で主演のマレーネ・デートリッヒで、ロシアの女帝エカテリーナの幼少期(演ずるのはデートリッヒの実娘)から帝位につくまでを描く。言語が英語であったり、ロシア宮殿の中に考証を無視したガー>>続きを読む

小島(こじま)の春(1940年製作の映画)

1.0

私は大学で微生物学の教育と研究に数十年携わっているものです。本作は1940年の88分の白黒映画。岡山県のハンセン病療養所である長島愛生園に勤めていた医師、小川正子の手記の映画化。当時の評価は高くキネマ>>続きを読む

雨のニューオリンズ(1965年製作の映画)

5.0

ナタリーウッド主演の1966年公開のアメリカ映画。監督はシドニー・ポラック、原作はテネシー・ウィリアムズの『財産没収』(This Property Is Condemned)で、映画の原題も同じ。原作>>続きを読む

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

5.0

ブルーレイで本作を鑑賞。本作は大作であるにも関わらず、ブルーレイの場合一枚であるのでディスクの入れ替えの手間は不要。特典の副音声は主演のオマー・シャリフとサンドラ・リーンの英語での会話(日本語字幕付き>>続きを読む

欲望という名の電車(1951年製作の映画)

5.0

ルイジアナ州のニューオリンズが舞台の1950年製作の白黒映画。映画の予告編は、公開時のものからリバイバルのものまで3編があるが、予告編を見ると映画の内容がほとんどラストまで描かれているので、こちらは本>>続きを読む

ピグマリオン(1938年製作の映画)

5.0

「ピグマリオン」は、バーナード・ショーが1912年に書いた戯曲を自ら脚本を書いて1938年映画化されたもの。ショーはアカデミー賞脚本賞を受賞。本作は英語の訛りを矯正することが大きなテーマであるが、この>>続きを読む

スターリングラード 史上最大の市街戦(2013年製作の映画)

4.0

英語の題はStalingrad(スターリングラード)で2013年のロシア映画。ベラルーシ(旧ソ連に属した)出身のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチによるドキュメント小説「戦争は女の顔をしていない」はソ>>続きを読む

ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。(2018年製作の映画)

4.0

和歌山県の太地町立くじらの博物館を舞台にした2018年の映画。矢野聖人、武田梨奈、岡本玲の3人がメインのキャストで、3人とも撮影時27歳と同年齢だが、役柄のためもあってか武田が他のふたりに比べ大人びた>>続きを読む

|<