Haruyukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Haruyuki

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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.9

マンガもTVアニメも知らずに観た。
伝承文化のルツボ、あるいは混沌、が面白い。
「筒井筒」や「百鬼夜行」は古典の授業でも習うだろう。
明確な物語エッセンスとして使われている。また、
高専側に対してけと
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

「師」という存在が「弟子」の中でどう生き続けるか、という話。
青春期、というか、若い頃、というか、
人が社会とどうかかわるかを考える時期、
どう生きるかを決め始める時期のことだ。
その時期に、どんな人
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.9

コロンビアというコーヒーで有名な国が舞台。
 大家族における信頼と愛情が主題となっている。家族の愛が「奇跡」というほどの価値をもっているのは、実は外部たる国情が荒廃しているからだと言えるだろう。調べ
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.8

お二人が芸達者なのはわかるのですが、他にもいろいろご活躍していらっしゃるので、どうしても、他作品のイメージが浮かんでしまって・・・。
料理のレシピ動画としてはよかったのですが、映画だからよかった、とい
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

永野芽衣さん、「キネマの神様」に続いて素敵でした。
 原作を読んでいませんが、映画ならではの表現にふさわしいストーリーに仕立てられて、楽しめました。
 前半描かれる人間模様は、ちょっと現実離れしていて
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.9

楽しめるアニメでした。
近未来のテクノロジーを想定するSFストーリーであっても、物語はかなり古典的で、まっとう。未来のIT化された地域が舞台なのに、学校というところの風景がまるで進化していない、という
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

 1960年代に空想された世界観だが、最新の映像制作技術をもって再現するに違和感がない。宇宙間での戦争という想定はスターウォーズを始めとする多数の作品群によってさまざまに描かれ続け、それらが影響し合っ>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.7

岡田君が土方を演じる、というアイデアがすべてであって、十分であったという作品か。
それだけで、動員できるのだから、長い物語、2部作、3部作にしてみることも考えもよかったのではと思われる。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 007を語るほどのことは何も知らない。ので、お恥ずかしいのだが、このシリーズのラストはボンドと美女が船か、何かリゾート的なところで、穏やかに手を取り合って接吻しておわるのが予定調和と思っていた。安心>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.9

設定が難解すぎるかも、と恐れながら拝見。予想以上に興味深く楽しむことができた。映画作者が思いついたのであろう、クライマックスでのヒロインのたくらみは、なかなか素敵なものだ。恋愛を描く作品とするならば、>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.9

なるほど、お話しはここまで、なのですね。原作を読むしかないか、と思わせるのは、魅力ある作品なのだと思う。
 ジブリ作品は、人間社会や人間心理をメタファーとして表現しようという意図が感じられる。意図、と
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

 ストーリーはそれほど明確でもなく、実在の主人公もやや類型的ともいえる。(確かな腕前を過去に評価されている人物が、堕落してアル中になり、すっかり信用を失っている。何かをきっかけに目覚めて、再び価値のあ>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.7

前回作を見ていないと、今一つだったかも。でも、まあ、楽しめましたけど。麻生久美子がさすが。フジTVも「踊る大捜査線」に匹敵するヒットはなかなか、というところでは?

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.9

強いメッセージとか、深い洞察を示すとか、そういう感じはないのだが、後味の良い作品であった。
ギリシャの生活というのが、日本はもちろん、比較的情報の多い欧米諸国とだいぶ違うように感じられた。金銭感覚や恋
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

時間の関係でこれをみる。
 ハリウッド映画の王道なのかもしれないけれど、はらはらドキドキ、そして勇気を感じさせてくれるよくできた映画であった。
 新しいといえば、記号的に、準主人公の白人男性が死に、そ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アクションや電子的につくられた画像はもう見慣れたものとしか感じられないが、内容は楽しめるものであった。
物語の世界観の作り方が面白い。日常とあちらの世界との関係を、妙にリアリティーを作ろうとせず、普通
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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.3

 人が人を好きになり、恋することの不思議さ、滑稽さ、美しさというのは、寅さん以来のモチーフ。今回もそれを、何の外連味もなく表現できるのは、老練の境地かと感じる。安心して泣ける場面がちりばめられている。>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「美女と野獣」!と聞いて観ないわけにはいかないといことで。
 「U」という仮想空間と現実世界との関係性をどう物語に反映させるか。については、うまくいったのかどうか、正直よくわからない。「セカンドライフ
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 日程的な都合でThe Begining → The Final の順で見てしまいました。
 順序という意味での違和感は全くなし。むしろ、どうして逆に見るように設定したのでしょう。こうやってみてしまっ
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

4.3

楽しませていただきました。前作同様。
ありえないキャラクター設定、あり得ないアクションシーンの連続なのに、つっこみたくなったり、しらけたりする間もなく展開。映画の魅力といえばひとことで終わってしまうけ
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シネマ歌舞伎 鰯賣戀曳網(2021年製作の映画)

3.7

三島歌舞伎というのが、どんなものなのか一見、ということで鑑賞。
劇がはじまるまえ、玉三郎の解説が、秀逸。歌舞伎という芸の世界を築いてきた先人たちの想い出を、何とも美しい語り口で聴かせてくれた。

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.0

時間があわず、finalを観ていないので、こっちから見ていいものか迷ったが、とりあえず。
 かつて「京都大火編」だかを観た記憶があり、マンガ原作由来のスペクタクルにちょっとついていけない印象もあった。
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

映画という言語で、こういうことが語れるのか!と感心。なるほど、という感じでした。「認知」の不確実性とでもいうのでしょうか。
 いかなる病理であれ、「こんな感じで、具合が悪い」という認識や理解は結局、「
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.9

 北斎の作品はもちろん、その時代が魅力的なことは言うまでもない。研究者だけでなく、小説等の創作の分野でもさまざまに扱われているので、この度の映画は、さて、どのような解釈を見せてくれるのか、だれしも期待>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

2021年まで生きていた証に、やはりこれを見ておかないといけないのでは、と考えて観ました。期待を裏切らない作品だったと感じています。物語は結局最後までよくわからなかったのですが、表現としての画期性や、>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.5

テレビアニメも含めて、初めて、ちゃんと観ました。今回はリニア=超電導がテーマでした。科学的知見が作るトリックというのでしょうか。そうか、「コナン」ってやっぱり「ドイル」につながっているのか、といまさら>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

 日本にも、こういう車上生活?という感じの方がいらっしゃると思います。が、やはりちょっと違う感じではないかと感じます。個の強さというか、自分はこうなんだ、という意識によって生きているようです。始めて出>>続きを読む

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テレビでは見ていなかったので、どんなものか、と思って見ました。楽しめました。が、やはりTVドラマ以上の深さ重さはないように感じます。クライマックスの場面、テロ的な犯人の仕掛けに対する警察の対応、リアリ>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

よく出来たストーリーでとても楽しめました。演出も上手だと思いました。何か、もう一つ物足りないと感じたのは、松岡茉優さんをキャスティングした役柄が、もう少しクセの強い役どころなのでは?という点です。作家>>続きを読む

モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.8

ゲームのことを全く知らない人間なので、その世界観に興味があってみました。とりあえずミラ・ジョヴォヴィッチがかっこいいことはよくわかりました。戦闘美少女というのは日本のサブかるでエラク繁栄しているわけだ>>続きを読む

レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

3.5

とりあえず、レンブラントの絵のアップがみられるだけでも、結構気持ちがよい。スコットランドのお城の風景やアムステルダムの運河など、ヨーロッパの伝統的な、美し光景が全編に見られる。美しいクラシック音楽の響>>続きを読む

太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 忘れてはならない出来事を多面的にとらえ記録する、というのは大切なことだし、この災害に関しては何度でも検証する必要があると思われる。 
 Fukushima 50と見比べると、やはり興味深い。作り手の
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

4.0

見るつもり、というより時間が合ったので観た、という感じなのだけれど、そういう気分には最適の映画だった。日本人は自然とのふれあいが上手で、西欧など寒さの厳しい国は石造りの家で自然を制御しないと生きられな>>続きを読む

今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.3

知らないままで通り過ぎた同世代を見てみよう、ということで参戦。80年代に描かれた80年代が、架空の物語空間となって生き続けている。リアルを借りて語られ始めた物語の虚構空間が自立し、いつの間にか、その虚>>続きを読む

半分の月がのぼる空(2009年製作の映画)

4.4

たまたま受験用の問題集で原作と出会い、活字本を読んで、さらに本作を見てみました。ヒロインが忽那汐里、イメージどうかなと懐疑しましたが、後半にむかい魅力が増した感じです。
 小説では宮沢賢治「銀河鉄道の
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