KAIRIさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

春に散る(2023年製作の映画)

4.0

"今しかねぇんだよ!!"

ボクサーを演じる 横浜流星と窪田正孝

二人の男の命のぶつかり合いが、ほとばしる熱が、生きる理由が刻まれている。そんな映画です

進んでいく試合の一刻一秒、どの瞬間もリアル
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

極上のビジュアルダイブ 映画体験!


クリエーターたちの試したい表現技法の詰め放題って感じでずっと楽しい

2時間20分と長いけど次々と変わっていくアニメ表現のテンポが良くてあっという間に終わっちゃ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

「SISU」それは翻訳不可能な言葉。
フィンランドに息づく不屈の魂

舞台は1944年のフィンランド

主人公は戦闘能力高すぎおじいちゃん
このおじいちゃんがただひたすら死なずにナチス兵をバッサバッサ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.7

ペヤング 半分こ、な


場地さんはじめ、キャラがみんな立っててカッコ良かった

作品と関係のないところで壁が建ってしまったけれど、そのまま公開に踏み切ってくれてありがとうという気持ち
撮り直しなんて
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.6

決戦のための90分!

それぞれのキャラクターにとっての東卍という場所がどんなものなのか、を丁寧に描いていた

盛り上がりには欠けるかもしれないけれど、こんな形の前編があってもいいと感じさせてくれる映
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炎上する君(2022年製作の映画)

3.5

" 君は何も悪くない!! "

抑圧された状況に憤りながら毎日を生きている梨田(うらじぬの)と浜中(ファーストサマーウイカ)

日々の中で、自分の身内でもなんでもない人が傷ついていることに気付き、真っ
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SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる(2023年製作の映画)

3.4

"ツラい時こそ笑うのよ"


目が見えなくなってしまった漫画家と生まれつき耳の聞こえない女性のラブストーリー

どストレートというか、王道のラブストーリー

海外監督が日本を舞台に撮ると見慣れた東京の
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.6

眠れぬふたりの青春譚

不眠症を共通点として出会った2人の高校生ナカミとマガリが夜空に浮かぶ星々をつかむように、自分たちの居場所を作り出す物語

奥平大兼くんと森七菜ちゃん 主演ふたりが大正解すぎるし
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波紋(2023年製作の映画)

3.7

その絶望の先にあるもの

荻上直子監督によるまさかのブラックユーモア満載のヒューマンドラマ
祈りや復讐や家族、夫婦と様々な色合いの絶望が出てきます

ムロさん、出演するって情報見てなかったら気づかない
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.9

"バァーーーカッ!!!"


事故を起こしてしまった刑事工藤とそれを知る男 矢崎の攻防劇

とんでもなくダメな男を演じる岡田准一さんと喜怒哀楽すべてを込めたみたいな笑顔の綾野剛さんが凄かった

ふたり
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渇水(2023年製作の映画)

3.6

「水」を停め、心が渇いていく


水道局で働き、料金滞納者への"停水"を執行する担当者の主人公 岩切
自身が家族との関係や水道というライフラインへの思いを抱えつつも、様々な態度をみせる滞納者と対峙する
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

3.9

"待っていては救えない命がある"

連ドラとSPドラマを2日間で一気見し、そのテンションのまま観に行きました

映画からでもキャラとか把握しておけば観られるとは思うけれど、ドラマから観ると各キャラクタ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

マンマミーーーア!!!


愉快痛快マリオたちの大冒険活劇!

僕はマリオというか任天堂のファンで、映画事業参入を発表した7年前は不安でしかなかったけど、マリオの生みの親 ミヤホンさんと任天堂制作チー
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.7

小宇宙を燃やせ


聖闘士星矢をハリウッドでリメイク
派手だけど綺麗なVFXやCGはは流石ハリウッドという感じ

アクションは激しいんだけどカット割りの影響なのかマンガ・ゲーム的な感じで独特のテンポ感
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

前作のフォーマットを使いつつも違う答へと向かう、失踪した母を探す娘のお話

「全てデジタルデバイスの画面だけ」で物語を描ききる映画で、あらゆるWEBサービスが登場して、WEB上に残る痕跡から謎が紐解か
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.8

邯鄲の夢 人の世の栄枯盛衰の儚いこと


とある山村を舞台に描かれる社会の闇と人の業。村というコミュニティが生み出す罪と罰。どん底で掴んだ糸の先に光が見えたと思ったらまた闇へと引き戻され行ったり
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

大学の時、同級生にスラムダンクを読んだことがないと伝えた時に「男の子失格だよ」と言われたのがずっと心に残っていて

けど結局、読むことなくここまできてしまった。でもだからこそ、試合の展開を知らない状態
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

学校が世界の全てだったーーー

学校という世界の中での少女たちの"居場所"についての物語

「青春の1ページ」なんて言ったらちょっと安っぽくなってしまうけど、映画で描かれる1シーン1カットが観るひとみ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

"しばらく沈んどけ 人の身体は浮くように出来てっから
もがかなければ浮かぶんだよ ジタバタするから沈むんだって"

孤独を手放さない、ちひろさん

どこか変だけどみんなに好かれてる。けど完璧なひと
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

"JAZZって熱くて激しい"

「音が聞こえるマンガ」と評される原作漫画をアニメ映画化

世界一のJAZZプレイヤーを目指すテナーサックス吹きの主人公 大
東京で出会った才能秀でるピアニスト 雪祈
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.7

職権を発動します!!


法律の不完全さ、町の病理、声無き声
それらに向き合う裁判官 入間みちおと弁護士 坂間千鶴

ダイナミックな盛り上がりはないけれど、それは「イチケイのカラス」の魅力でもあるので
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生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

3.7

"いろんなことが変わった急に変わりすぎた。変わりすぎて思考がついていかないけどなんとか生きてるからまあいいや。"

ーーイキゴメ Twitterより


とんでもなくめんどくさいけど、どこか愛らしい2
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白獣(2021年製作の映画)

-

氷点下20℃、オール野外ロケで撮影された意欲作

荒々しさと静謐さが画面に同居しているさまには圧倒される

ずっと雪山なので画面にあまり変化がないのと、銃を撃つ時みんな右向いてるから戦っている感じがあ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

鳩です!!🕊💥

タイムリープ あるあるを詰め込んだシチュエーションコメディのような映画。思いがけず、面白っ!!!ってなりました

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

カーアクションがひたすらカッコいい!

車と車の格闘みたいなシーンもあれば、スニーキングのような激しいだけではない「静」のアクションもあったり、車関係ないところでのバトルも展開されたりとバリエーション
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

エンタメ全部盛りフルパワー映画

インド映画全然観たことないけど楽しかった🇮🇳
「クライマックス〜」と思ってたら"interval"って表示されて笑った

2023年映画初め

そばかす(2022年製作の映画)

4.0

人に恋愛・性的感情を抱かない蘇畑佳純と周りの人々の物語。

人との繋がりって子供の頃は自由だったのにいつの間に決まりきった型にはめて考えるようになっちゃったんだろう。そんなことを考えながら、佳純の転が
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.1

"最後に勝つものは道義であり、誠であり、まごころである"

シベリア抑留という絶望的な環境においても"人間として生きること""希望"を心の中に宿しその命を全うした山本幡男さんの思いを受け継いでいくため
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北⾵だったり、太陽だったり(2022年製作の映画)

3.2

元マネージャー が自身の結婚報告をするため、刑務所の中にいるかつて担当したお笑いコンビの片方に元相方と一緒に会いに行くまでのロードムービー

「どういうこっちゃ」と思う場面もあるけれど、フィルムで撮ら
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母性(2022年製作の映画)

3.5

"母性とは全ての女性に生まれながらに備わっているものではなく、学んで身につけていくもの"

湊かなえ原作ということでミステリーの心構えで観たらミステリーじゃなくてヒューマンドラマでした

登場人物たち
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ある男(2022年製作の映画)

3.9

"僕、次は誰になればいいの?"


不慮の事故で亡くなった夫は全くの別人だったーーー
愛し、家族として一緒に暮らしていた人が、名前も違う全くの別人の人生を歩んでいたとしたら。ある男〈X〉は、なぜその名
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.9

"生きろとは言わん、死なんでくれ"


バスジャック事件の生き残りとなった運転手と幼い兄妹。彼らがやり直し、前に進むための死を見つめる旅の物語

3時間37分というとてつもない長さの映画(素材は5時間
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

-

暖かい家から生み出される恐怖


2022年8月のスニークプレビューにて鑑賞

家を舞台にしたホラーというと沢山あるけど、最先端の空調システムで家中を暖められる「まほうの家」という新築の家で巻き起こる
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.7

真っ白な紙の上に黒の濃淡のみで描き出される水墨画。白と黒の世界を舞台に色鮮やかに映し出される青春劇


想像していたよりも凄く爽やかで、妬み嫉みみたいな負の感情の描写がなく とてもカラッとしてました
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