ずっとこんなんが続くのかとげんなりした前半から一転した後半も、成田凌のことを見ていられなかった。
石橋静河みたいに無愛想なお嬢様の眉間の一本筋。(管理者)がいない時の彼女たちが立場を超えてただの女同士になり、自由で楽しそうで支え合っているのが印象深い。
そんなことをしちゃうところが可愛いったらありゃしない。なんて表情豊かな子なんだろう。セリフがなくても間が持つ。
自由に伴う痛みと代償。だって相手も自由なんだから!ステップを踏み続ける限り、彼女はどこへでも行ける。
切ないほどの家族の奔走。厳しい現実とたっぷりの優しさ。諦めていないけど、受け入れている。そうせざるを得ない彼らの人生が情熱をもって淡々と描かれ、そんな不思議なバランスに惹きつけられる。
やっぱゴローちゃんは無理がある。色気も深みも感じられないもん。ラブシーンが見ていて恥ずかしい…。
若さゆえのこの矛盾がどうなるのかと思っていたらば落とし所がそこ?そんな話だったのか…というシラケ感あり。
陽気な「ブレイキング・バッド」?マニアックな研究が報われないのは万国共通か。日本でもこんな映画が作れたらいいのにね。
パン屋の女主人がなぜそんなに頑な人になってしまったのか、妊婦の事情より気になった。母は強いね。そして哀しいね。
愚かで野蛮な地球人のせいで、バタバタと悲劇に向かっていく様子がシュールな密室劇。
池松壮亮の声の通りが悪くてセリフが聞き取れないことが多かったが、それでもあまり支障がなかった。そういう映画。根深い問題を抱えてる女の自家中毒につきあわされてしまいました。
失恋直後だから彼はこんなことしたんだな。砂漠を歩くタランチュラみたいなロボットが監視役から守る役へ。男の純情がぎゅっと凝縮。SNSで知り合った男女が会うのに近いような違うような。
馬より猫!森山未來が日本人役じゃなく、平井堅がインド人に溶け込むみたいに現地に溶け込んでいる。どんな土地でも事件は起こるし、女の人生いろいろだ。
身近な高齢者が「つまらなかった」と言っていた理由がわかるような。過去を振り返りすぎ。原作は読んでないが映画でこれをやられるとノスタルジックな個人史になってしまい、若い世代からは共感されず、同世代からは>>続きを読む
浮世風呂ならぬ浮世サウナ。日本人なら屋台でこっそり打ち明けるようなデリケートでシリアスな悩み(ほぼ家族問題)をサウナで延々と喋っても息苦しくならないのは、さすがフィンランド人だ。ていうか、ここでしか心>>続きを読む
なんじゃこれは。やってることは過激なのに迫ってくるものがなくて軽い。
このレビューはネタバレを含みます
鬱々とした環境にいる思春期の女の子。その危なっかしい心身の変化をこんな風に描くなんて!そんな彼女をフツーに受け止める友人がすごいな。解放されて本来の居場所に還っていくラストがいい。
彼らはどうすればよかったのだろう。ジェニファー・コネリーの最後の表情が忘れられない。
転がり落ちるように悲惨な目に遭う展開に具合が悪くなりそうだったが、綾野剛の調子の良さと掴みどころのなさにしびれる。これ以上ない適役。
親はこの子たちを飼っている。透明感のある美しい映像で描かれているのは残酷物語だ。
いっぱい人が死ぬが死んでもいいのは最初の1人だけ。その時森田の魂も死んでしまった。何もしてなくてもヤバイ臭がプンプンしてる最初らへんが1番怖かった。
3部構成で綴る養母と生母の物語。もうそれ以上光ちゃんを泣かせないで!間違いなく蒔田彩珠の代表作。優しい映画だった。
主人公が映画監督じゃなくて画家。時間もめちゃ長いところはホン・サンス作品の中では異色だが、彼がバカで惚れっぽくてクズというところは同じなのでホッとした。そうでなくては始まらない。
ボーダーを着てスケボーに乗り、音楽が好きで人間に恋してる美女ヴァンパイアは不味そうな血ばかり飲んでるぞ。イランのヴァンパイア映画はさすがひと味違う。
「半人前の魔女」と聞けば大半の日本人は宅急便を運ぶあの魔女を連想すると思うが、この魔女は見た目が大人。いや、魔女の世界では梨園のごとく60歳でも鼻たれ小僧なのかも。
あなたは彼女を責めることができますか?1人でいっぱいいっぱいだった彼女が、ギリギリのところでパン!とはじけて他人の存在に気づく。人に頼ってもいいことを知る。いい話じゃないか。世界の映画祭で賞をもらいま>>続きを読む