かなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

かなみ

かなみ

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(1974年製作の映画)

3.6

美しい作品だった。
これを映画として評価するにはまだまだ経験不足だなぁと感じた。難解

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ソラリス!謎〜!

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

歴代最高レベルのダサさ。何がダサいって、曲や演出の良さをすべて台無しにしてなお不快感を上書きするような稚拙で劣悪なシナリオだ。人の感情をなんだと思っているんだ。努力や苦悩は10秒スキップで飛ばし楽しい>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.7

身近で気にもとめないようなモチーフに恐怖の印象を与えることが出来るということへの実験のような作品。私たちの生活の小さな穴から容易く恐怖心を生み出す。

ヒッチコックは恋愛要素をおまけで絡めるのが少し気
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鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.1

全てが作り物めいている。意図的であろうか、稚拙な戯曲を鼻で笑いながら読むような感覚。
白黒映画の特性を生かしたコントラストによる視線誘導は時折心が凍りつくような緊張感をはらんでいる。神をずっと取り扱っ
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず唐突で断定的で断片的。ゴダールが作った音楽のなるカメラめちゃくちゃ良い
カルメンは女だ!しかし、彼女はカルメンという名の女であろうか。

羅生門(1950年製作の映画)

4.1

情けなくてみっともなくて浅はかな嘘
皮肉なまでに美しい森のコントラストと汚らしい息遣い、馬鹿げた小芝居の全てが人のエゴの醜さを訴えかける。

最後、声を荒らげてこの世の中を地獄にしたくない、と叫ぶ僧、
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夏の妹(1972年製作の映画)

3.7

掛け合いがポップで軽快。情景もどこかノスタルジックでいて無機質だった。人物のアップ多めのカメラワークは表情を確かに映し、凡庸ではあるが浅はかでバカバカしい登場人物を上手く捉えている。

対比的な構造が
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.1

駄作
見てて疲れる映画だった。パワフルでエネルギッシュ、それが全部裏目に出てて痛々しくてやかましい

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最後、どん底の世界を目の当たりにして虚しくて悲しい気持ちになる。この作品に通底するのはただひたすらに深い悲しみ、そして後悔のみである。
絶望の累積の軌道を、線路を戻るように進むように淡々と、かつ堂々と
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オアシス(2002年製作の映画)

4.4

美醜と純愛の暴力。
我々が醜く鼻をつまむ蛮行は、誰よりもひたすらに純粋な愛ゆえの痴態である。視聴者の胸が苦しくなり、気の毒そうに同情することは何よりの侮辱だし、それをものともせずこの作品は堂々たる結末
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

3.5

音楽が皆無、だが音と演出がそれを補って余りある働きをする。脱獄映画に思えないエンタメ性を排斥した緊張感が凄い。

男性・女性(1966年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

リピテーションと小さなずれ、なんの意味があるというのか。何を言ったところでさして退屈は揺り動かない。
騒音がけたたましい。音の使い方が奇抜で秀逸だった。
男性と女性が会話をした所で退屈でしかない。意味
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

生活感のない家やあまり魅力の感じない主人公がモテてるという設定だとかが少し強引な設定で気がかりだった。ストーリーやカメラも特段素晴らしいという訳では無い

今ケ瀬という登場人物がこの映画の核だ。見るも
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めし(1951年製作の映画)

3.6

女子会的なシーンが好き
成瀬巳喜男の日時風景の描写は私たちにさりげなく涵養する。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.7

"地獄へ秒読み!"
作中常にそんな調子であんなおちゃらけた雰囲気出せるんだから凄い バカを馬鹿馬鹿しく見せるのが上手い。軽やかでオシャレだが、どこまでも最低で劣悪でもある。
時折耳を劈くけたたましい音
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

人と交わるということ

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画というかライブを見てる感覚に近い感じ。映画から与えられる非合理、不条理、退屈は気分が悪くなる。
この作品には端正な混沌が内包されている。意味への変換、命題を定めるのが難しい。男は女を素晴らしいとし
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.3

ヒトラーという1種のタブー的な存在の最期の物語
善人悪人という領域外からのアプローチは見ていて不快感は少なかった。戦争映画特有の苦しさ残酷さとは別に惨めさややるせなさといった教訓的なものではない視点が
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.7

奇妙で不思議で不気味、終始流れる不審を煽る騒がしい音楽が最高!

絵本の世界を見せられてるような画面、映画を"芸術的"にしようとする意識はこの頃からあったんですね。猜疑心を存分に掻き立てられた。ミュー
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乱れる(1964年製作の映画)

4.0

場面ごとの歯切れの良さ、映画というか舞台の演目を見てるみたい。でも、映画らしい人物の立ち位置を色んな角度から捉えるカメラワークは内面までも"覗かせる"

執着してるがゆえに手放さなければなかった全て。
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.3

映画狂たちの叛乱。

閉鎖的な空間で繰り広げられる会話劇は、退廃的で基本的に倒錯している。
彼らは人生を謳歌するふりをして社会的に生きることを否定する。空想の世界に浸る若者というのはどこまで行っても浅
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.4

時が止まったように動かないカメラ。病院のような色合い、ペールトーンの画。緩慢な登場人物の動き。侮蔑的な発言と薄い感情。絶妙に現実的な風味がある所も意地が悪い。

この映画を構成する要素は、人間がいかに
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.6

中盤の雰囲気最高でしたね。
コメディーとサスペンスの神バランス

作中の「なぜ みんな嘘をつくの?」というセリフ。まさにこの作品のテーマ。各人や各組織のエゴや思惑やらは真実を覆い隠してしまう。
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

掛け合いのテンポが軽やか〜

白黒にすることで煌びやかな街とかお洒落なお部屋とかが美しく彩られてなくて最高

爽やかさとか鮮やかさが排斥されている。だからこそ主人公たちの息苦しさ見苦しさが3割増。良い
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マグノリア(1999年製作の映画)

3.9

偶然 って怖くて魅力的。
ずっと描写されてきた人々の価値観とか情愛とか軋轢だとかがカエルによって地に叩きつけられる感じ。最高

音もしくは音楽の使い方が大胆で印象的だった。シーンと結びつけて記憶に鮮烈
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