このレビューはネタバレを含みます
映画の最初に語られるルカ福音書24章の引用、これが映画を徹底して貫く。信心を求め続ける。ムミョンが神であるにも関わらずジョング一家が救われなかったことは、恐らく鑑賞者に神への懸念を与えるためであり、し>>続きを読む
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灯りが煌々と輝く京都の街は、とても美しくとても息苦しい。
移動的ではなくどこまでも柔らかな舞子の一挙手一投足を捉える映像。舞子の姿がどこを本当に取っても美しく、それが残酷で厳しい世界のなかでどこまでも>>続きを読む
悪夢に最悪な現実が融解してすべてが目も当てられない地獄のような様相に姿を変える。悪夢に一貫性を求めるのも変な話だがあまりにも雑然としていて見ていて不快だった。悪夢のイメージが雑多で把握しきれない、それ>>続きを読む
きっと外縁に本質が追いついていない。
不安定で不明瞭なすべて、男女の愛 家族の体調 湖の水質 父としての決断、その何もかもを結局私たちは完全に見つめ通すことは出来ない。真実を見ようとしている感情に、真>>続きを読む
主人公が性自認と社会的な感覚の齟齬を痛烈な体験から知る。その無知ゆえの子供の本質的行動が周りの人間の定規によって是正を受ける様があまりにも惨い。深く感情移入させるのではなく、あくまで子供への無理解のよ>>続きを読む
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序盤から中盤が最高にかっこいい。
原爆という人間には大きすぎたエネルギーの質量そのものは、人の行動力にまったく釣り合っていないものだ。ロマンスとカタルシスでは覆えないほどに男は疾走し暴走し、果てには無>>続きを読む
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親離れ、そして女からも逃げても、男は結局自分の行く場所を知らないまま。希望も未来も与えられなかった男のカタルシス 大切なモンは全部過去にしか無かった。
どうしようも無いほどの悲劇、両親の殺人は気持ちの>>続きを読む
子供に押し寄せるにはあまりにも強大な試練、しかしそのすべての問題の重大さに子供ゆえ気づくことは無い。
映画は強烈な死のイメージから始まる。戦争が人の命をいつまでも追い奪い取っていく。きっちゃんが忠実>>続きを読む
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感情的な酷いひとばかりだった。
人間性がみんないまいち掴みきれないままメロドラマ的で劇的な展開をされてもどんどん冷めていくだけで、ずっと作品の外縁から何となく見てる感じ。
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キャラクター性の位相の目まぐるしい転換。観客と演者の板挟みの中で純粋な問題が次々と浮上しては映画を汚していく。この上なくみっともなく、この上なくあるがままで、ひたすらに体のうちが崩されていく感覚が鑑賞>>続きを読む
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フェリーニの圧倒的な幻想が目まぐるしく、時に軽やかに華々しく、シニカルに毒々しく映画という表現の中で瑞々しく描き出される。
グイドは他者を拒絶し内世界的で閉鎖的なアートに篭ろうとするが、その実作り上げ>>続きを読む
意味わかんねー!
エキセントリックでメカニカルでジャンキーなこの煩雑な感じ日本のサイコなエンタメ描写にすごく通底してると思う。自主制作映画ならではのやり放題感が個人的には合わなかった。
コマ撮り描写を>>続きを読む
虚構と現実の背反、欲望のままに生きる。
写真は撮影者の主観の世界。そこに映るのは真実だとは言いきれない。被写体にあらゆる言葉を投げかけ望む姿をトリミングしようとするカメラマン。あるがままの風景や自然は>>続きを読む
戦場での死というのが嫌という程リアルに叩き込まれる。軍人たちの劇的なバックグラウンドやドラマを丁寧に描くのではなく、あくまでその場その場のあっけなく終わる命を強烈に描写する。戦場へのイリュージョン。>>続きを読む
虐殺シーンのモンタージュ凄まじい。画面の作り方も、モティーフを上手く使ってる。
すごい映画だった。初アニエスヴァルダ
人々に対する愛しいまなざしと同時に、都会や社会という集合体の中で生きるということの蒙昧さを冷酷に見ている。
奇術に騙されて娯楽を享受し、それで終われば人生なんてよ>>続きを読む
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最高に愉快で優雅でシニカル、見ていて楽しい映画。脱獄の話がほとんどのストーリーだがそれ以上に滲む人生賛歌と反戦争の要素が上手く表現される。当時の社会思想が程よく風刺されている。
ジャン・ルノワールのこ>>続きを読む
牧歌的な田舎の風景が詐欺行為で華々しい生活を手にする男たちの滑稽さを助長する。
どこまでもシニカルだが品がある。自由で華があり開放的なパーティーのシーン、女性の豊かで美しいボディラインがなんとも魅惑的>>続きを読む