このレビューはネタバレを含みます
死の側に傾斜しているひとにどうしても思い入れてしまうので、途中までは良かった。
とくに主人公の息子。死にしか興味がない、ようなことを言っていて、「冬の光」みたいな展開を期待していたのだけれど、何もかも>>続きを読む
どたばた犯罪映画。
職場のガイ・リッチー好きからの、荒削りだけどおもしろいよという推薦により。
なかなか血みどろながらコメディの趣もあり、主人公一味の憎めないかわいげのお陰で楽しく観られました。
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後半に突入してひと息に理解できなくなり、しかし終わりまで観ればこれ以外の解釈はとっさに思いつかないかな、という感じ。詳細までは解き明かせずとも夢や妄想ととらえるしかなく、なるほどそういうこと…と思った>>続きを読む
観たのはずいぶん前。
好きなひとは好きだろう、その気持ちはわかる、という作品なんだけど、わたしがいちばん評価するのは音楽の趣味の良さ。
Bandaloopというドイツのバンド(?)の曲が使われていて本>>続きを読む
怒濤のいきおいで展開してゆくので、幕切れの瞬間までその意味をゆっくり咀嚼する余裕はない。息つく暇もない厨房のようすを、観ているこちらも黙って見まもるよりない。
それはたぶん全95分がワンショットで撮影>>続きを読む
絶賛されているほどの良さは感じなかったけれど、これは好みの問題で、要所でとても気にかかる描写をふくむのはとてもよかった。
ドレスに火が燃えうつる場面の、絵画的なうつくしさと、ある種の恐怖映画のような静>>続きを読む
現代ではなかなか作られないだろう映画かもしれない。と思ったけれど、2004年の作品なのが少し意外。
おとぎ話みたいな趣があって好き。
いろいろ想像と違った。なにを想像していたという訳でもないのだけれど、質感といい、展開といい、こんな感じの作品だとは思っていなかった。
これは「ガタカ」に思いいれる気持ちとすこし似ている。俗世ではない場>>続きを読む
中心となるのは死から遠からぬひとびと。
居場所をうしない老境に差しかかる主人公たちにアンゲロプロス「エレニの帰郷」を思いだしたり、アルツハイマーを患い、現在と過去が入り乱れるように彷徨するミランダのす>>続きを読む
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だいすきな父を亡くし、不安定な母親、兄とは仲がわるくて、ゆいいつの親友はその兄とつきあい始める。
無神経な発言をくりかえす、ひとの気持ちをあまり想像できないのだろう主人公のうまくいかない17歳の日々。>>続きを読む
公開時、どうしても観にいきたかったのに時間が取れずに悔やんだ作品。
卓球のコメントを眺めてじりじりしていた。
この手の音楽が好きでなければあまり食指は動かないだろうけれども、ストーリーはともかく、い>>続きを読む
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こういう映画はちょっとずるいなと思ってしまう。こころを掴まれるし、折にふれて泣きそうになる。
だれもが純粋で、優しくないひとはいなくて、無気力に生きてきて教師を辞めようとしていた主人公さえそこへ行くと>>続きを読む
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映画を観終えて何の気なしに某ジャズミュージシャンの解説のようなものを目にしてしまったので、ものすごく混乱している。
チェット・ベイカーにあまり理解のないわたしが悪いのだと思う。
創作物としておもしろい>>続きを読む
とても心地よい映画。
こういうの、久しぶりに観た気がする。
すこし前だけれど、ほぼ客演のドランのためだけに観て割合おもしろかった。
意図や趣旨はわかるのだけれど、「グランド・ブダペスト・ホテル」なんかと比較するとちらかった印象を受ける。
それで、その断片のすべてがとても魅力的という訳ではない。
そういう意味ではもうひとつ。
ウェス>>続きを読む
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思ったよりよかった。
映画好きの知人とおしゃべりしていて、ジョニー・デップはやっぱり癖のある作品に出ていたころが好きだったという話題になり、これが割と戻ってきた感じだったよと教えてくれたので観てみたの>>続きを読む
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原作未読。
ソフィーの過去はあまりにつらいのだが、だからといってその後の彼女に同情や共感ができるかというと話はべつ。
タイトルになっているところの選択は、いったいどの行動を指しているのだろう。それとも>>続きを読む
ひねくれているから心温まるやさしいお話はそんなに好きじゃないのと、やっぱりカウリスマキ作品はいまひとつ好みからは離れてしまう。
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目が溶けそうなくらい泣いた。
不器用に生きる主人公マリオは郵便配達夫となり、島に亡命してきた詩人パブロ・ネルーダとの交流、そうして別れが描かれる。
詩人を神様のように純粋に慕ったマリオがとても愛しくて>>続きを読む
この手の恋愛物はどうしても印象が似通ってしまうし、結末も含めて、んー…で終わってしまう。
私の感性が足らないのかもしれない。