だまさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ゾンビ-日本初公開復元版-(1979年製作の映画)

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本当にこの作品は何回見ても面白い。スクリーンで見るとまた格別。ピーターとロジャーの関係が大好き。2人に訪れるラストが切ない。ショッピングモールで繰り広げられる人間ドラマ。愚かで脆くて強欲で。諦めが悪く>>続きを読む

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

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イスラエルとパレスチナ。対立する若者たちの心を音楽でひとつに。そんなのは紛争が続く当事者にとっては夢物語の綺麗事。それでもラストの演奏。音がひとつひとつ重なっていくのに合わせて。彼らの心も重なっていく>>続きを読む

JOINT(2020年製作の映画)

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荒削りな部分もあるが。それすらも魅力に変わる。途中から誰が誰だかな人物もいたけど。そんなの気にならなくなるぐらい。俳優陣全員の佇まいが最高で痺れた。裏と表の狭間で揺れる。武司が見せる様々な表情に惚れ惚>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

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ユンヒと娘。ジュンと伯母。セボムと彼。色んな人と人の穏やかで優しいやり取りが積み重なって。心の中に静かな感情が溢れ出して。気が付くとボロボロ泣いていた。かつての痛みも大切に包み込んで。年月を重ねてきた>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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駆け足で諸々終わらせた感じとか。何でもありの詰め込み具合とか。確かに気になるポイントも色々。でもそういうの全て引っくるめてフィナーレに相応しい素晴らしい作品。胸が熱くなるシーンの連続に号泣。今はただあ>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

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復讐に取り憑かれた男を演じたニコラス・ツェーの痺れる色気と格好良さ。無関係の通行人を巻き込むことに微塵のためらいも感じられない。それほど深い闇。だからこそ際立つドニー・イェン演じる警察官の愚直なまでの>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

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とても面白くて寝不足の眠気も吹き飛んだ。最後の謎が解けた瞬間に全てが繋がる気持ち良さ。これぞミステリーの醍醐味。あとミーハーな感想で申し訳ないけれど。アレックス役の俳優さんの顔が好みドストライクだった>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

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大人の都合で遠い国に連れて来られ。弱い立場ゆえの困難さに苦しみ踠きながら。やっと出会えた大切な家族。それすらも奪おうとする国の制度。法律が守るのは個人の幸せではなく社会の秩序。本当にそれは正しいことな>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

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うーん。おしい。途中までは細かな演出もはまってて。不気味な雰囲気も盛り上がって。期待も高まってたんだけれど。後半で失速しちゃって集中が途切れてしまった。でも若い俳優陣の一生懸命な感じがとても良かったし>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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あの時ああしていれば。あんなことしなければ。今の自分はどうなっていただろう。今がそれなりに幸せで満たされていても。ふと頭をよぎる愛おしい思い出たち。今に繋がる大切な日々。切なくて穏やかで温かい。そんな>>続きを読む

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

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まるで彼らに同行しているかのような臨場感。冒頭から最後まで強いられる緊張に心が削られる。廃墟と化した街に取り残された子どもらの姿に胸が抉られる。彼らには戦う理由がある。それでもカーワのような若者が人を>>続きを読む

シライサン(2020年製作の映画)

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微塵も怖くなかった。ここまで緊張感のないホラーは珍しいかも。むしろ笑えた。色々と。でもイヤホン360はそれなりに楽しめたし。心の傷を抉ってくるシライサンの精神攻撃がなかなかエグくて良かったかも。ただ上>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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とっても楽しかった。どこか懐かしい心地良さに包まれつつ。次にどんな場面が現れるのかという期待でワクワクドキドキしっ放し。あっという間の108分でもあり。非常に濃密な映像体験に3時間位に感じられる108>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

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かなり重くてきわどい題材なのに。常に毒々しいユーモアがつきまとっている。確かに問題作。でも闇に呑み込まれてしまう人とぎりぎりで踏み止まる人。そこに大きな違いはあるだろうか。本当に追い詰められたとき自分>>続きを読む

香川1区(2021年製作の映画)

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選挙のドキュメンタリーとして非常に興味深く面白い。小川氏とその家族の物語としては痛々しくもあってボロボロ泣いてしまった。選挙とは何のため誰のためにあるのか考えさせられる。一人の政治家がどんなに力を尽く>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

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真綿で包むような母の愛情。その愛の大きさゆえに息が詰まりそうな娘。より自分らしくある為に始まる彼女の冒険。自分の可能性を全力で肯定してみせるユマちゃんに勇気を貰った。彼女の背中を優しく押してくれる舞さ>>続きを読む

おしえて!ドクター・ルース(2019年製作の映画)

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今より差別も偏見もずっと酷かった時代。性的指向の多様性、女性の権利、同性愛者の権利を静かに力強く訴え続けたルース。簡潔で明解な言葉の数々に胸が震えた。戦争によりたくさんの悲劇を経験して尚、笑顔で前向き>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

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めちゃくちゃ楽しかった。見てる間中ニヤニヤが止まらず。血が滾るというか胸が躍るというか。これだよこれ!っていう興奮がずっと続く。そしてラストにはまさかの大号泣。生きてるって素晴らしいなと思わせてくれる>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

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自分の嘘に追い込まれ。でもやっと手に入れた居場所を必死に守ろうとする姿が痛々しい。彼の嘘は思いやりなんかではないし。その後の行動も自己中心的。でも彼の弱さや未熟さを責める気にはなれない。彼の抱える疎外>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

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散りばめられた違和感に。早くから物語のからくりは想像できる。だが寧ろそこから面白さが増していく。どんなに理不尽で絶望的に思える状況でも。決して輝きを失わないエデンの強い眼差しに引き込まれる。自分を見失>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

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“被害者”と“加害者”とその周囲の人々。過去に囚われたままの人。前に進もうとする人。事件の後に続く彼らの人生。更正とは何か。保護司制度の難しさと危うさ。行政や福祉の限界。地味だけど。じわじわと心に響く>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

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やっぱダー子さんは最高。可愛くて格好良くて愛が溢れてて。大好きだ。どうせ嘘なんでしょと思ってたら。思いがけず真実が隠れていたり。垣間見える真実に泣かされたり。今回も気持ち良く騙された。そして姿なき彼ら>>続きを読む

悪なき殺人(2019年製作の映画)

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偶然が積み重なって起こった悲劇。果たして本当にそうだろうか。人生が絡みあう彼らは誰もが自分の欲を満たすことばかり。目の前の出来事を自分に都合の良い真実に当て嵌め歪めていく。だからこその結果に思えてしま>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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恋愛メインの前半はどうにも居心地が悪くてちょっと退屈に感じられた。でも色んな気持ちを共有してくれる友人がとても良くて。彼の登場する場面は全部好き。恋愛も仕事も思う通りにならなくても。彼らの人生はまだ始>>続きを読む

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

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話しはとっ散らかってるし。ベタな笑いもちょっと微妙。でも母の幸せを一途に願う娘の姿にじわじわと涙腺が刺激され。娘を大きな愛で包み込む母の思いの強さに涙腺が決壊。年齢的に無理はあっても。監督本人が演じた>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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グッチ一族の崩壊はパトリツィアの暴走ゆえか。彼ら自身の愚かさゆえか。欲に取り憑かれた人々の滑稽にも見える足の引っ張り合い。見応えあって面白い。そしてガガ様が素晴らしい。愚かでしたたかで可愛らしくて哀れ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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何でもありのお祭り映画として。スパイダーマン作品の集大成として。なによりピーターの成長の物語として。大満足。最高にテンション上がった。癒やされた。親愛なる隣人。愛すべきピーター・パーカーに。心から感謝>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

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前2作に比べておふざけも派手さもかなり控えめ。でもテンション爆上がりのアクションは健在だし。史実に絡めて命の重みと平和への強い思いを描く。キングスマンの始まりに相応しい物語に大満足。そして何よりラスプ>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

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笑いどころも満載だけれど。色々考えさせられるところもそれ以上。そもそも政治家ってなんなんだろう。資格も能力も明確な基準はない。選挙で勝つことが全て。その選挙自体がおかしなことだらけ。でもそれを見ないふ>>続きを読む

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

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静かで力強く。大胆で繊細。動物たちの溢れる生命力にただただ圧倒された。全神経が音と映像に釘付けになる。集中力が全く途切れない。生きることの喜びや苛酷さや儚さが押し寄せて。何とも言いようのない感情が込み>>続きを読む

マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

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英国の支配に苦しんだインドの哀しい歴史。保身の為の降伏より母国の未来の為の戦いを選んだ王妃。非常に大きな痛みと犠牲を伴う選択。でもそうせざるを得ない程に英国の横暴と差別意識が酷すぎる。どこまでも誇り高>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

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華やかなショービジネス界の裏側で奪われたジュディの子供時代。光が強いほど闇は深い。日常生活もままならない程に弱った心と身体。それでも彼女はステージで歌い続ける。消せない痛みや苦しみを抱えたまま。まるで>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

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シャーリーズ・セロンの魅力が炸裂。たくさん笑ってちょっぴり泣けてラストはほっこり。下ネタも満載だけどいやらしくない。社会派なメッセージも込められているけど決して重くならない。色んなバランスが絶妙。働く>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

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人の心の機微を丁寧に繊細に描いた秀作。人は無意識に相手の良い所を見ようとする。自分にとって不都合な事実からは目を逸らして。それが好意を持つ相手なら尚更。綾野剛と松田龍平の作り出す空気と自然な佇まいが素>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

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皆さんの熱狂も納得の面白さ。戦車 vs 戦車のど迫力。それ以上に胸が躍る熱き男たちの人間ドラマ。美しく力強い愛の物語。仲間との信頼関係も胸熱だが。どこかで共感しあっているかのような敵将校との関係性が凄>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白いのに全然笑えない。地球滅亡の危機にも世界は団結することもなく。少数の声は黙殺され。強者は自分の利益最優先。弱者は情報に踊らされ自分の頭で考えることを放棄。現実そのものの悲惨な状況に背>>続きを読む