息子に恋人ができて自分から離れていくことや、夫を亡くしたこと、母親の恐怖が鳥として具現化してるだけならまだしも、終盤ヒッチコックの性癖に合わせるように、予定調和のように虐められる主人公が可哀想。最後 >>続きを読む
死後の世界が異様に現実世界に似せて作られていて(観光ツアーの客に対するようなホスピタリティ)、完全に優生思想的なものによってその後の行き先が決められる 絶妙に気持ちが悪い。「ダメダメな男の前世は先住民>>続きを読む
デヴィッド・リンチは青春映画を作ってるだけだけど 青年が大人として成長するにつれ、社会から過剰な男性性と暴力の武装を求められることへの恐怖を表すために、デニス・ホッパーを用意して暴走させるというよく分>>続きを読む
人間は全員絶対的に孤独で、生きる意味も特にない という事実に気づくコトへのとてつもない恐怖=肥大化するニューヨークの町。自分が思い描く人生の(崇高すぎる)理想に追いつけず、絶望する中高年男性を何度も何>>続きを読む
マーティン・スコセッシの、インセルじゃないフリをしてる中にも確実に滲み出てきてるインセル性
セブンス・コンチネントと同じく メディアや情報によって人間は蝕まれ続けることを前提として 殺人と記録を利用し社会をコントロールしようとするベニーと、ルールに基づいて社会におけるキチガイを正しく処理しよ>>続きを読む
ロメロが作り出した 資本主義から解放された世界としての、資本主義に固執する人々を描く舞台としてのゾンビアポカリプスに、デジタルカメラで答えるダニー・ボイル、所々のシーンはもうそのまま「コマーシャル」に>>続きを読む
ウォシャウスキー姉妹は映画において、異様な程に細かいモノや演出にこだわることがリアルを表出すると考えてるのか、文字通り「壁を超える」演出がキャラクターを繋ぐ。マフィアのゲームに囚われたつまらない男を解>>続きを読む
80年代の韓国(光州事件)を生き延びた男性は如何にして崩壊するか。崩壊したら自殺するだけだし、崩壊しなかったら他人を殺すだけ、どっちも家父長制のクズとして社会をチンカスの溜まり場にすることへ 全力を尽>>続きを読む
飲酒、ギャンブル、セックス、カンガルー狩りは「男子」になるための通過儀礼 もちろん男子は馬鹿だから、その儀礼に入れ込むと人生自体が破滅する。主人公が囚われる町は 人生が破滅してる様にしか見えないオジサ>>続きを読む
ヒトの醜悪さも可愛らしさも生きてなければ産まれないという意味で、ハーモニー・コリンはスゴくヒューマニズムに即した映画を撮る人なんだなと思う。
ほんの少ししか出てこないリンダ・マンズはジョジョラビット>>続きを読む
オタクの顔面の汚さが映画の殆どの推進力を保ってる、つーかオタク以外の人もめちゃくちゃ汚い 不細工とかの話以前に汚い。サフディ兄弟のパワーを見習う様に、ひたすらドアップで画面いっぱいにきっっっっったない>>続きを読む
それぞれのイタさをそれぞれが見つめつつも、受け入れながら生きていけば... と思いかけるところに すかさず親父の最悪なイタい言動が飛び込んでくる。イタい親の言動を真に受けてどんどんクソ野郎になっていく>>続きを読む
完全に個人的な話なんだけど、映画館に向かう途中、電車に乗ると100回に1回くらいの割合で起こる 謎のパニック的な症状?(めまい、過呼吸、お腹が下る、前が見えなくなるとか)が起こっちゃって、とりあえずト>>続きを読む
あまりにも表面的な学園ドラマの中で、自殺へ真剣に向き合う姉妹達だけがリアルな存在として描かれる。それに憧れる童貞達は 何も分かってないし社会の静かな崩壊を理解しかけても絶望するしかない。
様々なトピックを映画で壊してる と思いきや、映画自体を様々な方法で壊してる、どっち?どっちも? 音楽の話からあからさまに、ブルジョワジー夫婦による暴力(映画)での破壊から、夫婦が「トピック」に潰されて>>続きを読む
TAKESHIS'では「北野武にならなかった北野武」として自己の崩壊を見せていたけど、今作では「人形」としての自分を壊しながら 周りから求められる被写体としての「たけし」の崩壊へと向かう。現実での人形>>続きを読む
10年前に1作目が公開されてから今まで、数々の「ジョン・ウィック フォロワー」な作品が作られてきたけれど、今作はまさにそれを受けているような パターンや権力を覆すため、「復讐」を意味のあるものとして果>>続きを読む
フェミニズムをテーマに取り入れることで(トニー・マクナマラの影響により?)やっとヨルゴス・ランティモスの作品へ、本格的に肉が着いた気がする。泥と糞尿に塗れながら、痛みを文字通り利用しながら男性とマッチ>>続きを読む
肉を噛みちぎる瞬間に「ピィッー❗️❗️❗️」って馬鹿みたいな劇伴流すのとかマジで狙い過ぎだと思うんだけど、やっぱりヨルゴス・ランティモス作品の魅力はカルチャー顔に隠したこーいうしょうもなさにあるなって>>続きを読む
日常は常に、自動で蝕まれ続ける それに気づいても、それでもテレビを見ながら死ぬか...
街は死んでる、オフィスも死んでる、この映画の中で生きてるのは草木と水と、犬と、(本当に)被害者本人 声 通話の声 録音だけ。ビルのガラスに付いた水垢を映す。トランプの当選もハーヴェイのことも 兎に角全>>続きを読む
その男、凶暴につき〜HANA-BIで散々やってきたテーマを、ほとんど同じ表現でしつこく擦りまくる。全てのシーンに既視感がある。作品として全然嫌いではないんだけど、まぁそりゃ映画を作ることにも病むよなっ>>続きを読む
マイケル・ベイやマイケル・マン的な撃ち合いの中で、撃たれた人々が一人一人「死」んだ事を明確にしていく丁寧な積み重ねが恐ろしい。全てが詰んでいる事に気づいたとしても それを美談として語っても やっぱり何>>続きを読む
人間性 ヒューマニズムみたいなモンはどれくらい生き延びれる?帰ってきた後にそれらは生きてる?「エモ」ではかき消せない辛さ。こっちが浸かってる社会なんて1歩外にでたら崩壊する。
メッツの話かと思いきや、ドジャースの話だった。決して褒めることは無いけれど、最後に何かを信仰して生きる事は否定しない。薬物中毒者がたまたま権力を持ってる、というだけだから、主人公の悪徳さは全くもって(>>続きを読む
タイトルロゴ、「ソナチネ」等の初期作品でお馴染み"ブルー"に「TAKESHIS'」のラストから登場した真っ赤な色で「首」が映るけど、映画自体がまんまこの通りに作られてる。代表的なキタノブルーとして今ま>>続きを読む
物凄くナルシストだけど自分の持つ才能や力に苦しみ、でも人と音楽への愛だけで生きてるような、逆にそれらがなかったらすぐにでも崩れてしまいそうな、脆い人間像が描かれてた。最後のレクチャーはレナード・バーン>>続きを読む
冒頭、ビヨンセの登場に文字通り泣き叫んで喜ぶオーディエンスを見て、ビヨンセは人間なのか神なのかなんなのか分からなくなってくる。でも映画が進むにつれ(当たり前だけど)「ビヨンセ」もひとりの人間で 色々な>>続きを読む
あまりにも擦られすぎて陳腐になっちゃった心霊系ホラーのテンプレートを 鋭くスマートな魅せ方で全く新しいモノに作り替えててすごい。ジャンプスケア効果も担うキレの良い効果音の使い方とかもそうだし、暴力や見>>続きを読む
あんなに何回も聞いたはずなのに、マッキー・ザ・グロッケンのもう1つの呼び名が1ミリも思い出せない。
何度も反芻される何気ない会話のその先に、会話自体に、しっかり重要なモノが映ってることにだんだん気づ>>続きを読む
あからさまにマイノリティの象徴として描かれるゾンビ達と資本主義のトップに立つ白人 ファシズムや軍国主義、資本主義によって社会が崩壊しても、ゾンビに希望を託せばいい。相変わらず破滅する世界において意地で>>続きを読む
単純にバリー・キオガンとジェイコブ・エロルディのキャスティングがズルすぎる
私のお墓の前で泣かないでください
ひとつひとつのシーンを「こーいうのが好きなんでしょ?笑」としたり顔で見せられて、少しウザ>>続きを読む