ねぶたの消えた世界でねぶたのインタビューを初っ端からワラッセで撮るという矛盾がにくらしい。手持ちカメラとフェイクであることに開き直ったインタビューはどこか岩切一空チック、と思いきや最後のおばちゃん2人>>続きを読む
『Killers of the Flower Moon』というタイトルを象徴するエンディングにちょっと震えた。
3時間半(体感2時間)にしては筋がシンプルか。白人による、街ぐるみのシステマチックな先>>続きを読む
ウェス最新短編4部作のフィナーレも「語り」が多くを担う
『シャイニング』の雪のシーンのような一点透視が効いた植物に覆われた家々や背の高い小麦の美術が印象的。ウェスらしい構図の暴力に満ちていて良い。
おばあちゃんの死と城と城を巡る相続ストーリー、それよりなにより服も自転車も空間も自然も良くて、上品。緑色が随所に配色されていて、それがとっても良い。
また絶対に見返したい一本になりました。フランスの田>>続きを読む
心地良過ぎ、8割寝た。
ジョージアの農村全ての情景がいきいきしている。トラックでデカい木を運ぶ、トラクターが土を耕す、トラックで集団農場へ働きに行く30人くらいを載せる。
雨の日は農家は休み、各々の過>>続きを読む
「幸福が楽しいとは限らない」
連続で観た3作品がどれもシリアスだったのでそれを覚悟しましたがタイトルに裏切られました。どちらも主役にふさわしくない二人のかわいらしい物語で、良かったです。
「チンポ >>続きを読む
冒頭、助手カーリンのブラインドの開け方に文句をつけて間も無く、カントはヒステリックに母親との電話に執着する。ここで観客は、カントは母親に依存しきっていて、マレーネに対してはぞんざいな態度をとっている関>>続きを読む
オープニングとエンディング、頭をぶん殴られるような衝撃。
マリアは何のためにこんなに浅はか、かつ私利私欲のために動いているのだろう?と長い時間イラついたけれど、ヒッチコックのサスペンスのような鮮やか>>続きを読む
娼婦と買春、死、キリストとユダヤ、科白の半分がチンコの話。1976年。猫の扱い不気味過ぎ。時代背景やらに詳しければもっと楽しめたのだろうけれども、寡聞にして存ぜず、悔しい。
1/8追記
TIFFのジャパンプレミアで約2ヶ月前に鑑賞したので、忘れているシーンも多く、最近この映画を観た知人との会話についていけなかったので1月8日に吉祥寺オデヲンにて2度目の鑑賞。前回は前のめり>>続きを読む
行った展覧会が思いの外つまらなくてすぐ出てきちゃって空いた時間で観ました。
パロディラストだったりジョークがスベってるけどそこはアメリカンなのでね。
人がゴミのように死ぬ!爆破!皆殺し!やったー!!っ>>続きを読む
映画館で観るべき音楽映画。
何で手持ちカメラなんだろうってずっと思ってたんだけど手持ちで地震カット撮りたかったんだと納得。
岩井俊二らしい(今回は悪い意味での)フェティッシュなカット多め。下着姿の長回>>続きを読む
クソ良い。夜10時のピカデリー、客5人、久々に映画を観た気がしたな。椅子取りゲームのように人がバンバン死んでく気持ち良い映画。
『トレインスポッティング』の2年後の映画。奇しくもイギリス。観る人にも>>続きを読む
現在系ビクトル・エリセだった!
照明のこだわりがものすごく、光と闇について示唆に富む一本。タスクアンドアンビエント。画面が暗い。執拗に暗い。昼の描写でも暗い。それでいて、どのカットも徹底的に美しい。レ>>続きを読む
大野さきさんが出ていて、舞い上がれ。会話劇にしては展開が単調で原作のぐいぐい静かに確信に迫ってくる後半のカタルシスも弱め。原作は大好きなんだけど今泉力哉である必然性を感じなかったなあ。そして長い。90>>続きを読む
良くも悪くも「ウェスアンダーソンの習作」という感じ。彩度高め。ウェス作品に共通することとして、演技する、ということに斜め上からメタって開き直ってるからシュールなんだってことに気がついた。
家族の物語。特に死者に対する落とし前というか解釈を巡り、戦争、生と死、彼岸と此岸、炎と水、現在と過去など往復しながら進み、ジブリらしい大きなストーリー展開は控えめ。オープニングの疾走シーンが記憶に残る>>続きを読む
「人生は自殺と離婚と子どもを殴ることの繰り返しだ」
「俺は大人だから一緒に寝る相手がいないと困るんだ、言ってることわかるな?(ガキに対して)」
カサヴェテスらしい、ろくでもなく不完全な登場人物たちに>>続きを読む
子どもがいたら見え方がまるで変わってくるんだろうな そんな日来ない気がするけど
稽古シーンだと思っていたらいきなり舞台の観客が差し込まれ、ギョッとする。
「演じること」について知的に巧みに揺さぶりをかけてくる入れ子構造。スクリーンに映る時点で映画を観る観客にとっては「演技」なのだ>>続きを読む
夜景シーンから始まる。スクリーン真ん中に横長楕円形の闇が横たわっていて、なにやら不穏。その後も場面転換のシーンはきまって湖や水の流れがインサートされ、ちょっと小津安二郎。シーンが進むにつれ、冒頭の横長>>続きを読む
ルーブルを9分43秒で駆け抜ける
あの静寂の1分間、映画のメタ解体再構築みたいなのびのびを感じてとっても良かった
ゴダールは常にインテリヤクザで安心する
藤井道人新作。ヤクザに癒着した刑事とヤクザに癒着した刑事のガンアクションもの。ヒッチコック『サイコ』要素もあってほほうと思ったけど何もかもよく出来た優等生な良くも悪くもウェルメイドな一本。最後は『孤狼>>続きを読む
照明や光と影について示唆に富み惚れ惚れするような映画。また、映画を作る映画。監督がレンブラントっぽい絵画のパロディみたいなことやって照明に納得いかず撮影が全く進まないんだけどそのコントラスト効いた陰影>>続きを読む
梅雨前のよく晴れた平日昼のMorc阿佐ヶ谷、客4人、冬の旅、贅沢な映画体験。
ある村で若い女の死体が発見される。その女の冬の旅の物語。ロードムービーと言ってしまっていい。
「楽して生きたいの」と言って>>続きを読む
犬を粗末に扱う映画は漏れなくクソ。陽キャが全力でキャピタル投じて作った現在版B級カンフーギャグ映画。吉祥寺アップリンクにはサブカル隠キャしか集まらないのでお通夜。『2001年宇宙の旅』だったり『パルプ>>続きを読む
思いもかけず、建築映画だった。
息子と二人暮らしの女の、日々の暮らしの何気ない家事を淡々とストイックに長回しする3時間18分。ワンカットが長いので流れる時間や注視する対象もシフトさせることに成功してい>>続きを読む
オリンピック誘致を機に姿を消した、当たり前にコンビニに置いてあったエロ本を作る人たちのお話。面白いんだけど何かが足りない。杏花さんかわいいです。
空気階段のエロ本コーナーもちょうど始まって、エロ本と>>続きを読む
この映画を観た皆の頭にアルフレードとトトの映画館を巡るあの最高ブラザーフッド映画がよぎったと思いますが、本作は2つの映画館を巡る、映画、そして映画館についてのカレー版あいみょんジュブナイル成長譚でした>>続きを読む
これ言ったらおしまいなんだけどどうしても堀貴秀『JUNK HEAD』の二番煎じ感が否めないです(公開タイミングの問題なのかも)。かわいいし笑えるしで『JUNK HEAD』の大勝利じゃないのか?!あれを>>続きを読む
1人のクソ男を巡る恋人?と元恋人?のシスターフッドものと思いきやその後の意外な展開もあり、ヌル過ぎずハード過ぎず、冬にしてはあたたかい休日の昼に観るのにちょうど良かったです。ただ、良く出来た映画のお手>>続きを読む