DJLastChristmasさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アメリ(2001年製作の映画)

3.0

築地で買った毛蟹のアテに観たけど蟹がうますぎた

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.9

現代語訳すると、ナンパ師がアイドルにガチ恋(オタク3日目の在宅)、一念発起して現場派になろうとするももうまく行かず結局は身近な相手を選ぶ、というお話。

在宅から現場への転換点はK.K.『ワラッテイイ
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破局(1961年製作の映画)

3.6

恋人からの破局を意味する手紙への応酬が何故か全くうまくいかず...というコメディ、短いながらもオチ含め完成度が高い。

ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.8

大衆娯楽が無声映画からトーキーへ、そしてテレビへと移行する時代(世界恐慌〜第二次大戦あたり)を切り取り、社会風刺も取り込みつつ一番ストーリーに深みがあるように感じた。
スタントシーンと呼んでしまって良
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絶好調(1965年製作の映画)

3.6

元々は『健康でさえあれば』の一編だったそうな。
野営ソロキャンしてたら警官から管理の行き届いたキャンプ場(強制収容所のような)に行くように注意され、キャンプ場でドタバタが展開。
自由/不自由や現代監視
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.5

4つの短編からなるオムニバスコメディ。「シネマトグラフ」の万能オイルと爆発的スプレーの件がツボでした。チャップリン的ピタゴラスイッチ満載。

大恋愛(1969年製作の映画)

3.8

ジャック・タチやチャップリン、バスターキートンの系譜を受け継ぐ正統派喜劇映画。
ベッドが動き出す寝起きドッキリの元ネタはこれなのかもしれない。
財産分配法なんでも真っ二つニキなど、フィクション内フィク
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.7

カメラに映らない、フレームアウトする画面のすぐ隣に自動車を横に付け、すぐさまパンして捉えるカメラワークが見事で惚れ惚れする。忘れた頃に何度も髭剃りおっさんが出てきて笑える。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

函館の場末性とその日暮らしの3人の気怠い空気感、こんなん大好物。永遠に観れる。

名前のない(こだわらない)男女の関係性を描いてるなあ!と人知れず感嘆してたのですが最後の最後で形にこだわるんかい!とい
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

粒子感のある16mmフィルムと荒川の風景。一瞬で「あ、これは映画だ」と確信できた。
ストイックに取捨選択され効果的に響く環境音と映る被写体、そして岸井ゆきのの怪演。突き放すように映る東京の風景のなかで
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空白(2021年製作の映画)

3.7

9割が利己主義の成れの果て・負の連鎖・人間の醜さの煮凝りみたいな胸糞映画だけど中西さんみたいなアルことナイこと好き勝手言われる当事者がこの映画に反応する気持ちもとても分かるのでやるせないですね。
スラ
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卒業(1967年製作の映画)

3.7

「ダスティンホフマンだったら この部屋を飛び出して 今すぐ君を迎えに行くのだろう だけど僕にはそんな勇気もなくて ファミレスで一人こんな詩を今日も書いてる コンビニ帰りの夜空 君の名を一人呟いた」>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.5

荒川が国境になるとは。全体的にやる気が足りない。トッピングは3つまで。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

最高 とにかくオープニングがヤバい 何言ってもネタバレなるしスラダンの話したい欲がヤバい

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.3

沼地の女のモーターボート生活がちょっとだけ羨ましい。濡れ場ちょっとしつこいしそんな要るか?結局はクソ男殺して私は好きな生活エンジョイしてるぜザマア!っていう映画。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

エヴァとキュゥべえともののけ姫と白石晃士とニューシネマパラダイスと時をかける少女とドライブマイカーをごった煮にして相も変わらず大量のスポンサードと貧困層フード描写と緻密な都市記述をした安心安定のディザ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.8

load,aim,shoot

1920年イギリス植民地時代のインドで敵同士だった悟空(ビーム)とベジータ(ラーマ)が地球のためにセル(英国)と戦ってマブダチになるドッカンバトルブロマンス歴史修正みた
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エル・トポ(1970年製作の映画)

3.5

頭使いたくなかったので久々ホドロフスキー。

子どもも大人もジジイもババアも奇形も可愛いうさぎも容赦なく大量に殺す。
モグラ達が洞窟からやっと出られて太陽を浴びるとほどなく全員殺される。

キリストや
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.6

城定イハさんを探す旅、其の六。

玉城ティナがまあかわいい。
『街の上で』以来のオリジナル監督脚本作品。今回も今監督らしい群像会話劇。ライターやら小説やらの世界でまあ丁寧な言葉たちが科白となり発せられ
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

変態じみたカメラワーク(超褒めてる)の銃撃戦で一瞬でバンバン人が死んで超気持ち良い。
ナチに家族を殺されたユダヤ少女の復讐とイングロリアスバスターズによるナチ襲撃のミッションが「プレミアの夜」に交差す
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

原題petite maman
ばあちゃんの家を出て秘密の森のその向こうに行くとまたばあちゃんの家があって自分そっくりな同い年の女の子がいて...みたいなお話。世界が鏡写しされたようなファンタジー要素あ
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欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

4.0

女の二面性を一人二役ならぬ二人一役で表現したブニュエルの遺作。
駅のホームでオッサンが女にバケツ一杯の水をぶっかける所から始まり、その女が如何程のクソ女だったか汽車で一緒になった乗客にエピソードトーク
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.4

女でありながら男でありたいと願った子どもの性自認についての映画。自分にはちょっと単調でした。

(観よう観ようと思ってるうちにいつの間にか(おそらくここ1週間のうちに)有料レンタルになってた)

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

3.6

小学生の頃”キンタマジジイ”と呼んでいたおじいちゃんがいた。放課後や学校が休みの日に悪友達とキンタマジジイをからかって怒らせる遊びをずっとやっていて、そのうちにキンタマジジイは亡くなってしまった。『夏>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.5

「小学生の頃から巨乳だなんて嘘 ただの肥満よ デブ」がパンチライン
水泳教室(とは言ってもガチのシンクロ)に通うハイティーンガールズ達のあれやこれやについて。知りたいを突き詰めるとゴミ漁りたくもなるよ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

近世ヨーロッパの時代風俗を現代的解釈でアップデートしつつ、同性愛を描いた佳作。ものすごく静かな映画。環境音すらストイックに削ぎ落とされ静かに物語が展開し、ここぞという場面で効果的に音楽を用いる。

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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.6

石投げられて走ってアメフトして戦争行ってピンポンして海老取って金持ちになって走ってガキができてて2度の死別を経験する映画

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

徹夜スプラで8割寝た初回のリベンジ(今回は寝ませんでした)。

登場人物含め画面がとにかく黒いのでIMAXで観ましょうというのは一理ありました。

怪奇現象のチラ見せや、ホラー的仕掛けを小出ししながら
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.5

ありがちなジュブナイルものだけどやたら綺麗な夏の表現(コントラスト強め、彩度高め、加工ゴリゴリの脚色された映像)があざとくて気になりました。それなりにほっこりします。

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.5

久々ジャームッシュ。
終始ビルマーレイがかわいいから良いけど嫌々元カノ達を訪ねる旅に仕向けられて不憫でならないし何も良いこと起こらない。手紙の主も結局謎。何が言いたいのか分かるようで分からないむず痒い
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.5

ことこちゃん登場シーンのフェティッシュな映像に全部持ってかれた。

『カルト』のセルフパロディがふんだんに散りばめられていて笑った。急に全て悟って強くなった序盤の市川おもしろ過ぎた。

雲水先生・龍玄
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オカルト(2008年製作の映画)

3.6

「自爆殺戮渋谷交差点」
白石晃司作品ぽいとしか言いようがないモブ達のインタビューから始まってもう笑える。
モキュメンタリー、おなじみのにょろにょろ、江野くんの絶妙にその辺にいそう感が腹立つ。「焼肉でも
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裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

4.0

シネフィルの間で評判が良かったので。青臭い面は多分にあるが工藤梨穂監督は相当なキレものだということがこの映画でよく分かった。性別を超えた普遍的な青春映画。出会いと別れ、そして再会について、描く。と、お>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.0

マックを食う映画は漏れなく良い映画。ヤンヤンをとりまく家族親戚の群像劇。パンツからの雷のシーンが神がかってた。先生だって人間だ。

右往左往する父、母、姉を俯瞰する対局的な存在としての、悟りを開いたよ
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オーファンズ・ブルース(2018年製作の映画)

3.7

工藤梨穂監督の京都造形芸大での卒制、当時22歳。

特に冒頭、ワンカットが異常に短かく微分的に積み重ねられるシーンや、ジャンプカットの多用はデジタルネイティヴ、新世代らしい映像。カットのシークエンスが
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