昨今のMCUはマルチバースが前提設定でスケールが大きい影響か、どこかで見たスターウォーズっぽさが強い。
1作目アントマンの「世界を救うとか関係なく、ただ家族を守る」という、ヒーローにしてはひたすらミ>>続きを読む
「愛とは?」「エゴとは?」がこの映画の核心。
個人的には、一方通行で愛を与えるのがエゴで、受け手もそれを理解して双方向になるのが愛だと解釈した。
映画の前半は、浩輔が龍太に半ば強引とも思える「応援」>>続きを読む
尊厳死を望む父と向き合う娘。
愛してはいるけど、どこか憎んでいる、両方の感情が共存してるのが家族なんだろう。
エマニュエルから見た父や妹、父の元カレ、元妻など、それを感じる。
もし家族が尊厳死を希>>続きを読む
フィルム映画に魅了された少年の「光を掴む」、インド映画らしくストレートで王道な内容で面白かった。
仲間と共に、映画(又は映写機)をどう再現するか試行錯誤するシーンは、どこかスタンドバイミーのような感>>続きを読む
島民のおじさん同士の不仲が過激にエスカレートしていく。
一体なぜパードリックはコルムに嫌われてるのかわからない。
両人とも極端ではあるが、人間関係って何気ない一言や何気ない行動で突然嫌いになったりす>>続きを読む
試写会で鑑賞。
ミステリーではあるけど主軸はエリート刑事と人妻被疑者のラブストーリー。
そこにパク・チャヌク味がねっとりと味付けされている。
縦横の機械的なカメラのパンや、特徴的な場面切り替え、観察>>続きを読む
監督の前作「ライトハウス」が良かったので期待してたが、
風景やワンシーンなど、そこそこ良いシーンはあるけど、前作に比べキレが感じられなかった。
北欧神話の基に、9世紀の王の復讐を描いてるが、ややファ>>続きを読む
どんなに劣悪な状況でも、道義と希望は失うな、という映画。
分かりやすいし泣ける。
人格者の鏡と言うべき山本さんよりも、一度は「生きる事」を失った原さんや相沢さん達の方が人間らしく、どちらかというと共>>続きを読む
人生に行き詰まった馬主たちが、競走馬を買う事で、皆で応援し、感情移入し、夢や生き甲斐を取り戻していく。
賞金などお金では代えられない、もっと大事な物であると。
段々と共感者が増え、村が一体となって>>続きを読む
ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪告発までを、2人の女性記者視点で描く。
FOXのプロデューサー告発の映画「スキャンダル」は成功、トランプ元大統領の告発は失敗、という経緯も少し描かれている。
権力>>続きを読む
エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。
157分というドキュメンタリーにしてはかなりの長尺だが、飽きる事なく観れた。
古いイタリア映画が出てくる序盤は分からなかったが、「荒野の用心棒」あたりから知>>続きを読む
バイオテロパニック物として面白かった。
イ・ビョンホンを久しぶりに見たが相変わらず良い役どころ。
パニック物の側面と、昨今のメディアに影響される情報社会の面を感じた。
機内からネット経由のニュースで>>続きを読む
名もなき命の記憶。
記録はなくとも記憶で報われる命。
生き延びるためにデタラメなペルシャ語を収容所の将校に教える。
ホロコースト物だが、珍しいのはドイツ側にも私情や恋愛、それによる妬みなど描かれてい>>続きを読む
イタリアの家族コメディ。
お父さんカミングアウトからの結婚報告。
トイレでの告白がピークで、もう少しコメディが強くても良かった。
人物が多くて関係が少しややこしいが、最後はハッピーでよかった。>>続きを読む
蘇畑さんを中心とした、多様性の内容。
玉田監督作は「あの日々の話」しか見た事なくてとても良かったのだけど、今作はそこまでキレッキレではないものの、充分良かった。
ラストも良い。
こういう会話劇は好物>>続きを読む
正直前作からストーリーの軸が変わってなく、今作は「家族」がテーマとなっている。
しかしこの家族像は悪い意味での父親目線で、このご時世だと周回遅れの価値観に見える。
これはキャメロンの価値観なのだろうか>>続きを読む
娘の視点で、贋札事件の犯人となったダメな父親を思い出す回想録。
父親ジョンは、子供達にとっては常に楽しい父親でありたい。
歳を重ねても、娘が大人になってもそれは変わらず、ダメさがより目立つようになっ>>続きを読む
ルイス・ウェインと猫映画、くらいに思っていたが、ルイス・ウェインの過酷な半生映画だった。
想像してたより重い。
猫をペットとして飼う習慣も、彼のおかげかもしれない。
手にしたかけがいのないものを失う>>続きを読む
中国の一人っ子政策による弊害、家父長制の不条理、姉という立場の不条理を描く。
周りの親戚達が日本ではちょっと考えられないくらい無責任で、20代の夢に向かって必死な姉に幼い子供を押し付けるとはあんまり>>続きを読む
全編ほぼアンヌの顔や背中に寄ったカメラで、引きの俯瞰ショットがない。
徹底的に客観視する隙を与えず、アンヌに一体化させる意図がある。
妊娠各週の表示が時限装置のような不吉なカウントダウンに思え、自力>>続きを読む
試写会。
男性の不快感、罪悪感を象徴的に描いた異色ホラー。
全体的に不穏な空気で、たまにビビらせてくる。
演出や描写はこの監督だからかクセが強く、気持ち悪い男性しか出てこない。同時に女性の強さも描>>続きを読む
ジョージクルーニーとジュリアロバーツのベテランコンビのバカンスコメディ。
二人の息がとても合っていて、演技なのかアドリブなのかわからないのが観ていて楽しい。
バリ島のバカンスで良い人に会って結婚、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
もっとホラー的な映画かと思ったらそうでもない。「ビバリウム」「アンテベラム」を連想させる。
やたらにシンメトリーな構図が出てくるのでこの時点で臭う。
要するに「余計なお世話」なので、名は体を表してい>>続きを読む
過去の恋愛模様を遡りながら、現代パートの法廷での殺人容疑を紐解いていく。
風景は自然ドキュメンタリーのようで綺麗。
砂に溜まる水のように、湿地は罪を消していく。
カイアは長年自然と共に暮らしてるので>>続きを読む
同性愛者同士の偽造カップル。
アンバーはカムアウトし自分の生き方を見つけるが、エディはいつまでも周りを気にしている。というより勇気が持てない。
95年当時の田舎町なら、実際分からなくもないが、周りが>>続きを読む
村の偏見や差別的なテーマと、スリラーかと思いきや実は人間ドラマ味が強い。
過去に介入(俯瞰)することで、真相を探る。
男女でも同性でも、怒っているけど戻ってきて欲しいという真理は同じなんだなあ。>>続きを読む
実話ベースで、実際にこんな様な事があったのは分かるんだけど、劇中がほぼバストアップの会話シーンで、中身のあまりない会話が続くから正直眠かった…
この内容なら90分台にして欲しいのだけど無駄に長いなと>>続きを読む
自分ではどうにもならない、環境や血の繋がりによる偏見が根底にある、生きづらさ、不条理がテーマ。
ワインのラベルに例えた例が映画の真髄かと思う。
ミステリー風だがどちらかというと人間ドラマ。
窪田>>続きを読む
主軸は男女の三角関係なんだけど、ジャンクヘッドな使い魔クラット、契約する悪魔、死者の復活と、味付けにあたる部分が良い意味で濃い。
シリアスな雰囲気に詩的ファンタジーを盛り込んだような不思議な映画だ。>>続きを読む
迷う事、無駄な事は最高の贅沢。
手に入れた物を手放す、何かを手放すのは何かを得ること。
このテーマに基づいた、徹底した会話劇。なのに無駄がなく面白い。
吾郎ちゃんが素晴らしく、感情の薄い、嘘がつけ>>続きを読む
チャドウィック追悼映画。
主役のいないブラックパンサーはどうなるんだろうと思ってたが、ちゃんと映画になってて、思ったよりウェイ・オブ・ウォーターだった。
ただ内容の割に長く、これなら120分前後に>>続きを読む
前作は未観だけど、「この人、前作で子悪党だったのかな?」くらいで内容は充分わかる。
悪党はとりあえず殴っとく、というマ・ドンソクの拳アクションを存分に見せてくれる。
悪党の向き合い方が、ドンソクが圧>>続きを読む
王道のストーリーだけど、極悪非道な悪役を無双する様がめちゃくちゃ気持ちいい。
3時間なのに飽きる箇所が1つもない作りが凄い。歌と踊りのシーンも最小限に抑えられている。
キメのカットが「やり過ぎだろ>>続きを読む
ペドロ・アルモドバルの最新作にして、新境地を観た気がする。
環境も思考も異なるシングルマザー同士の、赤ちゃん取り違えの話。
そこにスペインの歴史の闇を絡めて、「家族の歴史」という1つのテーマとしてい>>続きを読む
コロナで隔離となったホテルで起こる群像劇。
ゆるく、じわじわと人間関係が不協和音となり…
特殊な閉鎖的環境の中で、現実逃避に見える行動をするのがリアルに感じた。
モノクロの画作りと雰囲気は良かった>>続きを読む
とにかく母親が酷すぎて、事故に遭うとか孤独死しないと精算できないレベル。
自分から決して謝らない(謝れない)生き方がどんな惨めになるか思い知って欲しいくらいだった。
娘も、もう嫌出て行くと言いなが>>続きを読む