もんきちさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

もんきち

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駅 STATION(1981年製作の映画)

5.0

「名画」

間違いなく邦画を語る上でハズせない名作。スゴさが満載。この圧倒的な雰囲気は小手先で出そうと思っても出せません。木村大作のカメラが圧巻です。圧倒的昭和演歌の世界。話自体は「ドラマ」としては深
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トラップ(2014年製作の映画)

2.5

「ペラペラ」

ある意味クローズドシチュエーション。故に色々と詰め込み過ぎ&人多過ぎ。圧倒的な孤独と絶望の中での生への執着が薄っぺらなのでドラマがない。炎天下で立ち続ける過酷さも描き切れてない。弾1発
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

5.0

「名作」

何度観ても泣きます。とにかくこのキャスティングは奇跡。最初観た時「え?何年か後に撮影したの?」と思ったぐらいです。ホントすごい。ここにまったく違和感ないからめちゃくちゃ感情移入できます。

東京無国籍少女(2015年製作の映画)

2.0

「睡魔との闘い」

途中寝そうになった。まるで高校映研の自主映画を見ているようでした。ラストのアクションも単なる演武。敵も3流以下。やりたい事はわかるけど。たまにこういうのがあるから押井作品は面白い。

滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.0

「邦画はこれでよし」

迷子以上遭難未満の微妙なシチュエーション設定はウマい。このテはキャラ立ちがすべてなんですけど、短尺の割にそれなりに立たせられてます。時間を追う毎にちゃんと恰好がくたびれていくの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

「想定内目一杯」

1作目観てる前提作品。大迫力だし物語もシンプルにアツい。ダレ場もなく面白かったです。1作目へのオマージュもあからさま直前のいい塩梅です。無理矢理想定の作戦目的とスターウォーズみたい
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裸の十九才(1970年製作の映画)

3.0

「疲れますが」

犯罪心理描写などは比較的希薄。縦軸に圧倒的貧しさ+横軸に時代背景。当時の文化が細密に撮られているので見応えある。2時間アッという間。構図やカットも斬新。面白かった。演じる年齢幅が広す
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.0

「フンイキ映画」

淡々。まったりとジワジワやさしい感じがいいです。寅さんみたいな映画ですかね。広い空と空虚漂う空気感。たまーに観返したくなる系です。

欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.0

「この軽さ、想定外」

なんかサラっとしてます全体的に。心理描写とか伏線とか行間的演出が希薄なのでカンフー映画みたいな直球感。単なる気弱な自己中主人公が周りを巻き込んでるだけの話。トム・ハーディの不死
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

2.5

「混み入ってます」

不安漂う前半を耐えると後半徐々にアゲ始め終盤右肩上がりでラストがピーク。「凝ったオチ先にありき」の作り方なので辻褄合わせの苦労が見え隠れ。どんでん返しはいいんだけどちょっと混み入
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ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

2.5

「実話ベース?」

ダラダラ~っとメリハリがなく120分弱がツラかった。キャラが立ってないのでチームとしての魅力もない。そもそも盗みでもなく奪還でもなく単に「探し物」してるだけだから全体に緊張感ない。

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

2.5

「VICE感」

折角国内でも稀有な性質の町なのだから地域との共存を軸にすれば面白かったと思うのだけど。単なる「事務所の日常記録」で終わってるのが残念。故に組長が飛田や新世界の飲み屋を訪れるシーンは面
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ローリング(2015年製作の映画)

1.0

「個人的には一番苦手」

冗長な語りや説明染みたボソボソ台詞。大声で喚くだけの演技。必然性のない性描写に終始違和感。北野調の乾いたギャグも空回り。90分なのが救い。個人的にこんな風に雰囲気だけ取り繕っ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.0

「抑制が効いてます」

女性監督だけどフェミニズムゴリ押しでもない感じがいい塩梅。ロバート・デ・ニーロの役所を控え目のコンシェルジュに徹したのがウマい。これが変に出張ってたらダメだったと思います。音楽
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SHORT PEACE ショート・ピース(2013年製作の映画)

3.0

「お金はかかってるう」

各国際アニ祭を意識しての現時点のジャパニメーション幕の内弁当。短編オムニバス集が故にそれぞれ掘り下げが浅いんですけど、逆にそれがいいテンポ。しかしやはり「火要鎮」は頭一つ抜き
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イルマーレ(2006年製作の映画)

2.5

「平凡」

個人的にはYouTubeに色々アップされてる、キアヌとサンドラ姉さんの映画宣伝インタビュー動画の方がよっぽど面白いです。

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

2.0

「観方がわからず」

前半はストレスなんだけど不思議にそれは険悪感でなく。ああこの映画はこの心地の悪さがキモのトラウマ映画?と思って見進めると後半は実に平凡な恋愛モノに。脇役も立ってないし伏線も効いて
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あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)

3.0

「安心品質」

ラブコメって結局のトコロ、脚本演出カメラ監督云々より「主演男女の魅力」が全てです。そういう意味ではキャスティング決まった段階で間違いない今作。このテのギャップ役はホント天下一品のサンド
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.0

「ズッシリとキます」

自国の恥部を少し擽る。擽り過ぎると逆効果。つまり大切なのは塩梅。慎重に練られた脚本は実にウマい。観後はヘトヘトです。なにしろポールハギスです。アカデミー賞狙い臭プンプンです。で
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.0

「これまた邦題が×」

米版お遍路さん。自然の中メインなのでロードムービーとしては変化に乏しい。工夫してどうにか色んなタイプの人々と絡めてます。全体に右肩上がり感は出てますんでラストがキマってますね。
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

4.0

「良脚本」

この映画、単なるバディものじゃなく「厄介者の黒人刑事」と「事なかれ主義の白人刑事コンビ」という1+2のトリオ設定にした点がキモですね。犯人逮捕が話の本筋じゃなく、署長に委縮しっぱなしだっ
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トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

3.0

「安心鉄板」

この2人でラブコメですから。間違いなし安心安全の佳作。

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.5

「レア・セドゥ、よし」

冒頭の長回し~オープニングにはオッと思ったけど、その後はドンドン重たくなります。登場人物も多いし「知らないと解らない事」もいっぱい出てくる。これ事前に予習のいる映画です。レア
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.0

「タマヒュン」

股間ヒュンヒュン手に汗ベットリ。ある意味スリラー映画より恐怖映画かも。話的には地味なので盛り上げに色々工夫してますね。で、これ単なる綱渡り映画じゃなくつまり9.11なのよね。アメリカ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.0

「空気感がオツ」

画も音楽も乾いた空気感もオツ。ロスのだだっ広さもいい効果出てます。ただ話的には兄夫婦に不義理しまくりなエゴの塊のヒゲ面オッサンに最後まで感情移入できないまま。これじゃ兄夫婦があまり
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深夜食堂(2015年製作の映画)

2.0

「またこういう感じのやつ」

浅フォーカスに電球色の色味。俯瞰で見せる調理シーンに食事シーンの租借音。みんなひとクセある出演者達がミドルテンポの台詞のやり取りでホンワカ柔らかい感。個人的には嫌いなかも
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ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.0

「御気楽映画」

話はシンプルに悪の目論見阻止モノ。内容や演技にあれこれツッコミ入れる映画じゃなし。お馴染みキャラが楽しく動き回るベイヘムっぷりを素直に楽しむのが正しい見方。

Aサインデイズ(1989年製作の映画)

4.0

「個人的贔屓」

安いです。気恥ずかしさすら感じる安っぽさです。中川安奈は大味だし石橋凌も傾き過ぎです。何なんでしょうあの髪型。でもこの映画、独特の魅力があります。これってなんなんでしょう。「崔洋一+
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.0

「シワ不要」

何度か観てるウチにジワジワきます。再観に耐えうる丁寧な演出と作画。あととにかく美術が凄い。唯一何度観ても気になって仕方ないのが口尻のシワ。誰が何と言おうとこれは絶対いらないと思う。声優
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.0

「お?なかなかいいです」

練り込まれた脚本で2時間ダレ場なし。このテはどうしても矛盾が出てくるのでちょっと解りにくい箇所もあるにはあるけど、主軸が太いので影響なし。唯一アシュトン・カッチャーがちょっ
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しあわせのパン(2011年製作の映画)

1.5

「蔓延るかもめ系」

個人的に大嫌いな「かもめ系」。浅いフォーカスにシンメトリー構図、淡い色調に淡々台詞の思わせぶりな間。リアルでもなくファンタジーでもない曖昧な世界観。で最後は矢野顕子。こういうのが
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ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)

3.0

「大味ですが、妥協点」

主人公、CIA、FBI、悪役まで全員3流なので話がピリっとしない。超長距離狙撃のストイックさも希薄だしトラウマもない。「大統領暗殺」てのが全体を大味にしてます。単純なアクショ
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.8

「佳作」

これは面白かった。グイグイ引き込まれます。音楽もよくて実に印象的。画の色味や陰影の深味も緊張感出てます。50年代、孤島、精神病院、ロボトミー、、、食材だけでゾクゾクします。 唯一、最後後出
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

「揺ぎ無きタランティーノ節」

とにかくタランティーノ作品は「タランティーノが好きな嫌いか」で決まります。そしてそれは多分両極です。個人的には前者なのでワクワクニヤニヤの傾きとクライム感エンジョイ16
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スウィングガールズ(2004年製作の映画)

4.0

「いい塩梅です」

面白かったです。演出の潔さが実にいいテンポを生み出してて気軽に楽しいです。個性的キャラも立ってるし全体的に右肩上がり感があってウマいです。ラストもいいしエンドロールもオツ。かもめ系
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.0

「良くも悪くも高畑映作品」

話はもうちょっと変化球かと思ったらほぼ直球。画が変化球なのでバランスはいいのかも。「おもひでぽろぽろ」の口元のシワもそうだけど、この監督てこだわるトコがちょっと独特。それ
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