YLxxさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

3.6

100分でやるのならもう少し作品内時間を絞った方がよかったのだろうな、正直テレビシリーズに比べると薄く物足りないのとテーマが焼き直しでしかないと感じせざるを得ない。

悪い意味で演奏パートはリズと青い
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.5

ユーフォニアム全話一気見した流れで鑑賞
本編では特徴的であるブラックな雰囲気が全くない真っ白に近い作品。個人を愛し尊重するという本筋は守られてはいますが、ユーフォニアムとは全くの別物と考えて見たほうが
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革命前夜(1964年製作の映画)

4.3

「革命前夜を生きなかった者は生きることがいかに甘美か理解できない」の言葉から始まる今作。ベルトルッチの半自伝的作品でもあり物語としては超美人な叔母に恋する典型的な青年といった感じなのだが、現代にも通ず>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.2

初めて見たニューヨーク・ニューヨークに食らい過ぎ、スコセッシ作品をなにか見直そうと思い鑑賞。部屋にツアー帰り設定のライザミネリのパネルを発見でき連続して見たかいがあった。流し見するつもりだったが見入っ>>続きを読む

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

4.1

バキバキに見る映画で絵をずっとみていたら頭がおかしくなる。音声と字幕に比重を置かないと本当におかしくなる。
といっても、リンクレイターあるあるな会話が多くそもそも真剣に会話を聞くような作品でもない。
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ニューヨーク・ニューヨーク(1977年製作の映画)

4.5

何故ここまでスコセッシ作品の中で評価されていないのかが分からない。
人が話す時の生感が半端じゃない、出発地点と到着地点だけを決められ即興で何度も何度も取り直したのが良くわかる。

デニーロ演じるジミー
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チェルシーホテル(2001年製作の映画)

3.6

イーサンホークらしくカルチャーへのリスペクトとくだらない素人哲学を語ったり愛を語ったりの映画。
中盤までぐちゃぐちゃすぎて大変だったが終わってみると意外とスッキリしていてカオスさよりも哀愁が漂う。

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.8

震災、戦争、恋人の大病そんな逆風も追い風にして彼は好きに生きる。音響面や音楽がかなり面白い作品、特に震災のシーンのジブリでも屈指の場面では(あの場面を拡大させたのがすずめの戸締り説)あと最初の夢場面こ>>続きを読む

血ぃともだち(2022年製作の映画)

2.9

押井守×唐田えりかにそそられて鑑賞。
これは自分のリサーチ不足だが、そもそも唐田えりか活休後の作品だと思っていたらそうではなく、ただ面白くない俳優と押井おじいちゃんのオナニーかつオナニー用作品を見せら
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.2

なにかに適応するには自分の中のなにかを捨てなければならない、捨てられない彼女は自分を曲げずにバスへ乗る。

サブカルシーンで熱狂的な人気のあるGHOST WORLD見たら一瞬でその理由が理解できまし
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.2

映画としては特段言うこともないので一野球ファンとして書きます。
阪神タイガース/SDパドレスファンです。

野球、ジャパニーズベースボールと言っているが正直メキシコもアメリカも倒したのは小技などではな
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フォー・ルームス(1995年製作の映画)

4.0

ティム・ロス演じるベルマンの奇妙な動きや発声をするキャラクターのドツボにはまっていきラストにその良さがグッと凝縮される感じが堪らない。全てにおいてテキトウがすぎる魔女、もう何故キレているのかもよくわか>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.9

また違った愛だよ、また違ったキスだよ

この言葉がこのラヴストリームスという名の渦まく二人の心を体現する。それぞれ愛へ対する解釈が違うのと同時に愛へ対する解釈が幾つもある。
子供が10代の娼婦を飼って
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.8

ゆとり世代関西人なので幼少期閑散したユニバで大変お世話になったバックドラフトのアトラクション、ETやジュラシックパーク等はアトラクションから気になって映画も見たがなんせアトラクションのせいもあり見ずに>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

まるでオスカーアイザック演じる主人公のギャンブルで生業としているとは思えないほど欲が無く整然と真っ白で淡々とした映像が続く、それに対応するような過去の回想トラウマシーンはジメっとして汚くて気持ちが悪い>>続きを読む

スタン・リー(2023年製作の映画)

3.4

スタンリーのありがたいお言葉を聞く作品と割り切れば良いが、途中のゴタゴタが気になりすぎて消化不良感は否めない。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

バットマンやスーパーマンの映画を10代の頃何本か見たことあるくらいの知識でしたがアクロスザスパイダーバースとの兼ね合いもあり見てきました。

マーベルが何作かマルチバースモノをやった後なのでハードルは
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そばかす(2022年製作の映画)

4.2

寝袋から出てテントの小さな扉から外を見る。この画を見た瞬間やられた!と完全に思わされた。少しでも周囲の普通から外れているだけで大丈夫?可愛そうと心配される社会は狂っている。「他所は他所、家は家」と幼い>>続きを読む

氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

3.8

マイケルダグラスとシャロンストーンコンビめちゃええ。ヴァーホーベェン成分が少なすぎるかなとも思いつつ、取り調べシーンのゴクリ感はやはり最高。
シャロンストーンに全員が惚れた理由がわかる2023でも惚れ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.8

昨年の話題作でもあり今騒がれている入管法に関連するテーマなので視聴。
幼いころ「オリンピックどこの国応援するん?」と聞かれたことや、クラスメイトにされる国イジリも別に不快ではないのだけど狭間で生きる自
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タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)

3.7

MLBスター選手のインタビューにおいて好きな映画と聞かれ答える人が多く気になり鑑賞
どんな時もどんな物も壁を突き破るのは若い力が束になった時である。
アメフトルールしらんけどめちゃ見るの面白そうやな
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.7

前作見た時の衝撃、そしてアニメーション界隈がその影を追いかけたここ5年間その壁を最も簡単に乗り越えたのは続編だった。

運命をぶっ壊す。オレは両方救う。
その代償とは如何に、逆転した運命、ヒーローとは
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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.9

おっさん特有の他者の解釈も気持ち悪いが、作中の言葉を借りるなら本当に自分勝手で腹が立つ。隣町をあたかも外の世界のように語るおっさんと小さな町でくすぶる若者。
なにが正解でなにが不正解なんてないのだけれ
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真実(2019年製作の映画)

3.8

記憶や書記は物語の真実を語らない、唯一真実を語るのはいま目の前に生きる人々。
サラという強烈な過去の亡霊に取りつかれ崩壊した家庭、その家庭を再建するのは今を生きる人達。

構造がややこしすぎてもう一回
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ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーだと思ってみたら全く違った。
人物が最終全て絡み合いそうな構成で序盤進むのだが、その糸は交わらず世界の構造は特に変わることなく経済は進み続ける。リンクレイター節も健在で社会風刺的ではあ
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彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)

3.7

印象的なキャラクターにザクザクとした編集でよくある文系青春卒業映画であるのだが、なにかが物足りない。ラストがロマンティックじゃないせいなのか、ドラッグやアルコールに溺れる印象的なシーンの欠如の為なのか>>続きを読む

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.4

戦争が起これば人種国籍宗教関係なく理不尽にそして突然に別れは訪れる。

題材はかなり面白いのだけど現代と過去の繋がりを生かしてラスト着地したいのなら構成が雑すぎて生かせてない、感動するはずがツッコんで
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ブラックマジック M-66(1987年製作の映画)

3.1

士郎政宗の女はえろい!
ツッコミどころ満載絵も賞賛できるものではないが沖浦さんこの時まだ21歳か…恐れ入った

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.1

UHDBlu-ray購入したので久しぶりにフルで鑑賞
メインテーマが最強すぎてOPでぶち上り、終盤の「私達いけます!」では拍手喝采
メカ怪獣サブキャラの造形から香港の街並やラボまで最高の連続、金掛けて
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怪物(2023年製作の映画)

4.6

STAND BY MEの先にあるのはマイ・プライベート・アイダホなのか
溢れないよう塞き止めていた感情が流れ出る、羅生門効果に+αを足すことで観客全員に投げっぱなしにするのではなく共通の答えを手渡す。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

大人になり過去の父の姿に自身を投影することで、また観客も自身と家族を投影する。
親子が腹を割って話すことなんて人生で数回しかないのが普通ではないだろうか、それが一人の人としてそれぞれの生き方であり大人
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.3

イーサンホークのこの生意気で頭がキレる役とウィノナ・ライダーの才能豊かなのにどこか欠落した役がハマり役すぎる。他の事やれば出来てしまうのにずっとバンドマンのやつ、主席で卒業するも尖りすぎて人の下で働け>>続きを読む

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.6

「驚いたよ クソマズかった」

大好物な料理映画なのですが、折角キャラクターの設定がありきたりで良いのでもっと基本に忠実で無駄がないスポ魂(ロッキー)内容でよかったのでは。
画で語る描写が多くグッと
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少年と犬(1975年製作の映画)

4.3

寝ぼけながら見たせいかどハマりしました
ギャグキッレキレやしシンプルに画が鬼カッコいい、ディストピア物をある程度見ている人ならあるあるの連続で変なところもない。
ぼけーと見ていたのと終盤女にムカついて
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BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)

3.5

梅津のKITEが98年でこちらが00年公開、設定だけでなく共に後年にスピンオフが制作された点や海外のクリエイターに影響を与え引用された点で共通点があるのが面白い。
OPの銀座線暗殺のシーンと基地に閉じ
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ロボットカーニバル(1987年製作の映画)

3.4

OPでぶち上ってそこから盛り上がり切れない感は否めないが、やはり梅津のプレゼンスが頭抜けて良い(キャラデザに笑いが止まらんが)のと、そこから「starlight angel」の理不尽少女アニメに「CL>>続きを読む